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今語りたい国内バンド6組

downt

ダウント。

音源は去年知った時から何万回と聴いていたのですが、先日ようやくライブを観ることができ、このバンドの素晴らしさを改めて実感しました。

佇まいや演奏する姿勢から、飾らずに真摯に音楽に向き合って活動しているバンドなんだな、というのをひしひしと感じました。

ヴォーカル/ギターの富樫さんの選び抜かれた言葉で紡がれる歌詞と、凄く丁寧な歌い方が素晴らしくて、曲に込められた想いが音に乗ってふわふわ漂い、聴く人たちにすっと入っていくのが目に見えるようでした。

大袈裟ではなく、感動しました。

ベース河合さん、ドラムロバートさんの音に魂込めてるパフォーマンスも迫力があって凄くかっこよかった。

心の底から「良いバンドだ」と思いました。もっともっと知名度が上がってどんどん大きくなっていって欲しいですね。

quiqui
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去年11月にリリースされた1stフルアルバム 「もう少しの暦」

キキ。

まだ彼らのライブを観たことはないのですが、YouTubeにアップされているライブ映像を観てもその気迫の凄まじさから、特別な何かを持つバンドというのが伝わってきます。彼らのことを知ったのは半年程前ですが、2013年から活動を開始しているそうで、キャリア自体は長いバンドです。

skramz jazzと銘打たれた本作。その真意については正直どういうことなのかまだ理解出来ていません。jazzについては多少知識はあるものの、私の場合skramzって何?ってところからスタートしているので、まだまだ勉強中です。

アルバムの内容に関しても完全には消化しきれていないのですが、何百回繰り返し聴こうが、何年かかろうが、今作を紐解きたいと思ってしまうほど、心に訴えかけてくるものがある魅力のある一枚です。

受けている感動を上手く言葉に変換出来なくてもどかしいのですが、聴く人の根幹を為す物凄く繊細な部分、日々生活していく中で誰しもの心の中に澱のようにたまっていく"ナニカ"に触れてくる作品だからだと思います。

中でもアルバムの中で毛色が違う、アルバムタイトルにもなっている「もう少しの暦」という曲は、聴く人をどんどん染めていく訴求力のある一曲です。激エモです。

曲単位で聴くというよりもアルバムとして通して聴きたくなる作品ですが、個人的にはラストの「部屋に戻る」という曲が最高に好きです。物憂げで感傷的でどこか温かみもある歪んだノイズをずっと聴いていたくなりますね。

将来自分の息子にも「これだけは聴け」と受け継がせたいアルバムの中の一枚に加わりました。

nougat

去年12月に1stフルアルバムをリリース。

ヌガー。

ヴォーカル/ギター、ベース、ベース、ドラムの4人というちょっと変わった編成のバンドです。

音楽性はポストハードコア全開ですが、くそかっこいいギターリフだったり、歌も思わず口ずさんでしまうようなメロディアスな面もあるので、幅広い層から支持されると思います。支持されるはずですが、知る限りあまりプロモーションをしていないので、知らない人も多いんじゃないかなと思います。

曲間に漂う哀愁が特徴的ですが、それを濁した表現で表している歌詞も凄く良い。

quiquiのアルバム同様、このnougatのアルバムも大傑作なので、長く聴き継がれていって欲しいアルバムです。

デュビア80000cc

去年5月に1st ミニアルバムをリリース。

熊本発のオルタナ、ミクスチャーロック。

「歯が痛い」「スルターヘケルター」など曲名にも表れてますが、歌詞も何を歌ってるの?ってなる一癖も二癖もあるタイプのバンドです。

ただ、曲は短いけどその完成度は抜群に高くてかっこいい。トリッキーだけど強い中毒性があります。そして、ライブが凄い。

このバンドを東京に呼んでくれた主催の方が「去年観た中で1番やばいバンド」的なコメントをしていましたが、まさしくその通りで、ライブで大化けするバンドでした。小ぶりな曲が多い印象でしたが、こんなにスケール感あるパフォーマンスをするのかと驚きました。

とくに「スルターヘケルター」のライブアレンジが物凄くかっこよかった。

きっとこれから彼らのライブを観る人が増えればすぐ有名になると思います。フジロックのブッカーの人がチェックしてたら絶対に呼ぶと思いますね。そのくらい可能性秘めてるバンドだと思います。

yard rat

今年2月に1stアルバムをリリース。

青い春純度100%の声、歌詞、音、刺さりまくります。多くの若者のバイブルの一つになっていくんじゃないかなと思うくらい最高な一枚です。

随所にシンガロングパートありのオルタナティブロックから、シャウトするヴォーカルとポストハードコアな重みのある曲もあったりと、程よい幅の楽曲が詰まっています。かつての残響レコード所属のバンドっぽさもあったり。

前述のデュビア80000ccのギタリスト吉田太一さんがギター、サイド?ヴォーカルもやっているバンドです。

この吉田太一という若いミュージシャンには今後も目が離せません。すっかりファンになりました。デュビア80000ccのライブで演奏している姿を見て、ギターの弾き方がとにかく好みでかっこよかった。その時点ではこのバンドもやっていることを知らなかったのですが、まさかもともと気に入ってたyard ratもやっていたとは。

このバンドの良さは多くを語る必要もなく、聴けばわかると思います。

まだこのyard ratのライブは観たことないのですが、東京でライブがあったら行きたいですね。

文藝天国

今年2月に3rdアルバムをリリース。

透明感のある声・サウンド、ナイーブな歌詞からガラス細工のように繊細な印象が強いですが、時折り感情剥き出しの生身の人間臭さを覗かせる所もあったりして、魅かれました。

オルタナティブロック。ギターアレンジが凄く良い。

フィジカルを自主レーベルで作成・通販のみで、調べた限り流通させてないと思います。大手レコード会社始め、引く手数多だと思うのですが、今後もこのスタンスで行くのか気になりますね。

街中で耳にすることもあるので、もうそこそこ有名になってきていると思います。

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