せっかく書いたから公開しとこう
グラミー賞、盛り上がりましたね。生中継を見ながら周りの人達とこれ獲ると思う、この人に獲って欲しいなどと朝から大いに会話が弾みました。
そのグラミー賞を受けて、去年聴いた音楽についてまだまだ語り足りてないなと思ったので、グラミーに倣って個人的な部門別アワードを決めるnoteを書いてみようと思いました。
年末にリリースされたアルバムに素晴らしい作品がいくつかあったのと、今年になってから聴いた作品についても年間ベストという形でもう一度語りたいというのが大きな理由です。
私のような主にメインストリームではない音楽を好む一般人のリスナーに出来ることは、好きなバンドについてSNS上、または周囲に語り、より知名度を上げるための一助となることを願うばかりです。
他人に1回勧められても実際に聴くという行動に移すことはあまりないと思うのですが、3回勧められたらちょっと聴いてみるか、ってなるあの効果を狙って何度でも語っていきたいと思っています。
最優秀新人賞
🏆CARTHIEFSCHOOL
北海道で活動する3ピースバンドです。その音楽を聴けば、ハードコアを志向する10代にとっては憧れとなり、かつてハードコアを好んで聴いていた50代くらいの方には懐かしくも新しい音楽体験を与えるバンドだと思います。最高です。1stアルバム、1st EPと年間に2枚もリリースするくらい創作意欲に溢れていて、今後も活躍に期待してしまうバンドです。
CD、レコードは主にバンドのbandcamp、もしくはtransduction recordsから通販出来ます。
以下ノミネート
cesco / 梅井美咲トリオ/ downt / Olivia Rodrigo /デュビア80000cc
年間最優秀楽曲賞
🏆Billie Eilish 「happier than ever」
グラミー賞でのパフォーマンス凄かったですね。
彼女の場合曲単位でどうとか言うレベルじゃなくて、ミュージシャン、アーティストとして素晴らしすぎますね。社会問題にも積極的に関与したり、インスタフォロワー1億人以上いても全く飾らない振る舞いなど、人としても凄く魅力を感じます。
ドラマチックに展開されるこの曲、後半わざと音割れさせているのが、より表現を深くしていて感動が増します。名曲です。
以下ノミネート
SPOILMAN 「Sleepwalker」/ cesco 「4th of july」/ SMTK「マルデシカク」/ 橋本絵莉子「ワンオブゼム」/ downt「111511」
最優秀ライブ・パフォーマンス賞
🏆SPOILMAN
個人的に去年観たライブの中で一番良かったのはSPOILMANです。夏頃に念願だったライブを初めて観ることが出来たのですが、想像以上の音の塊に衝撃を受けました。バンドから発せられた音が、まるで巨大な鉄の壁になって正面から迫ってくるかのように感じました。
バランスよく音を配置していて、手数が多いのにそれを感じさせない、センス抜群のタナベさんのドラムと、淡々としながらも太い音でグイグイ来るベースのナガイさん、その上で自由に伸び伸びプレイしてバンドの中枢を担うカシマさん。これを書いている現在までに何度もライブを観てきましたが、経歴あるバンドマンたちのバンドということで、曲もそうですが、演奏からも醸し出される凄み、深みを毎回感じます。
まだ音が鳴っている状態から撤退支度を始め、音が鳴り止むと同時に完全に去るという、見たことない撤退劇もいつも笑いが起きてて、ユーモアを交えてくる所もSPOILMANの魅力です。それは緊急事態宣言や蔓延防止により時短営業を余儀なくされたことからくる気遣いのパフォーマンスだと思いますが、善い行いながらも面白かったです。
最優秀J-POPアルバム賞
🏆WurtS 「ワンス・アポン・ア・リバイバル」
あらゆるJミュージックの申し子とでも言いたくなるwurts。ROCKからヒップホップ、R&B、EDMなど様々なジャンルを交えながら上質なJ-POPに仕上げている、類稀なる才能を持ったミュージシャンだと思います。バンドかと思ったらソロ・ミュージシャンというのも驚きでした。さながら和製RAT BOY。MVも自作らしいです。
先日wurtsのTwitterアカウントで、音楽活動を通して社会貢献できる新しい仕組みを作ることが目標、という内容のツイートをしていましたが、こういう新しい仕組みづくりに取り組もうとする若いミュージシャンが散見されるのは新時代の到来を感じますね。
最優秀MV賞
🏆SPOILMAN 「Flock of Seagulls」
去年発表されたMVの中でも1番印象に残ったのはスポイルマンのこのMVです。ご覧いただければ分かると思うのですが、なんと言うか、もう、アレです。
以下ノミネート
年間最優秀アルバム賞
🏆quiqui 「もう少しの暦」
これまで音楽オタクとして数千枚のアルバムを聴いてきましたが、個人的に隅から隅まで最高だと思う名盤に出会うことはなかなかありません。SLINTの「TWEEZ」、Radioheadの「KID A」、Rumah Sakitの「s/t」・・・と名盤をパッと挙げようとしても片手で数えられるくらいしか思い浮かばないです。
このquiquiのアルバムはそういう滅多に出会えない心底名盤だと思う作品でした。
メンバーはまだ20代中盤だと思うのですが、このアルバムに詰まっている感情は、青春の一部の喜怒哀楽だけではなく、もっと普遍的な、人間の一生のうちに起こる悲喜交々をも表現するようなものだと思います。
これから一生聴き続けていく作品になることは間違いないです。サブスクにはないのですが、より多くの人にこの作品が聴かれることを願っています。
CDを主にレーベル元の3LAから通販できます。
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