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【アークナイツキャラクター考察】 〜スカジ/濁心スカジ編〜

【注意】この考察はあくまで非公式でネタバレや私見を多く含んでいます。また、著者も考察記事をまとめることに慣れていないので、至らない点があっても優しい目で見ていただけると助かります。

初めまして、すらいみーと申します。
これから不定期ですが考察をちょくちょく書いていくのでお暇があれば見ていただけると幸いです。

2021年10月に実装されたイベント「潮汐の下」と濁心スカジ、グレイディーアといったアビサルハンターに属しているオペレーターの実装によって、今まで謎の多かった海の怪物やエーギル、アビサルハンターについての様々な情報が明かされることとなりました。

そういった情報から推測できるスカジ/濁心スカジが何者なのかというものを考察していきたいと思います。


名前の由来

スカジは大陸版では「斯卡蒂」、グローバル版では「Skadi」と表記されています。スカジ(Skadi)は「傷つくる者」、「損害、危害、死」を意味しており、北欧神話に登場する巨人スィアチの娘で、スカンディナビアの語源とされるスカジに由来すると推測されます。

また、ファースト・トーカーはスカジのことを「Ishar-mla」と呼んでおり、こちらの方がスカジの本当の名前だと考えられます。

SV-ST-1シナリオ中

しかし、ファースト・トーカーは言語機能を有して間もなく、グレイディーア(Gladiia)を「Gla-dia」と呼ぶように発音に違和感が感じられるため、「Ishar-mla」をどのように呼ぶのかは正確にはわかりません。



スカジのモチーフ

スカジのモチーフは画像にあるように海洋系での食物連鎖の頂点に立ち、武器を使うヒトを例外とすると自然界での天敵はいないとされるシャチです。
シャチは高い運動能力、持久力、高度な狩りの技術を有し、群れで行動する非常に社会的な生物です。

実際に、スカジは多様な作戦において高実力を発揮し、シナリオ中やプロファイルから高い身体能力と再生能力を有していることが窺えます。
社交性については、昇進時や編成時のボイスから読み取れるように、本来スカジはチーム戦を得意とし、他者を巻き込まないように距離を取ることから優しい性格をしていると判断できます。

また、シャチは日本では「サカマタ(逆叉、逆戟)」という別名を有しており、これは画像の左上に写っているアビサルのロゴの逆さに刺さっている二叉槍を指していると考えられます。

アビサルハンターは一種の武器ですわ。

濁心スカジのプロファイル第三資料

ここから、スカジには”海の怪物を倒すための武器”であるという意図が込められているのかもしれません。

さらに、北欧神話におけるスカジの父であるスィアチは古ノルド語でシャチと呼ばれているため、そういった関連性もあると考えられます。



アビサルハンターについて

エーギルは科学技術に優れた国家で、海の怪物という未知の脅威に対して講じた様々な対策の一つがアビサルハンターとされています。
アビサルハンターはエーギル族の身体に海の怪物の血を取り込んだ混血の戦士で、海の怪物の急激な進化を抑えることができる「冷兵器」と呼ばれる武器を使用しています。
(字義の通りの場合、アビサルハンターの使用する冷兵器は火薬や爆発力を有した兵器を使用しないことで、そういった技術を海の怪物に学習させないため、と推測できます。)

アビサルハンターは海の怪物と同様にほとんどの体細胞が多機能性(体の全ての組織の細胞に分化する能力)を有しており、スカジの高い身体能力や、頑丈な肉体、異常なまでに速い再生能力や源石への高い抵抗といったような体質の一部はその血に由来しているとされます。

SV-ST-1シナリオ中

また、アビサルハンターは海の怪物の血を取り込んだことで、上記のような海の怪物の身体的特徴を有したと同時に、海の怪物はアビサルハンターのことを同胞を肉体の中に幽閉した「仇敵」と認識し、敵対するようになり、危険を顧みず幽閉されている同胞を解放しようと行動するため、アビサルハンターは海の怪物を誘き寄せやすくなります。

しかし、シーボーンのように高位の生理的構造を有する個体の場合は、「仇敵」ではなく、同じ血を持つ大切な「同胞」と判断するのかもしれません。
「それ」や「■■■」と呼ばれる海の怪物の起源がスカジに抵抗しなかったのもそれが原因だと考えます。

あの生物たちは違います。全ての個体が群れの中で平等なのです。いずれの個体も、他のすべての個体にとって「等しく重要」なのです。

濁心スカジのプロファイル第三資料



スカジの過去についての真相

スカジは家族が海の怪物によって殺されたと度々話していましたが、潮汐の下のシナリオより、それは真実ではないことが判明しました。

SV-ST-1シナリオ中

スカジの家族は同じエーギル人、深海教会の者によって殺害されました。

SV-ST-1シナリオ中

また、スカジのバウンティハンター時代の仲間であるホセの息子であるファンの死の原因をスカジは自身につきまとう「影」、すなわちスカジが誘き寄せてしまった海の怪物と話していましたが、これもまた深海教会の手の者によるものでした。
同様に、スカジと関わったもの死の大半が深海教会によって行われたものだと読み取れます。

それが何を目的としてかは明確には分かりません。よって、ここからは完全な著者の推測となるのですが、アビサルハンターの弱点を研究し終わるまでの時間稼ぎではないのかと考えています。

深海教会は海の怪物へと傾倒する教義だと推測でき、その敵対者であるアビサルハンターの秘密、その弱点を知るためにスペクターを実験体として研究を繰り返していました。

SV-ST-1シナリオ中

アビサルハンターは並外れた身体能力と再生能力、そして鋭敏な感知能力までも有しています。
そんなアビサルハンターを殺害しようとする場合、並の戦力では相手にならないでしょう。かといってアビサルハンターを倒すことができるほどの大規模な戦力を動かそうとすると、どこかで深海教会が関与した痕跡が残ってしまい、陸の国や他のアビサルハンターに気取られる可能性があります。
そのため、関わった人物を殺害することでプレッシャーをかけ、他者との協力を取りづらい精神状態に置き、スカジがスペクターの異常の原因を突き止められないようにしていたのだと考えます。

しかし、深海教会が突き止めようとしていた宿敵の弱点が巡って自身の信仰対象の弱点にもなりうると言うのは皮肉ですね。



濁心スカジとは?

濁心スカジのボイスより、アーミヤとケルシーを救うことができず、いまはドクターと2人っきりだと言っています。
また、濁心スカジの第四資料より、彼女は外観が同じまま複数の個体に分裂、もしくは増殖していると推察でき、その中の一個体がアーミヤとケルシーを殺したのではないかと窺えます。
事実、濁心スカジの第一資料では彼女の造血幹細胞が彼女の身体と切り離された状況下にあっても機能し、増殖していると記載されていました。
いったい濁心スカジとはいったい何者なのでしょうか?


結論から言うと、濁心スカジとは彼女のプロファイルに記載されているグレイディーアが語る最悪の未来を辿った場合のIFではないかと推測しています。

そちらのドクターを脅しているわけではありません、ケルシー。どうか、私の心からの忠告として受け止めていただきたい。
想像してみてください。優しさなど欠片もない未来があります。全ての怪物がシーボーンやアビサルハンターのように強く、その数は砂粒や雨の雫さえ及ばぬほど無限に増殖し、我々が知る自然の掟があますところなくヤツらの前で敗北するのです。

濁心スカジのプロファイル第三資料

濁心スカジのプロファイルの資料でグレイディーアが以上のように語っていました。グレイディーアの言によると、海の怪物は変異を続けることで致死と劣化を避け続け、個の発展を続けるとしています。

個の変異がどのようにして群れ全体に影響するのでしょうか?……もしその問いに対する答えを我々が持っていたのならば、アビサルハンターは陸に現れることはなかったはずです。

濁心スカジのプロファイル第三資料

そして、海の怪物における個の変異が群れ全体に及ぼす影響については分からないと言うように言及しています。
もし、個の変異が群れ全体に影響する場合、一個体が陸に上がれるように変異すると、いずれ群れ全体も陸に上がれるようになるやもしれません。
それは、同胞や兄弟姉妹であるとシーボーンに判断されているアビサルハンターも例外ではありません。

私が言いたいのは、アレらは欲しい構造に向かって自ら転化していくわけだ。

濁心スカジのプロファイル昇進記録

スカジという一個体の変異が群れ全体に影響している場合、群れ全体がスカジという構造を目指して転化していくとしてもおかしい話ではないでしょう。
そして、それは濁心スカジの第四資料から読み取れるスカジの外見をした個体が複数存在すると言うものと合致します。

再度結論を述べると、すべての海の怪物がスカジというアビサルハンターの強大な身体能力を有した構造へと変異し、第一資料から読み取れるように無限に増殖していきます。そして陸にいるすべての生物、さらには自然界の掟(物理法則)すらもが海の怪物によって淘汰される。
そんなグレイディーアの語る最悪の結末こそが濁心スカジの姿そのものなのだと推測します。

もし我々に悲劇の未来が訪れるとしたら、アビサルハンターの運命は一般人のそれよりはるかに悲惨になりますわ。

濁心スカジのプロファイル第三資料


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