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ストリーミングの画質を下げるだけで、CO2を削減
車や飛行機などで二酸化炭素が排出され、それらが気候変動につながることは、多くの人に知られています。
デジタルの活動について考えたことはあるだろうか。
いまや多くの人にとって日常生活に欠かせないものとなったスマートフォンですが、SNS、オンラインショッピング、動画コンテンツの視聴など、日常生活の多くの時間でスマートフォンを使っています。
しかし、その使用によって二酸化炭素が排出されるという考えは忘れられがちです。
標準画質に比べて最大8倍もの二酸化炭素を排出
イギリスの科学研究団体、王立協会の科学者は、「Ultra HD」と呼ばれる超高画質でストリーミングすると、より多くのエネルギーを使うため、標準画質に比べて最大8倍の二酸化炭素を排出すると指摘しました。
スクリーンサイズの小さいスマートフォンなら、Ultra HDと標準画質の見た目には大きな差はほとんどないとのことです。そこで、環境活動に取り組む国際団体、アースデイ(Earth Day)は、スマートフォンの標準画質(480p)を「地球画質(Earth Definition)」と呼び、動画を視聴する際はこの地球画質に設定するよう呼びかけています。
ほとんどの動画プラットフォームは、デフォルトで「HD(高精細度ビデオ)」の1080pの画質になっています。
これを480pの「地球画質」に変更するだけで、スマートフォンでの視聴にはほとんど影響せず、二酸化炭素の排出量を軽減することが可能となります。アメリカのイエール大学が発表した最新の研究によると、7,000万人のストリーミングサービス加入者が動画の画質を下げるだけで、温室効果ガス排出量を月間で最大350万tも削減可能だといいます。この人数がさらに多くなれば、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出を多く減らすことができるます。
できることから始める 小さな一歩が大きな変化に
送受信するメールを1日1件減らすだけで、年間で1万t以上の二酸化炭素排出量を抑えられるといいます。
紹介した動画ストリーミングも、デジタルでできる小さな積み重ねが、二酸化炭素削減につながるという点で共通します。画質設定のほかに、下記のような二酸化炭素排出量を削減できるアクションがあります。これらはスマートフォンのデータ通信量の削減にもつながります。
・動画はWiFi経由で視聴せず、ダウンロードしてローカルで再生する
・自動再生の設定をOFFにする
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一人のアクションによる影響はわずかであっても、それを世界中の何十億もの人が行ったときの影響を想像してみてほしい。小さなことでも、できることから始めてみてはいかがでしょうか。
Earth Definition
Stream in SD and Save Data, Save Dollars, and Save the Planet
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