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『数え方の辞典』
(扉絵は画像生成AIのAdobe Fireflyに使ってもらいました。)
今月からリニューアルして毎日投稿になった「手話の自習室」。
「毎日手話動画を見る」ことと「全国のろう者を知る」ことを目的に、
毎日YouTube等の動画をご紹介して翌日私が要約を出す、という地味な公式LINEです。
そこで11月24日(日)に紹介したのは、東京のNPOしゅわえもんのYouTubeチャンネルより「しゅわえもんニュース」。
小学生にもわかりやすい時事問題や季節の話題などを不定期で更新しているしゅわえもんニュース。11月のテーマが「俳句・短歌」とのことで、この日は小林一茶の俳句を紹介していました。
要約を作成していて、ふと思いました。
「・・・あれ、俳句の数え方って『一句、二句』で合ってたっけ?」
日本語は助数詞が非常に多い言語です。
一方、手話は助数詞はあるものの数は少ない言語。
「~日間、~ヶ月、~級、~歳」など、一部の名詞には助数詞がありますが、 ない場合は「名詞+数」「CL(具体的な形や動きを表す」+数」で表します。
手話を日本語に訳す時、 本なら「~冊」、車なら「~台」とすぐわかりますが、 助数詞がパッと出てこない時があります。
そんな時、「ひとつ、ふたつ」「~個」とか言っていればなんとかはなりますが、 やはり正しい助数詞を使ったほうがかっこいい。
そこで、私は本棚から愛読書を取り出しました。
『数え方の辞典』小学館 ¥2420(税込)
助数詞の辞典です。
「俳句の数え方って何だっけ?」と名詞側から引くこともできますし、 「『~首』って俳句には使えないの?」と助数詞側から引くこともできます。
ひとつのモノに対して複数の助数詞を使うことも多く、 その使い分けの基準も解説してあって、あらためて勉強になります。 コラムも楽しいです。
もともとこの本は、YouTubeチャンネル「ゆる言語学ラジオ」のある動画で知りました。
このチャンネルの「助数詞」回、5本続くのでプレイリスト載せておきます。
動画を見ている時は、マニアックな助数詞の話を聞いて楽しんでいたのですが、
いざ本を本棚に置いておくと、意外に使う頻度高いです。
ふと出てこなかったりして。
やはり、言語を扱う仕事。
スマートな日本語を目指して、違和感のない助数詞を使えるようになりたいです。