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君が、「自分がいる世界」から、「ただ自分がいないだけの世界」の住人になって、自分のことが記憶からただのひとかけらすらも残らなくなった頃に見せてあげたい。

恋人が自分の世界からいなくなった。自分のせいだ。自分が卑屈だから。気を遣ってあげられなかったから。

ごめんね。

君と聞いていた音楽、君が勧めてくれた音楽、もう聴けなくなっちゃうなあ。好きだったのに。一緒に行った新宿のライブハウスも全部、トラウマになってしまった。嫌だなあ。音楽自体きらいになっちゃいそう。これで最後にしようって決めてたのに、現実ってそんな甘くないね、

余裕がないんだって。

そんな時にヒスって、卑屈になって、本当は支えてあげるべきってわかってたし、そうしたかった。
触れ合うことも無くなって、ここ最近辛かった。離れていかれてしまう気がした。でも気のせいだと思うようにした。気のせいじゃなかった。それなのに誤魔化して自分は卑怯だ。嫌になる、ごめんなさい。

一緒にいた君の体温が、どんな暖かさで、どんな呼吸だったか、もう本当に分からない。忘れたくないよ

インスタの少ないフォロワーが一人減った。それを見た瞬間に何がどうなったのか、理解すると同時に、全てが褪せた。とても死にたくなった。

自分にとっての君は、自分の世界の大半を占める重要な人だった。けど。君にとっての自分は君の世界を構成する部品Xだったんだよね、いてもいなくなっても変わらない、それでも生活が何の滞りもなく進むような、そんな、あったらいいよね、みたいなノリで置いてある部品。
自分がいなくても君は朝いつも通りの世界を始めるんだよね。その世界に自分がいないの、辛いよ、寂しいよ。いてもいなくなっても変わらないなら、求めて欲しかった

このまま忘れちゃうのかな。わすれられちゃうのかな。辛いなあ。死にた。君に一生残る傷残してから死にたい。他の人と幸せになんてならないで。自分が幸せにできなかった余白を誰かが上から乱暴に踏み潰していくの、許せない。自分で全てを満たしたかったのに、枯渇させてばっかりの恋だった。ないものねだりでずっと陰湿なことしか言わなかった。

君はきっと芯を持ってる人だからこんなこと言うと「他人に人生左右されるのダサいよ」ってちょっとバカにしながら笑ったんだろうな。でもね、自分はね、君になら人生左右されても、めちゃくちゃにされてもいいって思えるほど、本当に好きだったんだよ。君とお揃いで開けたピアス跡、消えない呪いみたいだ。君はもういないのに思い出だけ残っちゃって、本当に消えてほしいし、消えてほしくない。

こんなとこで泣いてるの、バレたくないなあ。
映画の中のお話みたいな結末を迎えたわけじゃないけど、自分が映画監督だったら、君との映画を撮りたい。君との恋を1から描きたいんだよ。それで、その映画と一緒に君にこの文章を見せたい。
君が、「自分がいる世界」から、「ただ自分がいないだけの世界」の住人になって、自分のことが記憶からただのひとかけらすらも残らなくなった頃に見せてあげたい。
こんなこともあったなって笑ってもいいし、泣いたっていいよ。できれば泣いてほしいけど。

ごめんね、君のこと考えてると、本当に死にたくなって、しっかり生きてる君と比べて本当に惨めに感じるの。君は自分が持ってないものをいっぱい持ってて、ずるいなあ。

最初から出会わなければよかった、って最近頭をよぎるの。けど、本当に楽しかったから、君がいてくれてよかったって、心から思うよ。でも君のせいで心はバラバラで、もうどうしたらいいかわかんない。何でこんなに寂しさに弱いんだろう。

大好きで大好きで大好きでたまらなかったのに、自分の行動で傷つけて、壊してしまった。この後悔は多分一生続く気がする。

君も、何かしらの後悔を抱えててほしいな、何でもいいから。

君の体温、思い出したいよ。君との幸せな記憶に縋りたいよ。

傷つけてごめんなさい。

でもね、目の前からいなくなっても、君のこと、とっっっっても愛しているよ。

大好き。ごめんね。


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