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【公認会計士試験合格体験記】公認会計士試験に受かるために必要な2つの才能


初めに

 こんにちは!スローガン株式会社で経理インターンをしております益田と申します。私は高校3年生の冬から勉強を始め、大学2年生の11月に公認会計士試験に合格しました。

今回は、私が友人と切磋琢磨しながら勉強する中で気づいた「公認会計士試験に合格するために必要な2つの才能」についてお話しします。

結論から申し上げると、公認会計士試験に合格するために必要な才能は以下の2つだと考えています。
① 正しい勉強方法を常に模索し、実行する才能
② 淡々と努力を続ける才能

高校受験や大学受験で求められる「ひらめきの才能」や「暗記の才能」は、公認会計士試験の合格には必須ではないと私は考えています。

それでは、具体的に説明していきます!

自己紹介

 まず、簡単に自己紹介をさせていただきます。
 私は高校2年生のころに公認会計士という資格を知り、その社会的地位の高さと会計という学問の魅力に惹かれました。そして高校3年生の冬頃から試験勉強を始めました。(指定校推薦で大学に入学したため、大学受験はしていません。)

 CPA会計学院という予備校に通い始め、大学1年生の12月に短答式試験に合格し、翌年の大学2年生の8月には論文式試験(令和5年度)に合格しました。勉強期間としては、約2年間でした。

 参考までに、短答と論文の成績表を公開します!
2022年12月短答:合格(83%、ボーダー71%)
2023年8月論文:合格(59.34、ボーダー52.0%)

12月短答式試験(順位はだいぶ適当です泣)


論文式試験 成績表

 自分は本試験ではどちらとも跳ねたため、個人的にはかなり満足行く結果となりましたが、短答時の模試はD判定、論文時も1回目の模試はD判定(偏差値44.76)だったので、かなりギリギリのラインを戦っていました。
 自分の周りには論文式本試験1位の先輩や、短答式本試験2位の同期、そして他にもトップ層の友人が多かったため、皆で高めあっていた環境を作れていました。このような環境の中で、どのような人が合格点を取れるか、受かるために必要な才能は何なのか、というのを自分なりに分析してみたので、是非最後まで読んでいただけると嬉しいです!
 

合格に必要な2つの才能

正しい勉強方法を常に模索し、実行してみる才能

 1つ目の合格に必要な才能は、正しい勉強方法を常に模索し、実行してみる才能です!会計士試験の勉強は長期間にわたることが多いため、日々の勉強の質を常に高める必要があります。この際、会計士試験は他の資格試験とは異なり、大量の知識を必要とするが、必ず満点ラインを狙う必要はない、という特徴や、一つ一つを深く理解し時間をかけるよりまず、全体を俯瞰的に見て段々理解すべきである、という特徴を有します。なので、試験の本質を見抜き、正しい勉強方法に向かう必要があります。
 具体的に自分が特に効いたな、と感じた勉強方法を一つ挙げさせていただきます。自分は、計算科目においては、自分なりのミスポイントデバイス上にまとめることをおすすめします。例えば、パソコンのword等に分野ごとに自分がミスしやすい論点を、箇条書きで書く、などです。この勉強法のメリットとして、ミスノートにアナログで書く勉強法とは異なり、デバイス上の方がいつでも見れる点、作ることに時間がかかりにくい点、そして、ミスした部分を網羅的に見ることができる点が挙げられます。この勉強法も、誰かが書いたブログから実践してみたものでした!
 ここで、大事なのは、色々な情報を収集することです。人それぞれ自分に合った教材や復習方法があります。どの勉強方法が自分に合うかを試すには、まず選択肢を広げることが重要です。そのためには、インターネット上のサイトやYoutube、友人、チューター、講師など色んな情報源からどのような勉強方法がおすすめかを聞くといいと思います。自分は予備校の仲のいい先輩達に、どのような勉強方法を行っているかをずっと聞いていたので、めんどくさい後輩だと多分思われていました笑
 このように多くの選択肢を持ったら、実際に同じやり方を盗んでやってみたり、自分なりのアレンジを加えたりして、一旦やってみる。そしてそれが自分の中で正しいのか否かを判断する、というこの一連のプロセスを習慣化させることが出来ている人は、受かる才能がある、と分析しました。

淡々と努力する才能

 もう1つの才能は、淡々と努力する才能です!会計士試験は非常に勉強期間が長いです。なので、今日一日勉強を頑張った、や、今週は勉強を頑張った、なんて感情は自分はどこかで捨てました笑。仮にその日や、その週頑張ったとしても、その次の期間が頑張れなかったら、結果としては頑張ったとは言えないからです。
 大事なのは、毎日毎日淡々と集中して長時間勉強することです。日々のモチベーションの差なんてものは言い訳って自分は思い込んでました。会計士試験は、勉強時間が成績に直接反映されることが多い試験だと思っています。是非受験生の方には、長時間の勉強をやり抜くためにも、「淡々と」という言葉を覚えていただけたらありがたいです。

合格しなくても得られる価値とは

 最後に、ここまで読んでくださった皆さんに、少しだけ私の「会計士試験」に対する思いを伝えたいと思います。私は、大学1年の夏休み、遅れに遅れていた講義を追いつくため、1日13時間勉強を2ヶ月間やり続けた、という自分の中で伝説がありました。勿論、もっと勉強されている方はいらっしゃいますし、勉強するだけだったら誰でもできます。しかし、この経験は自分を凄く成長させてくれました。
 自分は、会計士試験に本気で臨むことは、かけがえのない価値が得られる経験である、と考えています。それは、受かっても受からなくてもです。勿論、受かった際のメリットはとてつもないものがありますし、挑戦するからには絶対受かりたい、と思っていました。しかしながら、合格しなくても得られる価値はあると勉強の途中で気付き、今後の人生においてそれは一番大事なものになると思っています。

 それは、自分は1ヶ月間は誰よりも頑張れるんだ、という自信です。

 1ヶ月間頑張り続ける、という経験をしたことがある方は少ないのではないのでしょうか。1ヶ月頑張れるのなら、同じような事を淡々と行えばいいので、1年間頑張れます。1年間頑張れるのなら、10年頑張れるし、10年頑張れるのなら、一生頑張れるのです。このように、自分は誰よりも努力できる、という自信は、これからの人生を明るい気持ちで過ごせるし、何事もポジティブに捉えられますし、色んなことに挑戦できるのです。
 会計士試験は、1ヶ月間誰よりも頑張れる、というチャンスを与えてくれるものだと思っています。受験生の方には、是非試験勉強をポジティブに捉えてみたらいかがでしょうか。
 

最後に

 最後まで読んでいただきありがとうございます!
 この記事を読んでくださっている受験生の皆さん。辛いことや苦しい瞬間もたくさんあるかと思いますが、ぜひ最後まで走り切っていただければと願っています。
 自分から最大限のエールを送ります!
 「淡々と」頑張れ!!!