那覇港開発に懐疑的な私

今朝の沖縄タイムスに、那覇港の庁舎や駐車場に
ホテルや飲食店を併設した建物の建設を検討していると掲載されていた。また建設にあたり、最近では那覇市の真和志支所の建設でも検討されている、民間資金を活用した社会資本整備(PFI)の活用を検討しているという。

ここ最近、行政からの建設費の捻出が難しいがあまり
社会資本整備(PFI)を活用した〜を、あたかも企業がDXを推進します、というフレーズのように耳にするようになった、と実感している私。なんだか、仕組みは違うけれど、以前行政と民間が折半して設立した企業の第三セクターが乱立した頃と同じブームを巻き起こしているような気もしてならない。その第三セクターを活用して建設されたのが同じく那覇市の泊港に面しているとまりんである。建設当初は、明るい待望が鳴り響いていたと思うが今日となっては、那覇市とかりゆしの間で立ち退き交渉に時間がかかったり、かりゆし入居中に訴訟が生じた、といったように問題が山積している。○○ができる、というのにワクワクしても構わないが、これまでの類似事例と比較し今後計画や戦略を立てる上で、何に注意を払わないといけないか、那覇港の管理組合には是非とも検討いただきたい。

那覇港周辺には、以前からあるロワジールホテルやリガーロイヤルホテルがあり、他にもいくつかビジネスホテルがあり、また少し離れた県庁駅前駅には琉球銀行本店と併設する形でホテルが新たに建設される。というので、もし仮に那覇港開発でホテルが建設されれば、ホテル激戦という火に油を注ぐという存在となり、このホテルを含め他のホテルには、設備の刷新や質の向上、コンセプトのリブラディングによる刷新といったように一層差別化が求められる。とはいえ、私は何がなんでもホテルの建設には反対だ。だとすれば、何なら賛成とするのか?
ここでいくつか案を挙げてみたい。

1つ目 レンタカーの待機場にする
レンタカーが不足する中、レンタカーを那覇市内で貸し出せる場所を整備しかつ、那覇空港周辺や豊崎から離れた場所に整備することで周辺道路の混雑を緩和するというので一理ある。

2つ目 琉球大学のサテライトあるいは観光分野のキャンパスにする

観光を学ぶにあたり、文献輪読やデータ解析といった学びは必要なのはいうまでもないが、リアルな実態に迫るというのも必要な学びである。その学びをフィールドワークというが、那覇市内にキャンパスがあることで、那覇市内をフィールドワークの拠点として活用しやすくなる。また例えば、市内にある有名ホテルが定期的にそのキャンパスで講義をするといったことも検討できる。加えて、話が変わるが、市内から琉球大学に通学する学生の負担を軽減でき、かつ市内にあることで公共機関の利用促進にもつながるのではないだろうか。

そのほかの案は今のところないが、
他の案も是非とも聞いてみたいにちにいましである。

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