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藝大へ

1月某日。
東京藝術大学 卒業・修了作品展に行ってきました。
まずは「良いな」と思った作品をいくつかご紹介。(お名前は敬称略で)



髙山 七虹



本多 周



間瀨 結梨奈



奥山 鼓太郎



水谷 優



永野 愛佳



猪狩 萌



鳥羽 健作



川村 照乃



感想

芸術の最高学府の卒展とはどんなものだろう…という気持ちと、藝大キャンパス自体への興味というライトな動機で出向いたものの、会場の多さ(大学美術館・大学構内・東京都美術館)とジャンルの幅広さ(11の専攻科)に、まずは途方に暮れる。

ひとつひとつをじっくり見たら、とてもじゃないけど回り切れないことだけは理解できたので、油画、日本画、彫刻を中心に見て、あとはざっと流すことにする。(他の専攻は内容を把握するまでに時間がかかるので…)


作品全体のクオリティーの高さは語るまでもなく、藝大としての傾向を語る程にはこちらの力量が足りておらずなので、そのあたりは置いておくとして、何より魅力的に感じたのは、教室(実習室?)という空間を使った展示風景でした。

機能重視の頑健な造りと、「教室」から喚起されるノスタルジーと、漂っているであろう学生たちの思い…。そこには美術館やギャラリーとは異なる濃密な何かがありました。


そして、構内を歩きながら感じたのは、「芸術」にはどうしても「重さ」が伴うのだな…ということ。
人の心を深いレベルで動かすには、その重さを引き受ける覚悟が要るのだろうな、と。



当初は好奇心で回りはじめたものの、最後の方はのしかかる空気感から逃れるような気持ちで、会場を後にしたのでした。


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