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長い長いあとがき

前回、前前回につづきまして「デリな生活のたのしみ展」あとがきです。


そんなこんなで会期最終日の10月30日。「写真家・かつおさんとゆく、ちくちくフェルトのくま たのしみツアー!」と題しまして、朝9:00からテキスト中継が始まったのでした。

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前回のnoteに書きましたとおり、私は作品を送っただけで、かつおさんとほぼ日スタッフさんに全てお任せのこの企画。どんな演出でどんな写真になるかについては、ただひたすら楽しみなだけで全く不安はありませんでしたが、唯一気がかりだったのは、直立不動で表情の乏しいくまが、その役割を果たせるだろうか・・・という点でした。ぬいぐるみであったなら多少手足を動かせるのでもう少し表現の幅がありそうですが、フェルトくまはやわらかい質感のわりに、まるで陶器のように「塊」なので・・・。

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けれどそれは杞憂に終わりました。

リンクのテキスト中継をご覧いただきますとおわかりのように、多様なアングルで撮影してくださるかつおさんと、スタイリングを担当してくださったぬい撮りのスペシャリスト「いわもとさん」によるミニチュア小物を加えた演出と、ロケーションのすばらしさが、くまに表情を与えてくださったのでした。



表現したい要素

フェルトで動物を制作する時にはいつも、例えばご購入してくださった方がひとりの時間を過ごすとき、ふと目が合って話を聞いてもらいたくなるような、相棒のような存在であれたら・・・というようなイメージを描いておりました。どちらかというと受動的な。

対して、テキスト中継の「くま」は、企画の性質上「能動的」で、能動的だけれど直立不動のぼんやりフェイスで、ぼんやりフェイスなのだけれど、なぜか表情の豊かさを感じさせて・・・。それはまるで、「おとなしい子供が、これまで見たことのない世界を前に、ものすごくたくさんのことを内側で感じているのだけれど、言葉や動きでそれを表現しない状態」のように見えて、おふたりのクリエイティビティを通して初めて、私は「そういうものを作りたかったのだ」と知ることができたのでした。

「ほぼ日」で作品が販売できるだけでも光栄なことなのに、こんなにうれしく、貴重な気づきまであろうとは。差し出したものよりはるかに大きなものをいただいてしまったので、お礼に(?)ほぼ日ストアでアースボールとペンダントを購入したのでした。

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長く長くなりましたが・・・

「くま」を楽しんでくださった皆さま、かつおさん、ほぼ日スタッフさま、本当にありがとうございました。


ここへ運んでくださった全てのもの・こと・人々に、心からの感謝を。


そして、我がことのように喜んでくれた「あなた」にもありがとうを。



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