#sleepysheepfelt 02
先週に引き続き、作品について書こうと思います。今回取り上げますのは「夏の柴犬」です。
こちらの作品は、挨拶状ドットコム様の暑中見舞いはがきのお仕事で2019年に制作したもので、愛着もありしばらく手元に置いておりましたが、先日web shopで販売しました。(愛着がなくなったわけではなく、何となくタイミングが「合った」ので・・・)
スカーフとスイカのアイデアは担当者様によるもので、自分だけでは思いつかないコーディネート(?)でした。・・・というより、お仕事を頂かなかったら、そもそも「柴犬」を作ることすらなかったかもしれません。これまでいろいろな動物を作ってまいりましたが、「イヌ」と「ネコ」は極力避けてきたもので・・・。
あまり作らない理由:その1
一般的な話としてイヌ・ネコは、動物の中でも人との距離が圧倒的に近く、最も意思の疎通が可能な存在と思われます。ゆえに、Sleepy Sheepのモチーフとしては、「やや饒舌すぎる」ように感じてしまうのです。もう少し「ぼんやりさせたい」というか・・・。
あまり作らない理由:その2
さらに大きな理由としましては、「イヌともネコとも暮らしたことがない」というのがあります。「愛が足りない」、「資格がない」と、どうしても思ってしまうのです。では、「クマやペンギンへの愛は足りているのか」と問われると、さほどではないかもしれませんが、一般的に言っても「あ、かわいいな」程度の人がほとんどのはずなので、それは許されると思うのです。
あまり作らない理由:その3
あれこれ理由をつけておりますが、結局のところ単に「難しい」のです。イヌに関していえば、犬種によって姿かたちが多岐にわたり過ぎて途方に暮れ、ネコについては、あの「目」をSleepy Sheep的にどう表現したものか、未だ答えが見つからぬままなのです。(かつて猫オンリーの展示をしたこともありましたが、その時は半分近く「眠りネコ」で回避)
イヌっぽい
とはいえ、「生涯フェルト作家」を予定しているので、この先のテーマとして、じっくり取り組んで行けばいいかなと思っています。
ちなみに今回の「夏の柴犬」は、これまでのSleepy Sheepイヌ作品の中では、最も「イヌっぽい」ように思っています。フォルムのリアリティーではなく、醸し出す雰囲氣が。人への「期待感」が強そうなところとか。