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展覧会の夏(7)
とにかくたくさんの展覧会を見た2023年夏。
シリーズ最終回は、まとめて一気にご紹介。
step to step
江口寿史『step2』出版記念展
リベストギャラリー(吉祥寺)
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吉祥寺での買い物ついでにちらりと立ち寄り。
女子から見ても心惹かれる女子がずらり。
歌麿の浮世絵や上村松園の日本画に連なる現代の美人画。
生誕100年 山下清展 百年目の大回想
SOMPO美術館(新宿)
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「完全な純粋」に近い創作を見たような。
振り切れた集中力で作り上げらた緻密な貼り絵は少しこわいくらい。手に入る道具の限界や、図らずも有名になってしまった後の多忙さがなければどこまで行ってただろう…とも思う。
マティス展
東京都美術館(上野)
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特に室内画が好みでした。
とにかく色の使い方が綺麗で、タッチの「緻密なラフさ」が心地良い。展示内容も素晴らしかったのですが、記念グッズコーナーもかなり充実していて、クオリティが高かったことに驚き。
佐藤千亜季 個展
From Somewhere in Between
BLANK(高円寺)
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昨年、吉祥寺での個展を拝見して以来、気になっていた作家さん。具象と抽象のあわいを独特の色使いで表現。何だか得体の知れないエネルギーを秘めていそうな気がしてならない。
江越里南 個展 瞬き
GALLERY IRO(吉祥寺)
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ギャラリーに入って最初に飾られていた、おそらく原寸に近い子ゾウの絵にいきなり心を持って行かれました。アジアゾウ自体、何やら「神聖」を感じさせる動物ですが、江越さんの描くゾウにもそれがありました。
現在は大学院で修復も学ばれているとのこと。
絵を描くことに対して真っ直ぐで、迷いがない(ように見える)姿は、見ているこちらまで何やら良きエネルギーを頂けているような。
素晴らしい展示でした。
空白を埋める
東京には美術館やギャラリーがたくさんあって、催し物はどんどん移り変わって行き、果てがない。踏み出すまでは少し億劫だけれど、流れに乗ってしまえば、「能動的な文化活動ができている」と錯覚して、何かからほんの少し許されるような気持ちにもなれる。
「没頭するほど好きなもの」は相変わらずないままの人生だけど、その空白を埋めるのに「展覧会」が有効であることを発見した、2023年夏でした。
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