SuG39日間限定復活を終えて
無事39日間限定復活という奇跡を終えました
俺ら自身が大切にできなくなってしまった時も
大切に愛し繋いでくれてありがとう
メンバーそれぞれ自分の足で立ち
その5人の生き様を応援してくれるひとがいたから
またこういうチャンスが巡ってきたんだなと思います
生きてりゃまたどっかで会えたし
寄り道むしろボーナスステージでしかないなって
そう考えると寂しくさせるだけなのかもしれないね
あの頃は、感謝もする隙間もないほど詰め込んで
泳ぎつづけないと息ができないような
創り続けないとすぐに窒息してしまうような危うさがあった
だけどその重圧があったからこそ、持てるすべてを注ぎ込んでたのはたしかで
あのギリギリの自分達だから産めた作品でしかなくて
そういう意味で、何一つ否定したくない
17歳で生きる気力を失くした、いや産まれてからそもそもなかった
どうせプライマイゼロなら先にプラス掻っ攫って死んでやれと
無理矢理前向きに生きた人生のおかげで、たくさんの仲間と出会えた
そしてそれらがすれ違い、壊れしまった絶望と痛みから
醒めない夢を続けようと思えた
そのやり方が結局、闇雲に前に進むことだった
殺してやるは愛してるの裏返しで
死にたいは生きたくての裏返しだった
そして構想15年とも言える人生の縮図のような作品を産んだ
センチメンタルワールズエンドという小説とアルバムを描き終え、全ての夢が叶った
そう、昔描いた夢が全て叶ってしまったんだ
そういう意味で、この現在地は想像してこなかった未来
燃え尽き症候群や、コロナで知った絶望が、こうやって過去と向き合う機会をくれたとも言える
死ぬ前に悔いが残るかって考えた時に真っ先に浮かんだのが、バラバラになったSuGのことだったから
結果として、完全勝利のツアーになったんじゃないかな
ショーとしての完成度や曲の成熟度など、どれをとっても後悔がほとんどない
こうなる自信は、経験と歴史で十分にあった
だけど、それすらも個の視点で言うなら、怖かった
勝つこと自体が、挑むこと自体が、怖かった
その先に何も描けなくなるかもしれなかったから
生きていて満たされることがなかったから、満たされるのが怖かった
そして知ってしまった
誰かが作品を愛し繋いでくれていること
誰かが人生を賭けてくれた音を紡いでいること
誰かと誰かが繋がってその絆が無限に広がっていること
そうなるともう完全に孤独ではいられない
ずっと孤独を材料に産んできた
故に、もう孤独だけを材料には過去に勝てるはずがない
知らないことでの強さから
知ることでの強さに変わろうとしてる
いや、変わらないときっと退化しかない
産み続ける自分にしか価値がないと思っていたから
そうじゃなくなる可能性を孕んだハッピーエンドが怖かったんだね
きっとこの経験で人格が丸ごと変わるなんてわけない
だけどもう寝ても覚めても、一切拭うことのできなかった無尽蔵の孤独の源泉は、きっと過去の激流ではない
必死に抗い、足掻きながら向き合った過去の後悔や感謝、絶望や栄光などが入り混じったものを額縁に飾り、全てを正解にする為に生きいていく
その為には、より深く知ることが必要だ
とにかく今まであった当然のことを深く知ること
全ての背景を想像すること
当然プロモーション的には新曲を発表した方がいいと思ったけど、なんだか心が整わなかった
中途半端になるくらいなら完全燃焼の先の灰から創ろうと思った
だから、何も発表できないことが発表と伝えた
これから踏み入れていく新しい渦の中では、きっと簡単に見つかる答えはないと思っている
なので、まずは一体どんな風に答えを探していくのかという方針のようなものを、まず提示できるようにつとようと思う
入り口に立つだけでも、今までとは違った種類の挑戦になると実感してる
もう少しだけ待っててください
答えを探すのがいかに難しくても、探しにいくという覚悟をくれた39日間でした
俺が持っていなかった新しい勇気をありがとう
これ生きる以上、違うやり方でないと進めないっていうのは分かってた
今も変わらず、生きる理由になってくれてありがとう
ときどきすてきで、不完全で美しい世界で
孤独だけじゃなくて、怖がりながらも愛を知ろうとしてる自分が
一体何を産むのか楽しみにしてね
過去に挑むのがこれだけ怖いのは、いかに心を掻きむしって産んできたか、自分が一番知ってるから
そしてその証である額縁の作品があるから
またすぐに約束をしに返ってきます
それまで死んでも良いから生き抜いてね!
武瑠