million dollar orchestra10周年
ラフォーレ原宿での10周年記念POP UP STOREや、コレクション、トークショーを見送り、アイテムを絞ってのカプセルコレクションになりました。
はっきり言って悔しいなんて言葉じゃ釣り合わないほど、言いようのない気持ちでいっぱいです。
10周年積み上げてきた歴史を全て発表したかったという気持ちが強かったので。
自分なりに一ヶ月半悩み、何度も何度も再考し。組み立て手が、また壊し、不完全ながらも発表にこぎつけました。
akubi Inc.とsleepyheadが共に2周年。そして、原宿発ブランドmillion dollar orchestraが10周年。そして、自分自身の33周年を全て混ぜ合わせたものを凝縮して発表しようと思って絞りに絞ったのが、今回の作品です。
このグラフィックには各ロゴだけではなく、自分の美学の集大成的なものを感じる。
今までの代表作のデザインを振り返ってみる。
うん。今までのアートワークを振り返ると、根底にあるものってやっぱりどこか同じ色の血が流れている気がする。
この前生放送で振り返ると改めていろんなことがあったなあと考えさせられます。
始まりは、21歳の頃。マルコマルカというブランドの展示会に、誰1人知り合いがいないのにデモ音源を持っていき、この曲にあう服を一緒に作ってくださいとアポなしで突撃したのが始まりです。今思えば本当に怖いもに知らずだった。
それが、たくさんの人に愛されて、10年も続くなんてね、本当に人生何があるかわからない。
五寸釘をさした苺、串刺しベリーの大ヒットだったり
SEX AND THE CITYなどを手がけるパトリシアフィールドに、お店に置くよう直談判しに行ったり
ベアを亀甲縛りしてみたり
棺桶ドレッサー作ってみたり
LAでポップアップしたり
シンガポールでショーしたり
上海でもポップアップ
club asiaで闇市したり
殺意を計る包丁作ったり
ゲームにタバコ
世界的アイコン、ミッキーや、原宿の大先輩milkboyとのコラボ
イラストとプロジェクションマッピングを服にする企画もあった
5周年ブックも出したし
バレンタインもやったし
車にペイントもした
大規模なレーザーアートからの作曲と刺繍デザインも楽しかった
実写をアニメにしたり
フェティッシュをレトロゲームにしたり
まさか、中学生の時から聞いてたマリリンマンソンがツアーで履いてくれるなんて!!
これが本当に一つのブランドの歴史なのかと自分でもびっくりするくらい濃いな。というか、もはやファッションブランドの域ではないのかもしれない。
こんなに素敵な旅に連れていってくれると思ってなかったよ。
楽しいことだけじゃない、悲しくてきっと一生忘れられないような思い出ももたくさんある。
笑い話にできてるものもあれば、そうじゃないものもある。
だけど、きっと全てが糧になっている。
そのどれもを経験していないと、きっといまのデザインはできてないんじゃないかな。
美学の凝固体のメイングラフィック。
立体になって、より命が吹き込まれた生まれ変わったルシファーアロー。
そして、祝えなかったsleepyheadの2周年を祝うメモリアルアイテム。写真を入れ替えて、記憶を纏うというアート作品。
歪な10周年の結晶を、どうか愛してください。
million dollar orchestra 10 TH ANNIV.Item.
改めて、10年を一緒に守ってくれたみんなに感謝です。
ありがとう。
この先、世界がどんな混沌に向かって行っても。
きっとやる事は変わらない。
自分の美学を信じること。
それが不要不急のアートだったとしても。
死ぬまで、それを突き通していたいね。
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