スリヴァーが好きすぎて作った統率者デッキ
みなさんはじめまして、すりーぴーと申します。晴れる屋さんの企画をきっかけに、noteをはじめてみようと思います。これからよろしくお願いします。
はじめに
自分はスリヴァーが好きで好きで仕方なく、MTGをはじめた理由も統率者を遊ぶ理由も、スリヴァーが好きだからということに他なりません。
今回はそんなスリヴァーメインで組んでいる統率者デッキについてのお話です。これから組んでみたい!スリヴァー楽しそう!と思う方はぜひ参考にしてみていただければと思います。
1.デッキレシピ&コンセプト紹介
いきなり説明しだしてもわかりにくいと思うので、まずはデッキレシピを公開したいと思います。
ちょっと脱線しますが、URL埋め込むだけでこんなわかりやすくリストを掲載できるのいいですね!普段仕事でもwebページを作ったりしますが、素直に便利です。
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さて、デッキを紹介するにあたり少しお話をしておきます。このデッキとデッキ名を見て貰えば分かる通り、私は食物連鎖のカードが嫌いです。ただ、カードそのものが嫌いなのではなく、平たく言えば「スリヴァーを食い物にするデッキが嫌い」ということになります。
なぜならば、スリヴァーの女王や初祖スリヴァーを統率者に据えつつ、食物連鎖と共にアドバンテージを稼ぐデッキがありますが、そこにあるのは愛ではなく勝つための手段だからです。
もちろんそれを否定するつもりはないですが、スリヴァーが好きな自分にとっては、スリヴァーを食い物にするかのようなその行為が嫌なのです。
ですので、あらかじめ断っておきますが「スリヴァーを使って勝ちたい!スリヴァーをたくさんデッキに入れたい!」という人に向けた記事となりますこと、ご了承ください。
話を戻しますが、統率者は「初祖スリヴァー」です。マナコストは全色各1マナの計5マナ、スタッツは7/7もあり、その能力は「続唱 / あなたが唱えるスリヴァー・呪文は続唱を持つ。」になります。
このデッキは、そんな初祖スリヴァーの大きな特徴でもある続唱というキーワードを活かしつつ、デッキ内のスリヴァーを大量に展開し、あらゆる手段で勝つことを目指すのがコンセプトとなります。
2.パーツの取捨選択基準について
このデッキを組むにあたり、最初はとりあえず使えそうなスリヴァーを何枚か入れて、5色入れられるデッキの優位性を活かし、便利なユーティリティーカードを詰め込んだデッキを作り上げました。しかし、結果は思うようにいかず、そんなに展開もできなければ統率者を出すので精一杯。という感じになってしまいました。
そこで、友人のアドバイスもあり、思い切ってユーティリティカードをたくさんリストラしまして、スリヴァーを大量に採用することとしたのです。
その結果、かなり安定して回るようになりました。そこから方向性が決まり、このデッキを仕上げ始めることとなりました。
もちろん中には抜くことを躊躇うカードもたくさんありました。そんなカードの選択基準は決まって「続唱で捲れた時に入れたイラっとするカードは抜こう!」でした。
なぜかといえば、そもそも初祖スリヴァーの大きな特徴でもある続唱は、スリヴァーを唱えた時にそのマナコスト未満のカードをデッキトップからタダで唱えられる所にあります。そして、もしそこでスリヴァーが捲れると、そのスリヴァーのマナ未満のカードをさらに唱えることが可能になるのです。
つまり、スリヴァーからスリヴァーが連鎖することはあっても、スリヴァーからそれ以外のカードが捲れるとそこで続唱は止まるのです。
当たり前のようで見落としがちな上、例えば打ち消し呪文を多く採用していると、スリヴァーから続唱誘発、捲れた際に今打ち消しあってもいらないから唱えません、とデッキボトムにただ送るハメになるのです。さらにいうならば、先ほど戻したカードがまた別の機会に続唱した際、捲れていらないからボトムへ〜となってしまい、結果としてデッキの回転率をただ下げるだけに成り下がる可能性が非常に高いのです。
このことから、スリヴァーを多めに採用し続唱でアドバンテージを得ることに全振りすることとしたのでした。
そして、初祖スリヴァーも収録しているエキスパション、モダンホライゾンより相性のいいクリーチャーを採用することとなりました。それは「限りないもの、モロフォン」です。
このクリーチャーを唱える際にスリヴァーと宣言すると、あら不思議。統率者の初祖スリヴァーがマナコストを支払うことなく唱えることができてしまうのです。それが何を意味するかといえば、うまくいけば「無限にスリヴァーをプレイできてしまう」いうことになります。
気をつけなければならないのが、あくまで軽減するのは各色のマナシンボル1つ分という点です。たとえば、デッキにも採用はしていますが「念動スリヴァー」のように青シンボルを2つ持つクリーチャーだと、青シンボル1つは自力で支払わなければなりません。そのため、この続唱をメインに据えたデッキであれば可能な限り同じマナシンボルが2つ以上重なるスリヴァーは採用しない方が回しやすいのです。
また、続唱の大きな特徴の1つに「待機呪文を続唱した場合は即時解決できる」があげられます。これがなぜ強いのかといえば、基本的に待機呪文は何ターンか経過することもあり、強力な呪文内容になっているものが多いのです。そんな待機呪文を即時解決できるのであれば、こんなに嬉しいことはありません。
たとえば、このデッキにも採用している「祖先の幻視」や「不敬な教示者」は、本来の待機時間を飛ばすことで3ドローやデッキの中から非公開で好きなカードを探せる、といった能力を解決できるのです。
「え?そんなの博打じゃないか???」そうですよね、デッキの中から特定のカードを任意で唱えられるわけないですもんね、そのコメントの気持ちもわかります。ですが、このデッキならばほぼほぼ任意で唱えることが実現できるのです。
理由は簡単、スリヴァーだからです。
ピンとこない方に説明すると、このデッキには数枚の1マナのスリヴァーを採用しています。それがなぜかといえば、もちろん共有能力が強いから、ということもありますが、その際たる理由は「待機呪文を必ず唱えるため」にあります。
続唱のルールとして、「唱えた呪文未満のマナコストのカードが捲れるまでデッキトップを捲る」という行為が必ず発生します。すなわち、1マナのスリヴァーを唱えると必ず0マナか待機呪文が捲れ、唱えることが可能になるのです。
このデッキには0マナが「魔力の墓所」1枚、待機呪文が先ほども記載した「祖先の幻視」と「不敬な教示者」の計3枚だけですので、初祖スリヴァーが場にいる状態で唱えれば、必ず3ドローか、非公開で好きなカードを探すか、無色2マナにつながるようにできているのです。
このような形で、「何マナのスリヴァーを唱えたらどんなスペルが捲れるかを計算して組んでいるデッキ」なので、よく続唱ガチャと言われがちですが、そこまで不確定な挙動にはならないのです。
3.採用スリヴァーについて
さて、ようやく本題になります。ただ、前述としてマナシンボルなどの兼ね合いもあり、この順番で紹介させていただくこととしました。ここでは1で紹介しているリストを見てもらう前提で話を進めていきます。
1マナ域
まず、1マナスリヴァーの採用についてです。基本は2でも話したように0マナ or 待機呪文を唱えるためでもありますが、「板金スリヴァー」と「風乗りスリヴァー」はスタッツの底上げと飛行を授けてくれるので、統率者戦ではとても役に立つ能力です。
板金スリヴァーは全てのスリヴァーのスタッツを+0/+1してくれるのですが、統率者戦ではよくある「毒の濁流」や1点ダメージを与えるなどの焼き範囲に対し、積み重ねではありますが底上げしてくれるので割と有用なのです。そして風乗りスリヴァーは自分のコントロールするスリヴァーだけに飛行を与えてくれるので、それだけでかなりありがたい存在です。
また、どちらのスリヴァーも有色シンボル1つなので、モロフォンとの相性も良くオススメです。過去のゲームを通しても、かなり唱えてきた回数の多いスリヴァー達でもあります。
2マナ域
スリヴァーといえば2マナ!というくらい選択肢も能力も高いスリヴァーが多いのがこの2マナ域です。まずは必ずと言っていいほど採用するべきスリヴァーを紹介します。
宝革スリヴァー
マナ編みスリヴァー
水晶スリヴァー
斬雲スリヴァー
このスリヴァー達はキープ基準に据えるくらいには重要度の高い能力を持ちます。まず上段2枚のスリヴァーは、スリヴァーが望む色のマナを産む能力を付与してくれるスリヴァーになります。
後ほど記載しますが、このデッキは統率者デッキではあり得ないくらいマナ基盤が希薄です。本来、統率者のデッキだとマナクリをたくさん積む、「不屈の自然」などのランパン系カードを積む、マナファクトをたくさん積む、などが一般的です。土地と合わせて50枚程度になるように構築するのもよくみかけます。
ですが、このデッキはマナクリもマナファクトもランパン系カードも必要最低限にしています。理由はまたしても続唱です。なぜなら、スリヴァーの大きな特徴でもある「場にいるだけで他のスリヴァーと能力を共有する」ことが挙げられます。
前述したように、スリヴァーからスリヴァーを唱えて大量展開するのは、単にアタッカーやブロッカーのような盤面のアドバンテージを稼ぐだけが理由ではなく、マナを産む能力をすべてのスリヴァーが持つことにあります。
たとえば、3マナでなにかスリヴァーを唱えたとしましょう。その後続唱が誘発、デッキトップを捲っていくと「友なる石」が捲れました。その結果、スリヴァーではないので続唱はストップ。スタック上に積まれた友なる石のプレイ(これは唱えなくてもよいので、あくまでも唱えた場合の話です)の解決、先ほど唱えた3マナスリヴァーの着地。につながります。
対して、3マナでなにかスリヴァーを唱えた後、続唱が誘発。デッキトップからマナ編みスリヴァーが捲れたと仮定しましょう。そうすると次に唱えられるのは1マナ以下のカードで、既に1枚多く唱えることが可能になっています。
仮に、ここで1マナ域のどちらかのスリヴァーが捲れると、さらに前述した3種の神器のなにかが確実に捲れます。仮に祖先の幻視が捲れたと仮定すると、祖先の幻視の解決で3ドロー。その後板金スリヴァーが捲れたとして、着地。その後マナ編みスリヴァー、3マナ域のスリヴァーの着地となります。
そんな都合よく、と思われるかもしれませんが、このデッキの挙動としてはまったく少なくないシチュエーションです。たった1枚のスリヴァーを唱えただけで、盤面には3枚のスリヴァーが、手札は1枚消費して2枚補充できます。
さらに、元々盤面にいたスリヴァーは途端にマナクリに変化。さらに動くことが可能になります。ですので、続唱型スリヴァーデッキの場合は、ノイズとなる呪文は極力排除し、スリヴァーを展開すること=更なるアドバンテージの獲得を目指すことになります。
次に、斬雲スリヴァーはこのマナスリヴァー達ととっても相性のいい能力を持ちます。
そう、飛行と速攻を付与してくれるのです。仮に先ほどの大量展開した状況でマナスリヴァーがいた場合でこの斬雲スリヴァーが場に出たらどうでしょうか。このターンに唱えたすべてのスリヴァーがいきなりマナを産むことができるようになるのです。さらに飛行の付与というおまけ付き、あまりにも豪快です。
ですが、そんなスリヴァーたちも所詮はクリーチャー。それもたいていのスリヴァーが2/2の貧弱なスタッツです。これでは盤面がすぐ崩壊してもおかしくありません。
そんな時にとても役に立つのが、次に紹介する水晶スリヴァーです。
すべてのスリヴァーは被覆を持つ、という能力を持ちます。ようは、誰も触れなくなるのです。統率者戦ではクリーチャーの単体除去カードは珍しくなく、「流刑への道」や「劔を鋤に」といった追放除去カードは定番中の定番です。また、「猿術」や「急速混成」などもメジャーです。
こういった除去カードを避けることができるので、盤面の優位性をかなり保ちやすくなります。
さらに、他の2マナ域のスリヴァーもとても便利で勝ちに導いてくれる能力を持ちます。
屑肉スリヴァー
活性スリヴァー
冬眠スリヴァー
捕食スリヴァー
ハートのスリヴァー
不確定な船乗り
まず不確定な船乗りですが、これは水晶スリヴァーとほぼ同じ能力を持ち、水晶スリヴァーが引けない時にサポートしてくれます。ハートのスリヴァーも同様に、斬雲スリヴァーがいない時に速攻を付与してくれます。当然のことながらハイランダーのデッキなので、強力な能力の互換スリヴァーはとても重要なのです。
さて、屑肉スリヴァーですが、このクリーチャーは2マナ払うことで墓地からスリヴァーを盤面に戻すことができます。加えて、そのターンの最後に盤面に戻したスリヴァーを追放することになるとはいえ、そのターン中は即効も持つため、コンバットすることもマナを産むことも盤面次第では可能となります。
よく自分が使う手が、あきらかに全除去や打ち消しを構えられた場合、デッキの中から「悪魔の教示者」などで手札に加えることの多い一枚でもあります。
大抵、悪魔の教示者のような非公開にカードをサーチするカードの場合、勝ちに直結したり盤面に大きな影響を与えるカードを選択することが多いですが、このデッキの場合は何を見据えるかで動きがだいぶ変わります。このあたりはゲームを重ねることでしか見えない部分もあると思います。
また、水晶スリヴァーや不確定な船乗りがいない場合、モロフォンや初祖スリヴァー、マナスリヴァーがよく除去されます。いずれもこのデッキの確たる存在なので、かなりアドバンテージを失うのです。そんなとき、この屑肉スリヴァーがいればなんとか1ターンだけ足掻くことができるシチュエーションがあります。
ですので、除去がきそうだなと覚悟するシーンでは「悪魔の教示者」で手札に持ってきたり「俗世の教示者」でデッキトップに持ってきたりします。それらが狙われて落ちたとしても、屑肉スリヴァーなら墓地にいても能力を発揮するのでリカバリーしやすくなるのです。
そして、このデッキの核とも言うべき一枚が、次に紹介する冬眠スリヴァーです。組み始めた当初は入れてすらいなかったのですが、途中で噛み合いの良さに気づいてからは抜くことをやめたほど、本当に強いクリーチャーです。
すべてのスリヴァーが2点支払うことで手札に戻ることができる能力を付与するスリヴァーとなります。上でも紹介している「限りないもの、モロフォン」と超絶相性の良いカードになります。
初祖スリヴァーが着地している際にモロフォンを着地させる
冬眠スリヴァーをプレイ、続唱。
初祖スリヴァーを含む、有色シンボルのみのスリヴァーを2点支払い手札に戻す
戻したスリヴァーをプレイ、続唱。
初祖スリヴァーを含む、有色シンボルのみのスリヴァーを2点支払い手札に戻す
以下ループ(ライフの続く限り)
この3枚だけでもこのようにデッキからカードをプレイし続けることが可能になります。もし仮にマナスリヴァーと速攻スリヴァーがいるならば、手札に戻すスリヴァーをタップして好きな1マナを発生させ、その後プレイすることでマナも増やすことができるようになります。
もしここに「ウルザの保育器」や「侵入警報」があると、無色2マナ軽減+各有色シンボル1つまでのスリヴァーのプレイと、スリヴァーをプレイし、着地誘発でアンタップするのにスタックしてスリヴァーを寝かせることで、さらなるマナを稼ぐことが可能になります。
さらに、意外と便利な能力持ちなのが「活性スリヴァー」です。すべてのスリヴァーが瞬足を持つ、という能力で、つまりどういうことかといえば
盤面に既に活性スリヴァーがいる状態
宝革スリヴァーが除去スペルの対象になる
プレイスタックで手札から水晶スリヴァーをプレイ、もしくはデッキの中からサーチするカードをプレイして水晶スリヴァーを手札に加え、プレイ
うまくいって水晶スリヴァーが着地すると、すべてのスリヴァーが被覆になる
被覆になったあとで宝革スリヴァーに除去スペルがプレイされるが、対象に取れなくなるのでフィズる(対象不適切でそのまま盤面に残る)
といった具合に、上から被せて妨害することなどが可能になるのです。もしこの状況に加えて統率者の初祖スリヴァーがいたならさらにパターンは増え
2マナより上のマナ行きのスリヴァーを瞬足でプレイ or 1マナスリヴァーをプレイ
4〜3マナのスリヴァーの場合、水晶が捲れる可能性
1マナスリヴァーの場合、3ドローか無色2マナかデッキから好きなカードを非公開で持ってくることが可能
更なる多様性のある動きが可能に
という感じになります。やはりインスタントタイミングは強いね!という印象ですね。
3マナ域
今度は3マナのスリヴァーになります。3マナは2マナとは違った意味で便利なスリヴァーと、無限ダメージの基盤にもなるスリヴァーがいます。
最近増えた仲間から紹介すると、まずは「領界渡り」です。
不確定な船乗り、モロフォンに次ぐ多相の戦士になります。何が強いって、デッキトップを確認できること。そしてそれが選ばれた種族ならばプレイできることにあります。
今までは、もしデッキトップに何かスリヴァーを積み込んでも、元となるスリヴァーをプレイして続唱させる必要がありました。
ですが、領界渡りさえいればそんな悩みともおさらばです。デッキトップから直接スリヴァーが唱えられるので、「師範の占い独楽」や「渦まく知識」、それと「有毒の蘇生」の相性が非常にいいです。
前のターンに除去されてしまった、あるいは手札を捨てるなどでプレイしたかったスリヴァーが墓地に行った場合に有毒の蘇生がとても便利です。
これで除去できた、と安心している相手に絶望をお届けしましょう。
そして無限ダメージの立役者がこの2枚、「基底スリヴァー」と「溶岩腹スリヴァー」です。
なんとなーく察しの良い方もいれば、どゆこと?となってる方もいると思うのでご説明いたします。
まず基底スリヴァーですが、いずれかのスリヴァーを生贄にすることで黒マナを2産んでくれます。
次に、溶岩腹スリヴァーはスリヴァーが場に出るたびに、いずれかの対戦相手、またはプレインズウォーカーに1点のダメージを与え、1点のライフを回復します。
そしてみなさんご存知、「スリヴァーの女王」の登場です。
テキストを見ると、無色2マナでスリヴァー・トークンを1体産むことができる。と書いてあります。
つまり………?
スリヴァーの女王、基底スリヴァー、溶岩腹スリヴァーが盤面にいる状態
いずれかのスリヴァーを生贄に捧げ、基底スリヴァーの能力で黒2マナが発生
スリヴァーの女王の能力で、2マナからスリヴァー・トークンを産み出す
溶岩腹スリヴァーの能力が誘発し、スリヴァー・トークンが場に出たことでいずれかの対戦相手に1点のダメージ&1点のライフを回復
3で産まれたスリヴァーを生贄に捧げ、基底スリヴァーの能力で黒2マナが発生
以下、3に戻り無限ダメージ達成
というわけです。何が素晴らしいって、素敵ポイントは3つあります。
好きなタイミングで倒せる
コンバットタイミングを挟まない
スリヴァーだけで完結する
特に1は重要で、運悪く対戦相手に「夏の帳」をプレイし、このターンそのプレイヤーへダメージが当てられないなどのシチュエーションがあり得ます。
しかし、このコンボなら焦ることはありません。他のプレイヤーを倒しきったあと、ターンを返し相手のアンタップステップの後、アップキープの開始時に優先権が欲しいと宣言します。そこで先のコンボを展開すれば、そのまま勝利することができます。
また、コンバットタイミングを挟まないともいいましたが、コンバットタイミングに入ってから何かしら妨害されると、なかなか復帰が難しいシチュエーションに発展することがあります。
他にも細かい話はありますがここでは割愛しまして、ようは触らぬ神に祟りなし、の精神で極力メイン中に勝利することを目指すといいと思います。
他にもこの3マナ域には即効を付与する「収差スリヴァー」や全体除去から守ってくれる「熱狂スリヴァー」、ライフを回復することのできる「吸管スリヴァー」などがいます。
彼らも盤面の制圧と無限ルート、除去体制を付与してくれる頼れるスリヴァーです。
また、この吸管スリヴァーと溶岩腹スリヴァー、冬眠スリヴァーとモロフォンがいても無限ダメージです。
上記のスリヴァーが盤面にいる
冬眠スリヴァーの能力で、ライフを2点支払い手札に有色シンボルだけのスリヴァーをバウンス
モロフォンの能力でマナコストを支払わずにプレイ
溶岩腹スリヴァーの能力が誘発し、いずれかのプレイヤーに1点のダメージ@1点のライフを回復
吸管スリヴァーの能力で絆魂があるので、4でプレイヤーにダメージを与えた際に追加で1点のライフを回復(形2点回復)
この時点で2の2点失ったダメージが差し引きゼロになる
以下2〜5のループ
これで実質無限ダメージ達成です。こんな形で、このデッキはスリヴァーのみでの無限ダメージが達成できるので、部族デッキが好きな方には刺さってくれると思います。
また、かなり嫌われるけどとっても強いスリヴァーの「調和スリヴァー」が、スリヴァーが場に出るたびにアーティファクトかエンチャントを破壊します。ですので、盤面のマナ加速につながったりするカードをバンバン叩き割ってあげましょう。
4マナ域
このマナ域は続唱を広く掴むため、また大振りだけど効果的な能力を秘めたスリヴァーを採用しています。
まずは「樹根スリヴァー」です。
困ったことに、スリヴァーはよく除去や打ち消しのまとになってしまうのです。そうなると盤面を展開するのがかなり厳しくなってしまいます。
ですが、樹根スリヴァーならば「このスリヴァーは打ち消されない。すべてのスリヴァーは打ち消されない。」という能力ですので、何の憂いもなくスリヴァーを唱えることができます。青い卓ではぜひプレイしたいスリヴァーですね。
また、今まで紹介したスリヴァーたちをなかなかプレイできない・あるいは除去されてしまって無限コンボが難しくなった。という状況になり、パワープレイにいかなければならない盤面もあります。
そんなときは、これから紹介する「溶岩スリヴァー」や「変容スリヴァー」、「骨鎌スリヴァー」が鍵になります。
溶岩スリヴァーは、いずれかのスリヴァーをタップするといずれかのスリヴァーのパワーがスリヴァーの体数分プラスし、変容スリヴァーはスリヴァーがスリヴァー以外にブロックされなくなります。そして骨鎌スリヴァーはスリヴァーが二段攻撃になるのです。
つまり、たくさん出してたくさん殴ればよくなるのです!やはり最後は暴力。ちからいずぱわー。
5マナ域
さて、やってまいりました5マナ域。なんといっても花形は各種伝説のスリヴァーです。(統率者の初祖スリヴァーと、先程も紹介したスリヴァーの女王は割愛します。)
まずは「スリヴァーの首領」です。
3マナでスリヴァーをデッキから探すことができ、3マナでスリヴァー1体のコントロールを得ることができます。下は滅多に使うことがありませんが、サーチはかなり便利です。また、仮に能力が起動できない状況でもスタッツが7/7と優秀なので、アタッカーとしても優秀です。
続いて「巣主スリヴァー」の紹介です。伝説スリヴァーの中だと唯一スタッツが5/5と少し小さめですが、そのかわりスリヴァーが破壊不能となる強力な能力持ちです。これで相手の盤面に接死がいようとなんだろうとお構いなしにアタックできます。また、ブロッカーとしても有効なので、攻守共に優れたスリヴァーです。
そして「スリヴァー軍団」です。その名の通り、スリヴァーがスリヴァー分スタッツがプラスされる、スリヴァーがいればいるほど火力の上がるスリヴァーです。
このスリヴァーと骨鎌スリヴァーや変容スリヴァーがタッグを組むと、途端に大脅威になります。なかなかコンボに行けない時はアタックに行くのも必要になるので、かなりヘイトを貯めるスリヴァーでもあります。
5.まとめ
このデッキを回すポイントは以下になります。キープ基準と、戦況に応じたプレイングを心がけましょう。
マリガンでマナを産む or 水晶スリヴァーにつながる動きをキープする
5色は事故しやすいので、フェッチかデュアランをうまく組み合わせる
基本はモロフォンと初祖スリヴァーを利用した大量アドバンテージからの無限ルート
最後の手段はパワー!!!!!!
6.最後に
いかがだったでしょうか?もう少し細かくコンボの紹介や細かなギミックもあるのですが、とりあえず今回はざっくりとしたデッキ紹介ということでこのあたりにしようかなと思いました。
もちろん、もしご質問などがあればいくらでもお願いします。答えられる範囲でしっかり返答したいと思います。
このデッキを回し始めてすでに4年。ですが、使っていく中で環境に合わせて微アップデートを繰り返し、日々新たな発見があるとても楽しいデッキです。
代表的な勝ち方もありますが、さまざまな盤面に対応する力があり、回していて飽きないデッキでもあると思います。
さらに、状況に応じて意図的にデッキのレベルを下げることができるのも強みです。統率者戦は周りと足並みを揃えるのが一番楽しいと思っているので、そういう際はスリヴァーの女王やスリヴァーの首領、などに統率者を変更するとガクッとパワーダウンします。
それもそのはず。あくまで続唱にすべて振り切ったデッキなので、道中が一気に不安定になり、やることが減ります。あくまで小ネタの一つ程度に覚えとくといいかなぁと思います。
それではみなさん、よき統率者ライフを!