結局夢物語

漫画とか小説を読んだ後に、私もこんな世界に行ってみたいと思うようになるのはある意味当然の事だろうと思うのだけれど、現実に引き戻された時の虚無感というか、そういうものを知るとなんだか虚しくなる。
アニメや漫画の世界は所詮夢物語で、現実があまりにも退屈で辛すぎるからきっと心酔してしまうのだろう。それが悪いとは言わない。オタクはよく沼にハマるという言葉を使うけれど、まあきっとそれも死語になるのだろうけれど、沼にずっと浸りっぱなしでは現実世界が非常に生きにくくなるというのは問題だ。オタク活動は海水浴やダイビングや山歩きと変わりない。事前知識や準備、そしてお金が必要だ。お金が全てとは言わないけれど、やっぱりお金は必要不可欠なものだと知る。あと、人間関係。
よく一人暮らしをしている家にお節介焼きのキャラクターが訪問してヤレヤレとあうことがあるけれど、現実世界、そうそうお節介焼きというのはいないものである。みんな、自分が生きていくのに精一杯だ。自己に余裕のあるときに、他人にお節介が焼ける。まあそうじゃない奴隷主義の人もいるのかもしれないけれど。
自己を満たす為に他人を利用するというのは自然の摂理なのだろうか。私はなお、歩きながら考え続けている。

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