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活字言葉で人生に潤いを
職場にくしゃみの音がとってもでかい人がいる。図書館なのに。
今日もバカでかい一発をかました。響いた。余韻すら感じる。
なんとなく、隣にいた別の同僚に
「“轟く”って感じですね。」
と呟くと
「ナイスなボキャですね。」
と言われた。
いや、ボキャて。あなたのボキャもナイスだ。
僕はバンドのフロントマン。曲を作り歌詞を書く。
千と千尋の”かまじい”のように、6本の腕で、数えきれない引き出しに入ったボキャを調合し、いい湯を沸かしたいと常々思っている。
“轟く”みたいな、普段は本でしか見かけないけど、使えたらうれしい言葉を探してみる。
①けたたましい
人を驚かすようなあわただしい様子。また、大きい音が起きるさま。
「わたし、いつも営業で車使ってるから運転大丈夫だよ!」
と言う女性の助手席に乗ったことがある。
だが、大丈夫=安全 ではなかった。ボキャむずい。
なんというか、二進数の運転だった。0か1。
停止と進行の間にグラデーションがない。
直角に曲がるし、誰か帰ってきた時のふくちゃんの突進みたいな駐車をしてた。ふくちゃんは我が家で飼っている犬。
あれはけたたしまかった。
②豪語
ものを実際よりも大げさに表現すること。できそうもないことを言うこと。
高校時代の同級生に、すぐ嘘をつくやつがいた。
入学式の後、身体測定の列に並んでいると、彼がおもむろに話しかけてきた。
「おれ空手やっててさ〜。中学の時ヤンキー10人と喧嘩したことあんだよね〜。え?勝ったよ。あばら折れたけど。」
嘘つけ。嘘だし最初のコミュニケーションがそれかい。高1の4月だぞ。前菜にカルボナーラを出すシェフかお前は。あと、ちょっと苦戦してバランスとってんじゃねえ。
彼はその後、豪語をしすぎてクラスでまあまあ浮くこととなった。
③尊ぶ(読み:たっとぶ)
あがめうやまうこと。尊敬すること。
“たふとぶ”が促音化したもの。
新垣結衣、7月のスイカバー、富士そばのカツ丼、あの花、伊藤智仁のスライダー、毎日職場近くの喫煙所のゴミを掃除してる高田さん。僕は四季折々さまざまなものをたっとんで暮らしている。
単純に響きがいい。キャッチー。すきあらばたっとびたい。たっとばしたい。あれ?なんか趣旨が変わってきてるな。
④語るに落ちる
何気なく話しているうちに、うっかり本当のことを言ってしまうこと。
落ちれんの?語るに。ヒューーーーンって?どんな感じなんだろ。
そういえば僕は、”マスターベーションなんて最近は全然しないっすね”という話をした5秒後に好きなAV女優の名前を出してしまったことがある。あれは見事に落ちてた。語るに。
たのしい。これいくらでも書ける。シリーズ化したい。
みなさんも、けたたましく豪語しながら尊んで語るに落ちてみては。それでは。
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