文章を書く時の僕の脳内事情
外の世界に向けた文章を書いてみようと、noteを始めてから3日が経った。
僕は何者でもないフリーターだ。普段、口座から預金残高が少しずつ減っていくのを眺める暮らしをしている。あれはつらい。心細いし、金のことばかり気にしている自分も嫌になる。
だから、このエッセイは、一日1記事とか、そういうやりくりをしない。アイデアが浮かんだらATMに行かずに即書く。ここは、給料日25日の叙々苑だ。特上カルビいっちゃお。
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いま、これを読んでるみなさんは、どんな人たちだろう。ご自分でも文章を書く人、書いてみたいけど書けない人、なんとなく暇つぶし、ざっとこんなところだと推察する。
ふたつ目の、書いてみたいけど書けない人に向けて、書いてみたい。
「文才」がある人って、憧れちゃうよね。なんか、媚びてない感じがする。シュッとしてる。きっと僕やわたしとは見てる世界が全然違うんだろうな。
ううん。たぶん違わない。違わないと思う。そりゃ、才能ってものは確かにある。でも、そんなこと言ってもしょうがない。憧れてるなら、やってみたら楽しいかもしれないし。
僕は、書けない人と書ける人を分かつのは【実際に書くかどうか】そして、面白い文章の決め手は【多少の配慮】だと思う。
以下、何者でもないフリーターの僕に「文才」があって、かつ面白い文章を書いているという、ガッタガタの前提に立ち、僕が書いている時、どんなことを考えているのか観察してみよう。
①クソめんどくさい
めんどくさすぎる。どうしよう。書きたいことは、浮かんだらiPhoneのメモに残すようにしてる。図書館の話はもう使ったし、最近寒くてやだってのも書いた。次はなんだっけ。
”ウンコの話”
おい。誰だこれ書いたの。まじかよ。俺ウンコの話すんの?叙々苑で?いや、それはちょっと早い。時期尚早。
あ、このめんどくささを分析する記事を書いてみようかな。書くのめんどくせえ。なんか、バイト行く前と似てるなこの感じ。行っちゃえばなんとかなるのに。
②言いたいことを考える
ネタバレになる。まあいいや、この記事でいちばん言いたいことは
「結局”楽しめる”っていうのが才能では?」
2番目に言いたいことは
「書きたいけど書けない人、大丈夫!書けるよたぶん!めんどいけど!」
だ。
ちなみに、昨日書いた”冬が寒くってほんとにやだった”でいちばん言いたかったことは、
「あの歌詞マジで言ってる?」である。
いちばん言いたいことは最後の方に書くようにしている。学術論文なんかだと、最初と最後に書くんだろうけど、僕は、序盤にふざけがちだ。叙々苑のくだりとか別に、要らないんだけど書いちゃう。
あ、2番目に言いたいことは早めに書いとこう。あとでごちゃごちゃするから。
③読者のことを考える
僕なりの【多少の配慮】のひとつ。本筋に入る時、誰が読んでるのか予想していたくだりがそれだ。
僕は占いが好きで、毎週月曜はしいたけ占いをチェックしている。占いって、”そうそう!俺ってそういうとこある!”となる時がいちばん楽しい。僕は僕の性質を言い当てられるとちょっと気持ちがいい。ので、みんなもそうだと勝手に思って、言い当てるような言い草を考えた。
④めんどくさい
いつ終わんのこれ。もう書き始めてから一時間弱経ってるよ。ゲームしたくなってきた。
⑤削りまくる
これも【多少の配慮】。ふたつの角度から文章を削る。読みにくいから。ミクロのヤスリとマクロのヤスリで削る。
脳内でやってもいいし、一旦書き終わってからでもいい。
ミクロのヤスリで削ったもの
・僕、これ、それ
国語の先生に怒られるかもしれないけど、ここは主語いらないだろ。たぶんわかるだろ。
・〜して、〜だから、〜だ
一文が長いんじゃ。読みにくいったらありゃせん!”〜だ。〜。〜だ。”に直そう。どうしても削れないときは句点で区切ろう。
マクロのヤスリで削ったもの
・文章を一本の道に例えるくだり
すぐ例えがちだ。比喩は伝わりやすくするために使う手段。あんまり多いとくどい。削ってもくどい方だとは思う。めんご。
・”我を忘れて書く”についての考察
面白いだろうけど、すでにこんなに長いし削ろう。バイバイ。
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こんなところか。
ここまで書くにあたって僕の脳内で巻き起こった思考だ。
2回ほど、めんどくさくて本気で嫌がっている。でも、書きあがった時の達成感はこのめんどくささを超えてくる。磨いた泥だんごを眺めるの楽しい。
文章だけじゃない。音楽でも絵でもなんでも、ずっと楽しいなんてことはない。しんどい。めんどくさい。が、それに負けるならそれまでだ。少しでも楽しいと思えるあなたには才能がある。僕はライターでもプロのミュージシャンでもないけど、いいじゃん。何者でもなくたって。
「スキ」を押して頂いた方は僕が考えた適当おみくじを引けます。凶はでません。