よく鳴る浮き輪
昨日は、敬愛するノクターンというバンドの自主企画ライブで演奏した。
金曜日、いつもは図書館へ走る電車に乗って、ライブハウスに向かうのはとても気分が良かった。いつも、ギターを背負って何処かに行くときは、その重さに辟易としながら
“浮き輪みたいに空気が抜けたらいいのに”
と思っているのだけれど、昨日は平気だった。
ノクターンは美しい演奏をしていた。一本のライブが映画のようだった。
僕は本当にお世辞が言えない。言いたくない。共演のひとに自分のバンドをめちゃくちゃ褒められても、お返しにと、思ってもないのに褒めるというようなことをしない。いいバンドなんてあんまりいないし。
ノクターンのじょぶずくんもそういうタイプだと思うのだが、昨日は終演後ベタベタお互いを褒めあう確変デレタイムが発生した。ビッグボーナス。少なくとも彼と僕にとってはいい日だった。
ちなみに、”じょぶず”の由来を聞こうとしたのだけれど、クソつまんない話になるそうなのでやめた。
鈍色をした平日の海に浮き輪を放り投げる。誰かを助けるでもなく、その浮き輪めがけて泳ぐ。溺れながら掴まる。
意味のないことをやろう。みんなで仲良く1人になろう。
「スキ」を押して頂いた方は僕が考えた適当おみくじを引けます。凶はでません。