給料が遅れると起こること

今日は趣向を変えて、給料が遅れると起こることを「実際に起こった(起こっている)人」目線で書いてみようと思う。

当たり前のことも含まれるかもしれないが、できるだけ当事者の目線を入れていきたい。

①支出計画が狂う

言わずもがなだが、本来支払われるべき日に給料が支払われないとなると、買おうと思っていたものが買えなくなる。

私は今月、ボロくなっていたスマホを買い替えようと思っていたが実現できていないし、スマホほど高くない服ですらも買うのを躊躇ってしまう。
元々スマホも、それほど高いものを選ぶつもりでもなかったというのに……。

私はまだローンを組んではいないが、ローンがある人にとっては死活問題となる。
それで信用情報に傷がついたら会社は責任を取ってくれるのだろうかと常々疑問に思っている。(きっと取ってくれない)

②気軽に遊びに行けなくなる

金がないので遊びにも行けない。当然のことだ。

自業自得で金がないならまだしも、もらえるはずのお金がもらえずに行動が制限されるというのはかなり屈辱的だ。

友人達が気を遣って一時的に肩代わりしようとしてくれることもあるが、それもまた自分が憐れで仕方ない。
また同時に、友人達は気を遣ってあまり遊びに誘わないようにしてくれる。

「本来は遊べるはずなのに遊べない」状況は、かなりストレスが溜まるのである。

最近は「なんで私が我慢しないといけないんだ!」の精神で外出することもあるが、結局は支出を躊躇ってしまい、ショッピングモールを彷徨う程度で終わってしまう。

③仕事へのモチベーションがなくなる

いくら自分が望んで就いた職種でも、対価がなければモチベーションは持続しない。

私の場合はクリエイティブ職なので余計に自分が望んで入った度が高いのだが、それでもモチベーションを保つことは難しい。
(もっともこれは、私の場合現在の業務が本来やりたかった仕事から解離してきているという給料面以外の問題もあるのだが……。)

給料が遅れれば遅れるほど、その傾向は強くなっていく。そうしてモチベーションがゼロになると、マイナス域に到達し苛立ちと悲しさが滲んでくる。

④当たり前を羨むようになる

SNSで出かけている友人達の姿を見て「羨ましい」と思うようになると危険だ。給料の遅配は自分のせいではないが、少なくとも友人達のせいでもない。

本来は自分もできていたはずの当たり前を羨むようになるのは、自分でもものすごくつらい。近かったはずの友人が遠く感じてしまう。

しかも、「給料が入ったら行こう」と思っていてもそれがいつ入るのかわからないのだから絶望するしかない。

そんな中でも私は心に誓っている。絶対に「なぜ私だけ」とは思わないことを。
他にも同じ思いをしている人がきっといる。そうしてなんとか精神を保つのだ。

⑤当初の遅れが小さく見えてくる

申し訳ないが、私はもう「1日、2日遅れ」などという軽微な遅延の話はしていない。

もちろん1日遅れた時点で法律違反なので、あなたがそうであればすぐに上司に訴え、事情を聞くべきだが、給料遅配が常態化し、且つ1ヶ月以上遅れているとなると、当初の1週間程度の遅れが驚くほど小さいものに思え、せめてそれくらいならなんとかなるのに、と思えてしまうようになる。

この状況になれば、もはや末期である。

そうなる前に転職をおすすめする。

と、絶賛転職活動中の現役給料遅配マンが言うのだから間違いない。

ずらかれる時にずらかろう。


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