JapaneseRestream小噺 ~解説は飛び入り参加でも良いのか論~
「当然良いに決まってる」と言い切りたいところだが、JapaneseRestreamのボランティアをやらせてもらっている一人の小市民の個人的視点から、少しだけ話ししたいことがある。
このnoteはあくまで私の個人的主観から述べたものであり、JapaneseRestreamへの解説の飛び入り参加を咎めるものではないし、寧ろ私としてはもっと解説応募が来てくれればと思っている。
広がれ、JapaneseRestreamの輪——。
前置きはこの辺にして、以下の文書の内容が正しく伝わる人に読んでくれることを切に願う。
念の為、2024年10月時点でのJapaneseRestreamの参加履歴を置いておく。
その前に、先人達の記事を勝手ながら紹介したい。
これを読む前に(JapaneseRestreamの先人達の記事紹介)
解説応募フォームを出した後の流れ
1.応募が来たことを知らせる通知が来る
2.スタッフが応募の内容を確認をする
3.スタッフが応募者に専用ロールを付与する(○○解説者)
4.スタッフが応募者に案内文をチャットする
※同タイトルに応募者が既にいる場合、解説をどうするかを相談するスレッドを作成する
5.応募者がスタッフにマイクチェックを依頼する
※応募してから解説担当の時間が短い場合、スタッフがすぐにやることを知らせに来る
6.スタッフがマイクチェックをしながら、宣伝事項の確認などを行う
7.時間が近づいてきたら、スタッフが解説者に通知を送る
8.JapaneseRestreamのdiscordサーバーの待機室VCで待つ
9.解説として参加
大体の流れはこんな感じである。
飛び入り参加のメリット
「いつでも参加できる」
これに尽きるだろう。
JapaneseRestreamでは配信中でも解説参加ができるように、イベント開催中でも解説フォームを開設(!?)している。
基本的にJapaneseRestreamのDiscordサーバーに応募フォームが置いてあるが、サーバーに加入していない方でも、配信中にチャットで「!form」と入力することでも出てくる。これに必要事項を記入し、スタッフと簡単なやりとりをした後、解説として参加できる。
この手軽さが、現在のJapaneseRestreamの広くゆるゆるとした繋がりを形作っているといっても過言ではない。それほど非常に優れたシステムである。
本題はここからである。
飛び入り参加に伴い発生する可能性の高いトラブル
このJapaneseRestream特有の「解説の飛び入り参加」システムは、RTAにおける「解説」という役割の敷居を低くすることで結果的により多くの人が解説に参加してもらえる画期的なシステム、と私は捉えている。
(JapaneseRestreamのお偉い方がどう思っているのかはさておき)
某大規模RTAイベントのように、きっちりとした形式的な解説のレベルは求められていない(が、守るべきルールはある)ので、枠が空いていれば「このゲーム過去にやったことあるな〜」レベルでも解説に参加できる。(なおspeedrun.comにすら記載のないマイナーゲームの場合、自分で解説資料を作るしか無いのかだが……)
しかしその手軽さ故に、*年間42人のスタッフの命が失われる事態を引き起こしかねない危険性をはらんでいるとも言える。
(*実際にはあり得ない話です)
これから話すのは、実際に起こったものであるとは断言しない。何故なら私の考えた「可能性」の話であるからだ。
私自身JapaneseRestreamの全てのイベントに参加してるわけではないし、なんなら2022年からRTAイベントのボランティアに参加し始めたようなひよっこなので、ひょっとすると耳を疑うような未知のトラブルが過去に起きていた可能性がある。未来に起こる可能性だってある。
・音声トラブル
恐らく最も発生しやすいトラブル。
飛び入り参加ならこのリスクは格段に高くなるだろう。
この対策として、飛び入り参加でも事前に簡易的なマイクチェックは行う(はずである)のだが、これだけでは全ての音声トラブルには対応できないと考えている。「マイクテストの時はよく聞こえている」だけで、本番環境でいざ話してみると結構な頻度でノイズが発生するという事態が発生すると、原因の特定はより困難を極めるだろう。
・JapaneseRestreamのガイドライン違反
勢いで話してしまうと、つい話が脱線したものになるというのはよくある話である。
飛び入り参加した時の高揚としたままの気分だと、そうした発言のラインを軽々と越えてしまう可能性がある。
そこに気をつけている人であれば少なくとも「最悪の事態」は回避できるのだが……変に拘りがあったり、ゲームとは関係無い自分語りを優先すると、後はご想像の通りだ。
作品への愛があるから、このゲームはやりこんでいるからと自意識過剰になっている人ほど自身の発言の過激さに気づけず、誰かを傷つける事態に発展するというのは、極力避けたいものだ。
・解説内容の不備
例えば、「Any%」のチャートを解説資料に持ってきて飛び入り参加しようとするも、よく見たら配信しているのは「100%」のRTAで、話す内容が何だか違うものになったぞ?といったことが発生しうる。
これに気づかず解説を続けていると「解説資料ではAのアイテムを取るはずなのに、配信ではBのアイテムを取っているぞ?」と、混乱する可能性がある。
……このように、解説の飛び入り参加は様々なリスクが起こりうると考えている。
もし仮に、解説者として参加する方全員が飛び入り参加だったとすると、*年間42人のスタッフの命が失われる事態を引き起こす事態に発展するというのは、想像に難くないだろう。
(*実際にはあり得ない話ですが、それほどスタッフが過酷な作業をしなくてはならないということです。)
(せっかくなのでchatGPT君にも聞いてみたところ、以下のような回答が得られた。先ほど述べた内容と大体一緒だったので読み飛ばして良し。)
ではこういうミスを無くすにはどうしたら良いのか?といったところで、次は事前に応募することの重要性について話していきたい。
「事前に応募する」ことの大切さ
「事前に応募する」と、どういったメリットが生まれるのか。それをいくつかを述べていく。
一つ、心理的・時間的な余裕ができるということだ。
これは応募者だけでなく、応募される側、つまりはJapaneseRestreamのスタッフ達にもということである。
余裕ができるということは、あらゆることに手を伸ばすことができるということ。つまり、先ほど述べた「起こりうるトラブル」を未然に回避できるということなのである。
そしてもう一つ、トラブル時の対処がしやすくなること。
仮に音声トラブルが起きても、過去のマイクチェックからトラブルの原因を突き止めやすくなり、対応スタッフの連携もスムーズになりやすい。
そういうデータがあるかと言われると提示はできないが、少なくともスタッフ全員が頭を抱えるような事態にはならないだろう。
要は、早めに応募して早めにマイクチェックしておくと結構余裕持って解説にいけるし、トラブルが起きても焦らなくていいよね!という話である。
さて、そろそろ本記事の議題に対する私の結論を述べて、このnoteを書き終えるとしよう。
結論
「飛び入り参加であろうとなかろうと、あなたが参加しようと思った時、応募しようと思った時が、あなたにとって最善のタイミングである」
………………。
ここまで色々述べてきたが、伝えたいことはこれだけである。
誰にとって、どのタイミングが一番良いかなど、正直人それぞれによって異なるとしか言えないのが現実だ。そりゃ仕事だってあるし。
だが、解説が飛び入り参加に「なってしまう/なってしまった」理由として、自分が解説に出ても良いのかと躊躇してしまうことが原因になっているのであれば、それは正すべきだと私は考える。
この迷いの状態は時に厄介で、他の解説応募者の足を踏みとどまらせてしまう恐れがあるのだ。(あの人がやってくれそうだし、私は別にいいか~的な心理状態。何か名称あるっけ?)
それならば、「よしやろう!」と思いたった時が一番良いと私は言い続ける。
チャンスはいつまでも待ってはくれない。その情熱と迷いが醒めないうちに、さっさとその手で応募フォームを記入してみよう。
その勇気の一歩が踏み出せたなら、後はボランティアスタッフが可能な限りのバックアップをします。マイクチェックは勿論、宣伝事項や解説内容の相談もいつでもどうぞ。都合や体調が悪くなった場合はキャンセルも可能です。
ちなみに、自分以外の解説者が応募してきた(していた)としても、JapaneseRestreamではその際に解説をどのようにするのか、話し合う場を設けています。譲っても良いし、二人で解説したって良いと私は思う。
それでは、ここまでnoteをお読みになってくださった方へ。JapaneseRestreamでお会いしましょう。あなたの解説応募をお待ちしております。
あと、最近はJapaneseRestreamのボランティア見学なんてのもあるらしい。RTAイベントの裏方に参加してみたいけど……と足踏みしている人は、ここからスタッフの作業の様子を覗いて見ると良いのかもしれない。
(なおAGDQ2025のJapaneseRestreamボランティアは既に受付を終了していました、申し訳ない……)
JapaneseRestreamのサーバーリンクはこちらから(Twitterアカウント)↓
https://twitter.com/JapanRestream
JapaneseRestreamのTwitchチャンネル↓
それではごきげんよう。