「なにを目指してるの?」っていう嘲り
格闘技が好きすぎて
僕は実際に格闘技をかじってます。
格闘技といっても殴り殴られのヤツじゃなく
ブラジリアン柔術っていう
極めあい、制し合うスポーツをやってます。
はっきり言って周りでブラジリアン柔術を
やってる人なんて皆無です。
やってる人どころかブラジリアン柔術を
知ってる人もほとんどいません。
っていうかそもそも格闘技を好きな人が
少ないですからね。
そんな誰も知らない、誰からも好かれない事を
趣味にしているわけですから
連盟の大きな大会の試合に出てても
周りから理解は得られにくいです。
時々こんな事を言われます。
「なにを目指してるの?」
こう言われた時、僕はキョトンとしてしまいます。
目指すも何もただ好きだからやってるだけなんですから。
確かに強くはなりたいと思う。
自分に勝ちたいと思う。
でもスト2のリュウの様に強さを求めてるわけさじゃない。
じゃあ僕は何を目指してるのだろう‥?
「チャレンジしたいからですよ」
これは「何を目指してるの?」って言われる事について話していた時の先生の言葉だ。
「ボクの周りで何目指してるの?なんて言う人いませんよ。だってみんなチャレンジしてるから。何目指してるの?なんてチャレンジしてない人が言う言葉ですよ。」
すごく勇気が出た。
確かにそうだ。チャレンジだ。
テレビで観るだけだった格闘技。
やらないで終わる人生は嫌だと思って
ジムに見学のメールをしたのも
ジムがある雑居ビルの薄暗い階段を
1人登って門を叩いたのも
試合に出たのも
全てはチャレンジだったんだ。
チャレンジ。いい言葉だ。
チャレンジする事で失う事もある。
でも死ぬことはそうそうない。
そしてチャレンジしないと得られない事は
たくさんあるはず。
失敗を笑い、成功を妬み、転落を願う。
そんな観客には
挑戦する人の事が理解できないんだろう。
だから「何を目指してるの?」って
問いかけるんだろう。
何も大それた挑戦をするわけじゃない。
一歩踏み出し今を生きる事を
僕は「挑戦」と呼ぶんだ。