今やってる美術展が良すぎるよ〜まとめ 2023夏
美術館は、予約制も解除されたところが多く、コロナ禍以前の混雑が戻ってきた。
コロナ以前と大きく変わったことがある。
ひとつは客層。
40代〜50代女性がメインボリュームだったような気がするが、20代女子の割合かなり高くなっている。
ふたつ目は金額!
2000円〜2200円のところまで。た、高い〜!
燃料の高騰、円安によって輸送費が爆上がりしている影響だと思われる。
海外から有名絵画が届くって当たり前じゃないんだよね、、
1400〜1600円くらいだったイメージ…展示のボリュームにもよるっぽいけど…
相変わらずよい展示の大ラッシュ状態
予約制で快適に見られつつ、きちんと儲かる仕組みにならないかなあ
併設のカフェでぼんやりするのもセットで醍醐味だけどそうもいかない混雑ぶり。
あと、ものすごく混んでる展示とそうでないものの差が、良い展示とそうでない展示の体感と違って不思議になる。
ガウディとサグラダファミリア、テート美術館、これらはあんまりよくなかったので今回のには入れてないが、ものすごく混んでた
混んでるから体験として悪いものになった可能性もある
オラファーエリアソンやリヒター、Dior展のように、インスタでバズったりテレビで紹介されて、会期終了間近になると混雑するのが定石だったんだけど、もう会期開始直後から大混雑。
美術手帖やTokyo art beatといったメディアを見て、会期前からチェックしているコアなファンが増えているのか
それにしても、今良すぎて行ってみて欲しいものばかり、、
注意事項を3点!
★Twitterなどで混雑状況をリサーチ!混みすぎてるとつらいので、、
★撮影可能かどうか確認!(写真OKでも動画はNGのところが多い)
★館内は寒いことが多いから羽織るものと、
ロッカー用の100円玉があると便利!
では行ってみよ〜
1.ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ
抽象画の遷移について、年代ごとに見ていく構成で、現代までの流れを意識させる展示はなかなかなかったなあと思った。
個人的に、セザンヌやマネ、モネの時代と
現代アートと呼ばれる作品との間には大きな壁を感じていたが、
その間のキュビズム、バウハウス、デュシャン、マーク・ロスコ、草間弥生、と見ていくと繋がりが感じられた。(そして膨大な展示量!見ごたえ抜群)
2. 蔡國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる
展示室を1室広くとる構成で、全部でひとつのインスタレーションのようだった
蔡國強のインスタレーションは、直近の福島 いわきで行われた《満天の桜が咲く日》をSNSでみた程度だったが、一貫して火薬を使う作風で、キャンバスの上で爆発を起こすものから、空に向かって火薬の梯子をかける大規模なものまで様々で面白かった
3.デイヴィッドホックニー展
50枚のキャンバスで大きな木を描いたり、
iPadで90mの風景画を描いたり、
86歳を迎えてもなお挑戦し続ける姿勢
ドローイング、フォトペインティング、版画、写真ところころ変わり続ける作家で、
画材が変われば同じ画題がまた描けると言っていて面白かった
ショップの前で流れてるインタビューがなんだかすごく心に響いた
love life
be yourself
がんばって生きるよ
4.フィンランドグラスアート 輝きと彩りのモダンデザイン
フィンランドグラスの展示は最近多かったからまたか〜と思いつつ行ったらダントツでよかった
東京都庭園美術館の庭園と立派な御屋敷に映えるガラスたち
美しいものはただそこに存在するだけじゃなく、箱の良さや展示の構成、置き方で何倍にも魅力的に輝くんだと思った
5. 河本五郎 - 反骨の陶芸
展示室に一歩踏み入れた瞬間に、空間と作品ひとつひとつのパワーに圧倒されて、しばらく動けなかった。こんな経験は初めてだったので驚いた。
虎ノ門の真ん中にこんなに立派な御屋敷が残っていて、それが美術館として開かれていることに感謝しないといけない。あまりにも圧倒的な体験だった
6. 野又 穫 Continuum 想像の語彙
緻密で写実的なんだけどどこか浮世離れしている巨大建築物。設計図のようでいて、ファンタジー。
これは何を描いているんだ?と思うものが多いが、キャプションは何もなく、そのタイトルによって余計に混乱させられる
おわりに
書くのが遅くなりもう会期が終わりに近づいているのも多いけど、この夏の充実を記録しておきたかった
毎年夏(夏休み)の期間にあわせて充実してるのかな?
毎日暑すぎて昼間は活動できないほどだけど
美術館はとても過ごしやすい。息ができる。
ぜひ行ってみてください