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スリランカ旅行記 後編 キャンディ→コロンボ

2024年9月に行ったスリランカ旅行記後編です。

キャンディ

ヘリタンスカンダラマからタクシーで3時間、
古都キャンディに到着。山間に包まれた小さな町全体が世界遺産に登録されている。

そして紅茶の生産が有名。
そもそもスリランカ産の紅茶のことをセイロンティーというのだけど、
セイロンティーの中でも特に有名な産地がウバ、ディンブラ、ヌワラエリヤ、キャンディ。

ウバが一番有名かな?私は日本のスリランカカレー屋さんで買ったディンブラの紅茶がすごく美味しかった記憶があるのと、博多のヌワラエリヤという名前のスリランカカレー屋さんが好きなので、聞き馴染みがある地名だった。あと、モスバーガーの紅茶が美味しくて、メニューにキャンディ産と書いてあるので知っていたけど、一般的にどれくらい有名なのかはわからない。

仏歯寺

キャンディの名所、仏歯寺にはブッダの歯が祀られていて、スリランカ仏教の聖地。1日に数回、その歯が祀られている本堂の扉が開いて、歯が入った金の入れ物を見ることができる。それを見に大勢のスリランカ人が参拝に来る。

歯は直接見ることはできなかったけど、併設の博物館でレプリカを見た。それは到底人間のものとは思えない形と大きさで、ブッダは人間だと思っていたのでそれが何か一瞬理解ができなかった。

今調べたところ、ブッダは人間だけど、経典にはブッダの身長は4.8mと書かれているらしい。別の寺院にあったブッダのフットプリントも1mくらいあった。知らないことが多すぎる。

日本の観光地は外国人で埋まっているけど、スリランカはそうではなかった。仏歯寺は、スリランカの人たちが参拝に来る場所。そこにお邪魔させていただく身だった。

なので写真はない。

祭壇には色とりどりのお花が供えられ、綺麗だった。
全身白い服で身を包んだ人々がたくさんいた。

"ぶっぱじ“だと思っていたけど、これを書くにあたって調べたら“ぶっしじ“だった。

The Empire Cafe

The Empire Cafeでライス&カレーを食べる。
ここのチキンカレー(黒いやつ)がすごく美味しかった。
お米は短粒米でふわふわパラパラ食感。
アイスティーはストレートができなくて、レモン味を選んだ。スリランカではフレーバーティーがよく飲まれているみたい。

the Kandyan manor

宿はthe Kandyan manorというマナーハウス。
イギリス統治時代に上流階級の人が住んでいた豪華な邸宅を、ホテルに改装したもの。
信じられないほど広く、立派な家具や食器が並べられたおうち。

玄関入るとこれ。こんな家ある?
空間、家具、ライティングが調和している。モノが多くてもそれぞれがきちんとセレクトされて手入れされているとこんなにも格好良くなるんだ。
寝室はこんな感じ。虫いる。シャワー水圧弱め。コンディショナーない🥺


選挙

キャンディに着いた日は大統領選挙だった。
とてもだいじな選挙だったようだ。

数年前、スリランカは経済破綻をして、長期的にデモが続き、当時の大統領が国外逃亡をした。それ以来の大統領選挙だった。

結果的には、汚職問題や経済立て直しを訴えた左派の候補が当選し、政権交代となった。
有権者1700万人の投票率は76%だったらしい。
そういえば、飛行機で後ろの席にいたスリランカ人の話が聞こえてきたんだけど、日本で働いていて選挙のために帰国すると言っていた。
先日の日本の衆議院選挙の投票率は53%。選挙に関心を持たずに生きていける日本は平和ボケしていると思う。選挙、行こう。

(おそらく)選挙ポスター

スリランカでは選挙の日に度々暴動が起こるらしく、翌日12時まで外出禁止令が出ていたため、昼過ぎまでホテルに居させてもらった。
本当は、朝からこのおうちのお母さんとマーケットに行って食材を買い、一緒にお昼ごはんを作る予定だったので残念だった。スリランカの家庭料理、食べたかった。

編み物をしたりお昼寝をして過ごした。

編み物のためのスペースかな?
森の中で朝ごはん
まんまるのゴールデンとラブラドールがいてとても良いおうちだった
外出禁止令が解かれてからも街中の店はどこも閉まっていた
唯一開いていたクイーンズホテルのラウンジでお茶をした

キャンディは基本的にpick meが使えたので目的地に直行でき、スパイスガーデンに連れて行かれることはなかった。(流しのトゥクトゥクには乗らないようにした)

鉄道

キャンディからコロンボまでは、鉄道に乗った。
外出禁止令の影響で走っているかどうか心配だったけど、定刻通りに走っていた。
ネットで予約して、カウンターでチケットをプリントしてもらう。
スリランカの鉄道は電化されていないので“電車”ではない。車よりは早いけど、スピードが遅く、3時間のガタゴト鉄道旅。その分、自然の中を走る絶景を楽しむことができる。
冷房のない2等車。大きく窓を開け、景色を眺める。

駅の時刻表。木のプレートとアナログ時計かわいい。
車窓からの絶景
途中駅 毛並みの良い犬
鉄道でも編む編む

コロンボ

コロンボに着くと、そこは都会だった。
高層ビルに、人口の港島に、広くて綺麗な道路。
トランジットで行った上海よりも断然綺麗だ。
線路が海に近すぎるのが心配。高潮や津波はないんだろうか。あと、乗客がホームから降りて線路を横断し、道路に出ていたのが衝撃的だった。

海と、線路と、まちがとても近い
日系ホテルでバスタブがあり大歓喜。コンディショナーもあった!!


ホテル近くのCurry Potでライス&カリーを食べた
やっぱり、スリランカのカレーは最初マイルド、だんだんスパイシーになっていき、食べ終わる頃には口の中が辛すぎてヒーヒーなる。

好きなのをよそってもらうスタイル。全部盛り

スリランカでは満月の日はポヤデーという仏教の祝日になり、その日は町中がお休みになる、酒は禁止、と聞いていたので一応チェックしていたのだけど、この日はポヤデーじゃないはずなのにお酒が買えなかった。レストランでも、バーでも、今日はアルコール無いよーと言われた。なんの日だったんだろう。

No.11

生前のバワの家。
予約制の見学ツアーに参加した。

内と外の境目が曖昧で、太陽の光や水、植物が部屋のアクセントとなる。
モノが溢れているけど、ひとつひとつが格好良くバワのセンスでセレクトされて大事にされてきたんだろうなと想像できる。
私の生涯の夢である「良い家に住む」のイメージボードに追加した。

VISAについて

ドライバーのロシャンにまたスリランカに来たいと話していたら、「僕は日本には行けない」と言われて、一瞬固まってしまった。
それは金銭的なことだけじゃなくて、ビザが降りないと。
調べてみると、短期滞在でも日本人の身元保証人が必要になるらしい。

日本のパスポートはどこにでもいける。旅行するときにまず考えることはビザじゃない。観光ビザが降りないかもという心配をしたことがない。

スリランカにも、とても簡易的なアライバルビザのフォームに記入するだけで、無料で入国することができた。

でも、日本人のパスポート保有率は17%らしい。
海外に行けるのに行かないのはその特権を捨ててるのと同じことなのかなと思ったりした。

スリランカ人のパスポートでビザなしで行ける国


日本のパスポートでビザなしで行ける国


日本に、東京にいるだけだとすごく偏っていく感覚がある。
考え方、常識、幸せのあり方、全てが一つの価値観にまとまっているかのような錯覚に陥る。

“インドに行ったら人生感が変わる”という言葉が馬鹿にされる文脈て使われがちだけど、私にはわかる。日本にいるときは当たり前だと思って気にも留めていなかった価値観が当たり前じゃないことに気づける。
自分と違う人に対して寛容になれるし、自分が真にどうしたいのかがわかるようになる。日本のことを知らなすぎることに気付けたりする。

知らないことが多すぎる。自分が知らないことによって誰かを傷つけているかもしれない。あらゆる差別は無知から生まれる。物事を両面から見て自分で判断したい。そんなふうに思う。

費用

円安の影響はあれど、スリランカは比較的物価が安くお手軽に行くことができた。

航空券:往復6万円
 中国東方航空 上海乗り継ぎ 1ヶ月前予約でこの価格。もう少し前から予約していれば4万円台からある。航空券はSky scannerで検索するのがおすすめ。

ホテル:3万円/人
 高価格帯のホテルに4泊、2人

アーユルヴェーダマッサージ:1万円
 観光客価格

食費、お土産、観光地の入場料など:4万円

タクシー:1万円/人
 車で3時間の移動を2回してこれは安いのではないでしょうか。鉄道は3時間600円だった。

合計15万円くらい。
小さいお金ではないけど、得られた経験と比較するととても安く感じる。
元々モノや服を買うのが苦手なのもあるけど、旅行と食費にお金を使うのが一番好きだ。Die with zeroに書いてあったけど、経験に投資すると生涯福利が利いて人生が豊かになる。と思う。

スリランカ、またいきたい。
まだ泊まりたいバワのホテルがある。次こそは家庭料理を食べたい。ダイビングがしたい。サファリでゾウを見たい。
また行く。

スリランカで編んだモチーフを繋ぎ合わせて完成した可愛すぎるブランケット🌼

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