スリランカ旅行記 前編 シギリヤ、ヘリタンスカンダラマ
スリランカに行ってきた。
きっかけ
もともとスリランカカレーが好きだった。
食べたことがある人は少ないかもしれないけど、スリランカカレー屋さんは東京に結構たくさんある。一番好きなのは、バンダラランカ(信濃町)。
ご飯を下敷きに、上にカレーが8種類ほど。日本人が思い描くカレーとは少し違う。激辛のチキンカレーと、そのほかは辛くない野菜のスパイス炒めという感じで、固形で、オイリー感は少なく、毎日食べても飽きなさそう。
他にもHOPPERS(茅場町)、タップロボーン(神保町)、アユボワン!(西日暮里)、セイロンイン(中目黒)、ARALIYA LANKA(五反田)、SERENDIB(蔵前)など。
フロリダ亭(池袋)(スリランカカレー屋さん)に行ったときのこと。席にスリランカのガイドブックが置いてあった。その冊子によれば、スリランカには私の好きなスリランカカレーだけでなく、私の大好きなイルカがおり、ゾウのいる美しい自然公園、ビーチ、ゴルフ場、セイロンティー、バワの建築がある。
このガイドブックを見て私は一目惚れ。
スリランカって私の理想の島だ。桃源郷だ。と思ったのであった。
(スリランカとはシンハラ語で聖なる光の島という意味なので遠からず)
それから私は友達にスリランカに行きたいと言いまくり、一緒に行ってくれそうな人を探した。
国内一人旅は慣れているけど、海外で1人は少し安全上の懸念がある。行ってみた後思うのは、スリランカはインドよりは安全だけど、電波の不安定な状況下で車で3時間移動することもあったので、1人で行かなくてよかったと思う。車はドライバーに有利すぎる。
日本円が弱くなっているとはいえ、スリランカは物価がとても安いので、外国人はお金を持っていると思われるので、高額な料金を請求されること多々。
そして今年の夏、友達の夏休みに合わせて一緒に行くことになった!(ありがとう)
旅程
地球の歩き方やインスタ、雑誌を参考に、
空港→シギリヤ→キャンディー→コロンボ→空港の旅程を組んだ。
1日目
飛行機で19:00到着→🚕シギリヤに移動
ホテルシギリヤ泊
2日目
朝シギリヤロック登頂
ダンブッラ石窟寺院
ヘリタンスカンダラマ泊 14時check in
3日目
ヘリタンスカンダラマ 12時check out
→🚕キャンディーに移動 3h
仏歯寺
ゲストハウス The Kandyan Manor 泊
4日目
MUNICIPAL MARKET(選挙の影響で行けず)
* 🚃16:20キャンディー→18:57 コロンボ
Aluthkade 夜市(行けず)
グランベルホテルコロンボ泊
5日目
10:00〜 No.11 BAWA自邸ツアー(予約制)
Paradise Road
the Gallery Cafe
BAREFOOT
Seema Malakaya寺院
✈️19:50発
スリランカは一年中ダイビングのできる島なので、本当はダイビングもしたかったのだけど、9月は北東部がダイビングシーズンで、そこへ行くには車で6時間かかるとのことだったので、さすがに遠すぎるやろと思い断念した。次は3時間で行ける南西部がシーズンの時に行きたい。
1日目
上海乗り継ぎの中国東方空港で19時にバンダラナイケ国際空港着。1ヶ月前に取って往復6万円だった。
格安とはいえLCCではなくフルサービスのキャリアなので手荷物の預け入れが可能だけど、トゥクトゥクに乗ったりするときにキャリーケースだと不便なのでバックパックにした。CABIN ZEROの36L。
荷物を減らすコツはとにかく服を減らして現地で洗うこと。あとガイドブックはkindleで買う。
車はチャーターしておらず、到着してからpick meという配車アプリで手配した。
pick meを使うにはesimではなくて電話番号付きのsimカードが必要なので、空港にあるDialogで購入。20GB 1400ルピー(約730円)なのでesimよりも安い。
車はpick meですぐ手配でき、シギリヤまで3時間車で移動。16000ルピー。高速がなく下道なので時間がかかる。バンだったけど道路が意外と綺麗でそこまで揺れなかった。
スリランカは道にゴミが落ちてなくてインドと比べて明らかに綺麗だし、車線を守るし、道路はトランジットで寄った上海よりも綺麗だった。
pick meの運転手に交渉され、明日も運転を頼むことに。
運転手によると、「シギリヤは割高な地元のトゥクトゥクが強く、pick meはほとんどいない」とのこと。本当かはわからない。
結果いろいろあり割高になってしまったので、この交渉は断ってもよかったかもしれない。
0時前にホテルシギリヤに到着。2人で100ドルでスリランカでは高級ホテルの部類。
シャワーの水圧◎、コンディショナーなし。スリランカは他の高級ホテルもコンディショナーがなくて困った。
0時を過ぎていたけど服は着て行く分を含めて3日分しか持ってきていないので、シャワーで今日着た服を手洗いし、ハンガーに干した。えらい。
2日目
世界遺産シギリヤロックに登る。昼間は暑いので朝がおすすめとのことで早起きして6:30に行った。
入場料は外国人70ドル。二重価格は良いことだと思うけど日本人にはちょっときつい。
チケット売り場にあるミュージアムは7:00からだったので、登り終わってから見ようと思ったけど、入り口と出口が別の場所だったので行きそびれた。
かつてこの大きな岩の頂上に王宮を作った王様がいて、その遺跡が残っているという信じられないお話。
道中には野良犬や猿、リスがたくさんいる。
食べ物やお菓子の袋を見られると襲われるので、鞄から出さないように。狂犬病持ちの可能性があるので危険。
登るのは想像より大変だった。明日の筋肉痛を確信する。登頂すると絶景!風が涼しくて気持ちよかった〜!
こんなところに王宮を作った人々に畏敬の念を抱く。造るのはもちろん、出勤するのも一苦労じゃない?
ホテルに戻り、朝ごはんのビュッフェ。
初めて見たHopperという食べ物が美味しかった!
米粉とココナッツミルクを発酵させた生地を、半球状の鍋で薄く焼いたもの。
katta sambolという辛いペーストをつけて食べる。
昨日のドライバーのロシャンが迎えにきてくれて、ダンブッラ石窟寺院へ向かう。
道中、サファリやスパイスガーデンに行かない?と誘われるけど、たぶんマージンが出るところなんだろうなと思い、断った。
それに、今日泊まるホテルヘリタンスカンダラマが旅のメイン目的地で、14時からチェックインできるので早く行って堪能したかったのだ。
だけど断ってばかりいると、「なんでここには素晴らしいものがたくさんあるのに君たちは楽しもうとしないんだ?」と言われてしまった。
ホテルは2人で28000円。私にとってはかなり奮発したので余すことなく味わいたい。
けど現地の人からしたら、そんなあり得ない価格のホテルにみんな行くけど、もっと他にもお金を落としてくれ、と思うんだろうなと想像する。
結局スパイスガーデンに勝手に連れていかれた。
強めにノーと言ったけど、着いたらスパイスガーデンで、これは避けられなかった。仕方ない。せっかくだから楽しまないと。すごく印象の良い青年に一通りスパイスの効能を説明され、ショップに案内される。買わなければ良いんだけど、断るのも疲れるので割高のココアパウダーを1つ購入して脱出する。
P&Sでカレーをたべる。
ライス&カレーと、バナナリーフで包まれたランプライスを頼んで友達とシェアした。もりもりでお腹いっぱいになった。
ドライバーのロシャンに一緒に食べる?と誘ったら、首を横に振ったので断られたと思ったけど、彼のカレーも運ばれてきた。スリランカでは首を横に振るのがYesの意味らしい。
辛いのは得意な方だけど、スリランカカレーはジワジワくる辛さで最後の方は辛過ぎて食べられず、ヒーヒー言ってると、ロシャンがデザートを頼んでくれた。ワタラッパンという激甘のプリンのようなデザートで、一瞬にして辛味が引いて、口内が落ち着いた。
ダンブッラ石窟寺院
長い階段を登って行くけど昨日のシギリヤロックに比べたら余裕。
階段の途中で綺麗な紫のハスの花を売っていた。お供え用に1束買う。
洞窟の中に作られた寺院で、岩を掘って作られた大きな仏像と、壁面には天井も含め絵がびっしり描かれている。
ホテルまで送ってもらい、ドライバーのロシャンとはここでお別れ。
最終日にコロンボから空港まで送る約束も取り付け、商売上手な人でした。
今日は走行距離は少なかったけど、昨日から長時間待機してもらってるし、仲良くもなったので多めに払った。車をチャーターするよりは安いから良いか!と切り替える。心配な人はチャーターした方が心労は少なく安心かも。
ヘリタンスカンダラマ
今回のメイン目的地、ジェフリーバワ設計のホテル。スリランカの自然と近代建築をうまく融合させる建築家。
バワに興味を持ったのは、その経歴から。スリランカに生まれ、イギリスに留学して弁護士になったのち、スリランカに戻り別荘を買う。
その別荘を自力でリノベーションしているうちに自分の建築知識のなさを感じ、またイギリスへ行って建築を学び、38歳で建築家になった人!
そして、近代建築を東南アジアの環境に合うように設計し、トロピカルモダニズムという建築様式を確立した。アマンにも影響を与えたと言われている。
夕食はビュッフェ
スリランカの繊維質で酸っぱい知らないフルーツや、知らない味だらけのカレー、知らない何かのピックル、きのこのような筍のような柔らかい何か、辛すぎる何か、苦手だった。自分は知らない異国の味を食べるのが好きだと思っていたが、ちょっと自信がなくなった。
(この夕食のカレーだけ苦手だった)
3日目
朝起きたらすぐ絶景。幸せ。
紅茶を淹れてベランダで飲もうとしたら瞬時に猿がやってきた。マグカップを覗かれて、お茶は興味なさそうで飲まれなかったけど、食べ物持ってたら襲われてたね。あぶない。
朝ごはんもビュッフェ
洋食のラインナップも豊富にあったけど、もちろんカレーをよそって、Hopperを焼いてもらった。
朝のカレーはスタンダードな具材で美味しかった!
チェックアウトまで思う存分堪能。
プールで泳いで、プールサイドで編み物をした。
予定を詰め込んで動き回る旅行も好きだけど、自然の中でのんびりするというリゾート的な旅行体験が今の私にはすごくしっくりきて、感動しっぱなしだった。
ヘリタンスカンダラマ、噂に違わず素敵なホテルだった。バワの他のホテルも泊まってみたい。またスリランカに行く理由ができた。
キャンディまでの車がpick meで捕まらず、ホテルでタクシーを呼んでもらう。27000ルピーで少し高かった。
3時間ほどでキャンディ到着。ホテルが呼んでくれた信頼できそうなドライバーさんだったので安心して爆睡していた。
つづく
キャンディの話はまた次の記事で。