内部疾患
1型糖尿病、SLEなんて
目の前で自己注射しなかったり
ハゲてたり、立てなかったり
顔が真っ赤じゃなかったり、
低血糖でぶっ倒れなければわからない。
レイノーが出たって、
関節痛で辛いのだって、
言わなければわからない。
向精神薬を飲んでいることだって
鬱で怠くて目に光ない、息ができなくて
パニックになったとて、単なる変なやる気のない奴の
レッテルを貼られることになるだけ。
頑張りすぎた日は身体が
倒れろと言わんばかりに鉛のようになる。
関節がじくじくと痛い。
もし健常者であったらこんな症状は出ないのだろうか。
血糖値に囚われないだけでもいいのに。
離脱症状でさっきまでの体の軽さが失われたりする事もないのかな。
低血糖でイライラしてしまったりして
過食衝動が暴発する事も無いいのだろうか。
病気じゃなかったとしたら、
街のキラキラや笑い声が
私の心を曇らせる事もないのだろうか。
会いたい人に素直に会いたいと言えるのだろうか。
好きな人にちゃんと好きと伝えられたのだろうか。
好きな仕事を続けていけたのだろうか。
失いたくなかった人の側に寄り添えていたのだろうか。
夢を叶えた先を頑張れたのだろうか。
そんなことを考え出せばキリがないけれどね。
ちゃんと自己注射しました。
向精神薬も飲みました。
化粧もちゃんとしました。
無事故無違反で運転もできました。
動いてくれてありがとう、身体。
痛みも今日はない。
大丈夫、いい日になるよ。