失礼な面接官は「その程度の会社」
面接の際に、面接官から失礼な態度を取られたことはありませんか?
本当はこんなこと、ないのがいいんですが、
時にはそういうことをやってくる、
頭のねじが緩んでいるか、足りない人間もいます。
「待て待て!そういう面接だってあるじゃないか!」
「そうだそうだ、ストレス耐性を見るための、圧迫面接だってあるだろう!」
「社会は甘くない!嫌な相手と取引しなきゃならんことだってあるんだぞ?」
という反論の声が聞こえてきますね。
では、私の意見を述べさせていただく前に、結論から申し上げます。
「そんな会社、入らないほうがいいです。」
では、なぜ思うのか?
理由を述べさせていただきます。
面接官はその会社の一員、つまり入社後は、その人と仕事をすることになります。
「こんな人と働きたくないな。」と思った会社に無理に入っても、
苦しい思いや、後悔をするだけです。
それに圧迫面接はやり方を間違えると、
例えば面接を受けに来た方の努力や価値観、家族を全面否定ばかりしていると、
単純に考えても相手に悪い印象を抱かせることになります。
当然、それだけではありません。
「当社にはこういう無神経な人材がいます。」
「あなたが入社すればこういう失礼な人と一緒に働くことになります。」
もし面接官が役職についていれば
「当社の幹部はこのように無神経です。」
という宣伝をしていることになります。
場合によっては、面接を受けに来た人が、このことをネットの企業口コミに書くこともあるでしょう。
あるいは掲示板に書くかもしれませんね。
その結果、企業の悪評が広まり、業績が悪化、という事態になりかねません。
失礼な面接官を弁護する方は、このリスクをお判りでしょうか。
「だったら書き込んだ者を特定して損害賠償を請求する!」
と考えた方。
何が問題なのか、全く分かっていませんね。
「失礼な態度をとるな」
というだけの簡単な話ですよ。
それすら理解できないのですか?
よくもまあその程度で社会人をやっていられるものです。
私自身、ある会社の面接の際に、失礼な態度を取られたことがあります。
まず指定された会場(その会社の営業所でした。その時いたのは、面接担当者一人だけ)に到着すると、エントリーシートを記入するように言われ、
私は履歴書と職務経歴書を面接担当者にお渡しし、エントリーシートを記入しました。
当然、面接官はこの時、私から提出された書類を確認する時間があります。
やがて、記入が終わった旨を伝えると、
「ではこちらへ。」
と言われました。
ちなみにその営業所はビルの小さな一室で、入り口近くに机、
その奥に業務用のPCを置いた机がある、というだけの小さなものでした。
面接は、机をはさんで行う形式になるはずです。
ところが、来るように言われたのは、業務用のPCを置いた机の近くでした。
「机なしで、対面する、という方式なのかな?」と思っていたのですが、
そうではありませんでした。
面接官はPCの画面に向かったまま、
彼の左斜め後ろに座らせた私の顔を見ようとしませんでした。
そう、ずっとPCの画面を見たままです。
しかもキーボードをたたくわけでもなく、ただ眺めているだけ。
そのままで質問をしてくるのです。
そして私が答えると途中で口を挟むように否定の言葉。
「経験って言えるほどの経験積んでないよね」
「何がスキルアップだ?」
などと。
相手の発言だけを見れば圧迫面接ではあります。
が、相手と顔を合わせない態度は何なのでしょうか。
「こっちは時間を作って会ってやっているんだ!
それだけでも感謝しろ!」
とでもいうおつもりでしょうか?
受験者側も、時間を作ってるんですが?
そもそも、そんな上から目線をして、何かメリットでもあるのでしょうか?
「圧迫面接なんだから不快な重荷にどう耐えられるかを見るんだろうが!
そんなこともわからんの?」
という人もいるでしょう。
しかし、です。
「あなたは罵詈雑言と圧迫面接の区別がついているのか?」
「ついているというのであれば、具体的な線引きを提示して見せよ」
これに答えられますか?
相手の経験や実績はもちろん、家族や価値観を否定したら、
足を組む、顔を合わせない、などの失礼な態度を取ったらそれはもう面接ではありません。
ただの嫌がらせ、ハラスメントですよ
ちなみに私が例として挙げた失礼な面接担当者、
「合否は後日、連絡します」
と言っていたのですが、連絡が来ることはありませんでした。
まあ、わかってはいましたが。
こんな失礼な人と働きたいなどと、私も思っていませんでした。
仮に合格の通知が来ても、辞退しようと決めていました。
もし、皆さんが面接でこんなことをしてくる面接官と会った場合、加えて「こんな人と働きたくないな」と思った場合、
また、
「こんな人と働きたくない。けど、就職しないと食べていけないし…」
と思われた場合は、そんな会社、無理して就職する必要はありません。
後々、苦しい思いをするだけですから。
「こんなはずじゃなかった…」
「どうしてこんなことに・・・・」
と後悔する前に、こちらから切り捨ててやりましょう。
相手を否定し、失礼な態度をとる人がいるとわかっているのに、
我慢してやる必要はないです。
あなたの大事な命の時間を、こんなくだらない相手に分けてやる必要はありません。
しかし、面接する側は、
「大した経歴もないのに就職したいなど、ふん。」
「どうせすぐやめるんだろ?」
などと反論してくるでしょう。
反論の根拠は何なのでしょう。
せいぜいが履歴書、職務経歴書。
そんな紙切れ程度で、相手のすべてがわかるのでしょうか?
何故、目の前の相手を見ようとしないのでしょうか。
思い込みや先入観だけで進めた仕事がうまくいきますか?
相手を不快にし、傷つけてそれで仕事で成果を上げられますか?
もしこれで、思い込みや先入観だけで進めてうまくいく、
あるいは相手を不快にしたり傷つけてもいいというなら、
愚か者と言わざるを得ません。
例えば、もっとうまくいく方法を考えてくれたかもしれないのに、いいアイディアを考えてくれたのかもしれないのに、耳を傾けない。
相手がうまく仕事を進められずに頭を抱えているところを罵倒したり、
嘲笑したり、あるいは揚げ足を取ったり。
これで「仕事ができる」というのですか?
仕事って、いつから
「他人に不愉快な思いをさせること」に変わったんでしょうか?
私の場合ですが、相手は「部長だ」と言っていました。
こんな人が部長を務める会社…
どうやらその会社、よほど人材がいないようですね。
こんな相手を見下した態度をとる人に部長を…責任ある役職を任せるなんて。
そうではないとしても、こんな人と働くことになるわけです。
「こりゃ無理だ…」
と思われたなら、入社はやめましょう。
会社はそこだけではありません。
世の中、数多くの会社があります。
それに、企業、またはフリーランスという手もあります。
雇われるだけが、仕事ではありません。
偶然、面接先がそんな質の低い人を雇っている会社であっただけで、面接で散々不快な思いをさせられた方が悪いというわけではありません。
したがって、そんな会社に当たったとしても、決して気に病む必要はありません。
「この会社は会わなかったか。じゃ、次行こう。」
このくらいの気持ちでいいんです。
「この会社でやりたい仕事があったんだけど…」
という場合は、同業他社を受けるのも、一つの手ですよ。
失礼な面接官に当たってしまったからと言って、
あなたに問題があるわけではないのです。
問題なのは、そんな質の低い人を面接官にしている会社の方です。
もちろん、相手に失礼な態度をとる質の低い面接官本人も。
この記事をお読みの方で、企業の経営者がいらっしゃいましたら、面接を担当する社員が受験者に対して失礼な態度をとっていなかったか、調べてみてください。
信頼、業績は築くのは大変ですが、失うのは簡単です。
何がきっかけで、信頼を失うかはわかりません。
そう、相手に失礼な態度をとってしまったがために…と言うことも起きかねないのです。
そうなってしまっても、それは、失礼な面接官や、
その面接官を雇っている会社の自業自得です。
面接を行う前に面接を担当する社員には
「圧迫面接と失礼な態度は違う!」ということを伝えてください。
そして、その失礼な態度がもたらすリスクも。
「そんな失礼な態度でギャーギャーいうような、打たれ弱い人間など、
当社には不要」
というのであれば、その旨、募集要項に明記しておいてください。
退職理由の上位3位には、人間関係が挙げられています。
失礼な面接官ということは、「高圧的な態度をとる人」
「揚げ足をとる人」「相手を下に観て自信を奪う人」
(いわゆるマウント野郎ですね)
が、当社にはいます、と。
受験側は「次の会社で他の従業員と上手くやっていけるだろうか…」
と、心配する人も多いのです。
失礼な人やマウント野郎がいると書かれていれば、
受験側も会社側もミスマッチを防げるでしょう。
その可能性は上がります。
受験側の気持ち、言い換えれば相手の気持ちを考えず、失礼な態度をとった結果、何が起きてもそれは面接官と、会社の責任で会って、
受験側の責任はありません。
したがって、面接官に失礼な態度を取られたとしても、
面接を受ける側は悪くありません。
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