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泣き虫ジョッシュと惨劇の館/総括

謝辞・区切りはつけよう

どうも、slaughtercultです。
物語終了が4月16日なので、少し間を開け過ぎました……申し訳ない。
次のシリーズに入る前に、きちんとこの作品を反省したいと思います。

アルバム『Chet Baker Sings』より、最終曲『Look For The Silver Lining』。
最終話の最終場面、シボレー・インパラの車内でラジオ放送されていた曲。
クラウディアは「耳に黴が生えそうだ」と酷評したが……いい曲です。


内容はどうか?

今回、本編から余計な説明を極力省くため、冒頭にモノローグを挿入。
キャラの背景を語らせては見たものの、正直蛇足だったかな……?
物語をミニマル化するには、こういう部分をスリム化すべきなのでしょう。

ストーリー進行は概ね予定通りでしたが、書きながら致命的な欠陥を発見。
つまり、『餓鬼(ハンガー)に全く恐怖感を覚えない』んですよね。
出現する怪物に、読み手が脅威を感じない。これはホラーには致命的です。

原因は明らかで、劇中『餓鬼によって殺された』人間がいないんですよね。
何やかんや怪物は出てくるけれど、結局みんな生きて出られただろうと。
逆噴射プラクティスの教範通り、『開幕で一人殺す』べきでした。

銃器描写や、人物造形はそれなりに趣向を凝らしたつもりだけれど……。
ホラーで最も大事な『恐怖を与える存在』を疎かにし過ぎた感があります。
そこは重大な反省点。次回に活かすとしましょう。

1~2話くらいまでは、概ねホラーらしい流れを作れたとは思っています。
ジョッシュ君がとにかく情けなく書けたのが、本当に良かった。
根っこの弱い部分を、最後まで引っ張れなかったのは少し心残りです。 

しかし何より、最後の2回は過去最高の出来と自負しております!
スピード感を保たせ、余計な描写を省き、劇的な展開がテンポ良く書けた!
ここに来てようやく、パルプらしいパルプが書けてきたような気配!


書き方はどうか?

この作品を執筆中の時点で、記述のメソッドはかなり固まりました。
次回以降は、概ね下記の記述法で文章作りに励もうと思っています。
これはPC向けの書き方ですので、スマホだと容赦なく崩れるのですが(笑)

【これが slaughtercult の 記述 メソッド だ !】
1行(最高34文字)=1センテンス
3センテンス=1ユニット(6センテンス=1ユニット*)⇒ここで改行
6ユニット=1ブロック(3センテンス=1ユニット*)⇒ここで一段落
*()外……最終チャプター/()内……チャプター8まで
10〜11ブロック(前後)=1ページ(1ページ≒6,000〜6,500文字)

ようやく納得のいく形で、『製造法』の工業規格化が成し遂げられました。
こういうの、気にしない人は気にしないのでしょうけれどね(苦笑)。
因みに私は気になります。超、気にします。全ては読者の読み易さの為に。

こんな所だから語りますが、私は基本的に行を跨がない書き方をします。
それでも行を跨ぐ時は、文節の途中で切れないよう細心の注意を払います。
それが読み易いワケですね。内容には関係ありませんが、大事なことです。

個人的には、文章はある程度詰めた方が読み易い……と考えております。
とはいえ詰め過ぎても、読み辛い。適度に区切るのは大切ですね。
1ブロックを6⇒3センテンスに変更したのも、そのためです。

この方法であれば、漫画のカット分けのように展開を細かく確認できます。
twitterで言うなら、大体140文字で1ユニット……という感じ。
noteの場合は『文』という尺度も入るので、更に調整はシビアになります。

3行で展開を作り、6展開で流れを作り、10~11の流れで物語を作る。
製造法さえ確立してしまえば、物語を振り返っての調整が楽になります。
このユニットを消そうとか、前後と入れ替えてしまおう……とか。

私の『小説ミニマル化計画』はまだまだ始まったばかり……。
上記の構成はロイヤルフリーです(笑)みんなドンドン使ってくれ!
膨大なダイアローグの荒れ狂うnote界隈に、『読み易さ』という道標を!


終わりに

今回は、先に銃器解説を挟んだこともあり、結構グダグダになりましたね。
この『小説記述法』の話だけは、どうしてもしておきたかったところです。
あと、作中で使ったチェット・ベイカーの曲の紹介もね。

記述法に関しては、個人の手癖もあります故に、千差万別ではあります。
私は手癖で書くと冗長になるので、意図的に制限する方法を考案しました。
書き方で迷っている方がいたら、参考の一つにして下されば幸いです。

ああもう、最後だからぶっちゃけて言ってしまおうかしらね……。
改行ばっかしてるヤツ聞いてるか! お前の文章メッチャ読み辛いんだよ!
構成の読み辛さで面白さをスポイルするとか、超もったいないからな!

というワケで、この機会に皆様にも御一考をと、問題提起した次第です。
内容の面白さは勿論のこと、構成の美についても、時には考えてみよう!
以上、slaughtercult がお送りしました。御清聴ありがとうございます。


From: slaughtercult
THANK YOU FOR YOUR READING!
SEE YOU NEXT TIME!

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