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抜歯は怖い?親知らずを45歳で突然抜くことになった話

過去記事ばかり投稿しているslatchですが、今日は最近自分の身に起きた親知らず抜歯体験についてを語りたいと思います。

これから親知らずを抜く予定の方、そうでは無いけれどどんなもんか知りたい方は読んでください(^^)


左上の親知らずに虫歯が見つかってしまった

8月27日(木)に通っているクリニックの定期検診で、上の歯のクリーニング中に歯科衛生士さんから「親知らずが虫食っちゃってますね」と唐突に言われた。寝耳に水だった。

新型コロナウイルスによる個人的外出自粛のせいで少し間が空いてしまっていたが、8月18日(火)に下の歯のクリーニングの時には何も言われなかったからだ。

え!?たった10日足らずの間に、急に虫歯になるものなの?下の歯のクリーニングの日は確か上の歯も見てもらっていたはず。

少しの歯医者に対する不信感はあったが、見つけてくれた歯科衛生士さんに感謝し、次回の通院で親知らずの治療をしてもらう事にした。

9月3日(木)、いよいよ親知らずの治療をする日だ。私はここ10年くらいの間、ずっと虫歯が無い状態をキープ出来ていたのが自慢だったので、親知らずの治療をすることはかなりショックだった。

私の左上の親知らずは、不幸な事にかなり奥まで虫歯にやられているとのことで、虫歯を削る際は結構痛いそうだ。

治療を始める前に先生から「少しでも痛かったら左手を上げてね」と言われた。

ギュイ…サッ!(すぐに左手を上げた)

これはヤバイ。かなりヤバイ。痛いどころじゃ無い。左手を上げたところで治療は一時中断され、先生の判断で麻酔注射をすることになった。

チク…チュ〜

痛い。これも痛いぞ。まぁいい。陣痛と出産の痛みに比べたら大したことはない。

その後麻酔が効いてきたので、虫食っていた場所を削ってもらい、埋めてもらった。その間は違和感はあっても全くの無痛だった。

ふう。今まで虫歯に気が付かないくらい全く痛くなかったので、痛くなる前に治療してもらって良かったなぁと思い帰宅した。


親知らずの治療その後

親知らずを治療してもらい夕飯の材料を買って帰った私は、夕飯の支度をして家族と食事をすることになった。

この日のメニューはドレッシングをかけた千キャベツと豚肉の生姜焼き。

私は歯医者での治療の事を家族に報告しつつ「しばらく歯医者には行かなくて大丈夫だわ〜」と呑気に夕飯を食べ始めた。

口の中をサッパリしたい気分で、まずは一口目にフレンチドレッシングがたっぷりとかかった千キャベツをパクり。と、その瞬間

ビリビリ!!

「え!?何この痛み?」

もう一口も何も食べられないほど、親知らずか、その周辺の歯がじぃ〜んと痛み出した。もう、悶絶してその後はただのしかばねになってしまった。

え・・・?なんで?だってさっき、虫歯の治療してもらったじゃん?

しばらく放心状態だった。まぁ、知覚過敏とかいうやつかな?と気を取り直して、30分後にもう一度食事を再開した。

ビリビリ、キィーン!!

やっぱりダメだ。痛い。痛すぎる。どうしよう。私はうろたえたが、明日になったら治るだろうと思って放置した。

次の日。

ビリビリ!

キィーン!!

やっぱり夢じゃなかったわー。痛いわー。

でも、昨日よりはマシ?な感じがしたので、この日から雑炊生活を始めてみることにした。しみる歯になるべく当たらないように、そおーっと雑炊を喉に流し込む。

痛くない。痛くないぞ。コレはいける。

変な自信を感じた私は、暫くこの小さな痛みと闘いながら生活を続けた。

その後数日間かけて、痛みは少しずつ治まってきたので、すっかり安心していたのだが、ある日のお昼ご飯にカップヌードル“トムヤムクン”味を食べてしまったらもう大変。あの痛みが完全復活してしまったのだ。


歯医者の予約をとることになった

もう、我慢できなかった私は次の日の朝イチで歯医者に電話を入れた。

「もひもひ?あのー、この前治療していただいた歯かその周辺がとっても痛いのですが、見ていただけまひゅか?」

「そうなんですね。生憎ですが、先生は身内にご不幸がありまして、今週いっぱいはお休みを頂いております」

えーーーー。そんな。

仕方がないので、次の週に予約を入れてもらうことにした。別の歯医者に行くことも考えたが、ヤブ医者に当たる事を恐れ、かかりつけ医の先生に身を任せることにした。

暫く我慢を続けるしかない。腹を括った。


親知らずを唐突に抜くことになった日

9月18日(金)待ちに待った歯医者予約の日。

この日まで、ほとんど雑炊かinゼリー(ゼリー飲料)で生きていた私は痩せ細ったと言いたいところだが、ほぼ体重に変化はなかった。

先生は、私の歯を見るなり「親知らず、今日抜いてく?」とかなーり気軽に言ってきた。しかも笑顔で。

え?唐突すぎない?え、今日?待って、心の準備が…。

私「きょ、今日抜くんですか…?」

先生「うん、そう。時間空いてるし」

私「え、でも、…相当痛いんですよね?」

先生「痛くないよ。麻酔するし、すーぐ抜けちゃうよ?」

私「じゃ、じゃあお願いします。」

と、あっさり承諾してしまった!

抜くのか!今日!20数年間連れ添った左上の親知らずを!


音だけが頭の中に響く親知らずの抜歯

親知らずの抜歯が唐突に始まってしまった。もう、身体に力が全く入らない。震えてる。これ、この恐怖、分娩台に上がった時以来だわ。

麻酔をしてもらって、数分待って、麻酔が効いてきて全く口の中の感覚がなくなった。

「じゃ、抜くよー」

先生にそういわれ、抜歯作業?が始まった。

怖くて終始目をぎゅーーーっとつぶっていた為、どんな作業をされているのかは全く把握できなかった。

ただ、何かで私の左上の親知らずをつかまれ、何かで私の左上の親知らずがグイグイと前後左右に揺らされながら「ミシッ、ミシッ」という音と共に、確実に引き抜かれていくのだけは分かった。

心の中で、「ぬわーーっっ!!」とドラクエ5の主人公の父パパスが残した断末魔の声を上げつつ、ただ、時が過ぎるのを待った。

・・・。

「はい、抜けたよー。うがいしてね」

という先生のフツー過ぎる声で我に返り、うがいをすると「!?」血だらけ!!もう、出産後の悪露(おろ)を初めて見た時の恐怖を思い出した。

抜歯終了後は、親知らずが抜けた後の穴に何かひも状のものを詰めてくれ(縫ってくれた?)、滅菌ガーゼを抜歯後の穴を塞ぐようにグッと噛むように言われた。

そして、麻酔が切れるまで2時間以上は食事ができないこと、出来たとしても噛まなくて良いものを食べるようになど諸々の説明を受けたが、ほとんどの説明は私の耳から垂れ流され覚えることが出来なかった。

一瞬だけ血が止まったところを確認され、血で真っ赤に染まったガーゼを口から出したところで治療は終了した。


親知らず抜歯後の注意と説明

抜歯後の先生の注意はショックの為ほとんど聞こえてなかったので、後で歯科衛生士さんに聞き直した。

・麻酔が切れるまで2時間以上は食事ができないこと
・やわらかいものやゼリー飲料などが食べやすいこと
・出血が止まらなくなるのでうがいをしたり唾を必要以上に吐き出さないこと
・出血が止まらなくなるので今日一日お風呂には入らないこと(血行が良くなってしまうと出血しやすくなる)
・出血が止まらなくなるので今日一日運動はしないこと(血行が良くなってしまうと出血しやすくなる)
・歯磨きは抜歯したところに歯ブラシが当たらないように気を付けること
・出血が止まらない時は渡された滅菌ガーゼを30分くらいギュッと噛むこと
・患部は絶対に指で触ったり、ベロで弄ったりしないこと
・麻酔が切れる前に痛み止めの薬を飲むと痛まないで済むこと
・細菌感染を防ぐために、抗生剤を朝昼晩と3日分きっちり飲み切ること
・明日の朝、再び歯医者で傷口の消毒を行うこと

などなど、気を付けなければならないことだらけだった。


親知らずの抜歯を終えた当日の様子

文字通り、心にぽっかり穴が開いてしまったようで何にも手がつかなくなってしまった。

帰宅中も、口の中いっぱいに血の味がするので、出血しているのだろうなぁとは思っていたが、帰宅後に洗面所で溜まった唾を吐きだしたところ、予想通り唾の中に大量の血液が混じっていた。

これはイカーンと思い、歯医者から頂いた滅菌ガーゼを急いで4つ折りにして奥歯に詰め、グッと噛んでみること1時間。疲れたので、もう止まったころだろうと洗面所でガーゼを取ってみたのだが、、、

「だーーー。」

血液がダラダラと止まる様子が全くない。再び歯医者から頂いた滅菌ガーゼを4つ折りにして奥歯に詰め、グッと噛んでみること1時間。今度はもう止まっただろ?と洗面所でガーゼを取ったところ、私の血液は止まることを知らない様だった。

え…。どうしたら止まるの?

お昼ごはんも食べられないまま、無情にも時間が過ぎて行く。気づけば時刻はもう3時半を回っていた。

お腹が空いたけれど、この出血では何も口に入れられない、というか入れる気にもならなかった。

ガーゼを変えること、4時間後にようやく長い戦いが終わった。

出血量もほぼ気にならなくなったので、inゼリー(ゼリー飲料)をお皿に出してスプーンでちびちびと食べることにした。なぜ吸わないのかと言うと、ストローなどを吸う動作は出血を招くとネットでググった時に知ったからだ。

案外大事なことは歯医者の先生は教えてくれないものだなぁと思った。

抜歯当日は、血の味がするのにうがいが出来ない、ねばねばとした唾液が口の中にたまるのに歯を磨くことも出来ないことが凄く気持ちが悪くて辛かった。

お布団が血まみれになったという体験談をネットで拾ったので、血まみれ防止に布団の上にあまり気に入っていないタオルを敷いてこの日は眠ることにした。


親知らずを抜歯した翌日について

約束通り、次の日は抜歯した部分を消毒する為に歯医者に行ってきた。

先生からも、「きれいに止まってるね」とお墨付きをもらい。ササっと傷口の消毒をして5分程度で診療は終了した。

先生から、抜歯後の穴に詰めた紐みたいなもの(出血止めらしい)は気持ち悪いかも知れないけど取らないでねと注意を受けた。それは、昨日教えてほしかった。

昨日に比べ、親知らずを抜歯した後の穴は順調に回復してきているようだったし気分もいくらか良くなってきた。

この、抜歯した後の穴には、この後血の塊(血餅)が段々と形成されて行くらしい。そして、その血餅と呼ばれる血のどろどろのお陰で傷口が感染せずに済むのだそうだ。人間の身体ってよく出来てるなぁ~といたく感心した。

何らかの衝撃で(ベロで触ってしまった、強くうがいをしてしまった)この血餅が剥がれてしまうことがあるそうで、再び傷口から出血が始まるそうだ。もしもそうなると、滅菌ガーゼでの止血から再スタートとなる。

それだけは嫌だったので、食事後のうがいはかなり慎重にやった。

抜歯した翌日の注意点としては

・今日からお風呂に入ってもよい(ただし、長風呂禁止)
・今日から歯磨きを毎食後しっかりやること
・今日から歯磨き後に消毒用のうがい薬をつかってうがいをすること
・出血がおさまっても抗生剤は飲み切ること
・食事は反対の方の歯で噛むこと

くらいだった。昨日に比べればちょろいもんだった。そして、食事も抜歯以前と同じく、inゼリー&雑炊生活に戻った。


肝心の、知覚過敏の様なビリビリとしたあの痛みはどうなったかと言うと・・・

抜歯3日後の今現在一度も感じていない!!

食事も段々と慣れてきて、やわらかく炊いたご飯、卵焼き、餃子、ハンバーガー、と食べられるものが増えてきてすっごく嬉しい。

ただ、、親知らず治療後のあの痛みは何だったのかは現在も分からずじまいである。

次回は、来週の月曜日に、親知らず抜歯後の穴に入れてある出血止めの紐を抜いたら治療は終了らしい。

最後に、抜歯後に食べやすかったものリストを紹介して終了させていただきます。長々と読んで下さってありがとうございました!

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親知らず抜歯後に食べやすかったものリスト
・ゼリー飲料(お皿に出してスプーンで食べる)
・レトルトの雑炊、お粥
・介護食として売られている柔らかい素材のレトルト食品(離乳食でも良いが味が薄すぎる)
・やわらかく炊いたご飯
・プリン
・豆腐
・蒸しパン
・柔らかいケーキ
・卵焼き
・意外にも棒状のフライドポテト
・レトルトやインスタントのコーン&かぼちゃスープ(もちろん粒無し)
・フードプロセッサーで細かくした野菜のスープ

親知らず抜歯後に食べにくかったものリスト
・ゴマが入ったもの(抜歯後の穴に詰まる)
・キウイフルーツ(種が抜歯後の穴に詰まる)
・葉物野菜(意外と噛まないといけない。食べるとしても柔らかく茹でてから)
・アーモンド、ナッツ類(抜歯後の穴に詰まる)
・ひき肉(抜歯後の穴に詰まる)
・まぁとにかくよく噛まなければいけないもの
・歯にくっつきやすいパン(食後の歯磨きで苦戦するから)
・歯にくっつきやすいチーズなど(食後の歯磨きで苦戦するから)
・歯にくっつきやすいスナック菓子など(食後の歯磨きで苦戦するから)








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slatch
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