【10月号】デザイン初心者からSLash受講。制作会社からオファーを受けて、サイト制作にJOIN!
はじめに
こんにちは!SLash第3期生のねろすけ(@bc_nrsktru)です。
私は、今まではWebサイト制作とは全く関係のない仕事をしていて、現在は幼稚園児2人の子育てをしています。
家庭・子育て・そして仕事のバランスの取れた生活を目指して、Webサイト制作を学び始めました。
SLash第3期は2024年3月末に開講し、180日間のカリキュラムを経て、先日9月に修了となりました。
私のWebサイト制作の学習歴はというと、SLash受講以前にキャリアセンターでWebサイト制作についての講座を受講したことがありましたが、デザインに関してはほとんど触れたことがなく、ほぼゼロからのスタートでした。最初は不安だらけでしたが、日々の学びや新しいことに挑戦する楽しさに支えられて、カリキュラムを全て終えることができました。
修了式では、受講中の様子をずっと見ていて下さった講師やサポーターの方々からの評価をまとめた成績表を、受講生ひとりひとりが受け取りました。
そしてなんと!
・プレゼンテストの成績(SLashのカリキュラムの一つで、Webサイト制作に関する様々な分野の基礎知識の定着を図るために、プレゼン形式で行われるテストのこと)
・カリキュラムの最終的な進捗率
・SLash活用度(SLashの講師・サポーターへの質問や相談、各種イベントへの参加具合、など)
・アウトプットの品質(基本的・実践的なデザインスキルの習得度)
これらを点数化して、総合的に判断していただいた結果、大変ありがたいことに、私は最終的に3期生の中からMVPに選んでいただきました。
この記事では、SLashを受講した成果と、私が受講中に講師の方から評価していただいたポイント5つをご紹介します。
初心者から学習を始めるにあたってどんなことに気をつけてきたのか、また実務未経験からどのような経緯でお仕事をいただけたのかをお伝えできればと思います。
【受講した成果】デザインの変化で成長を実感……!
まず、私が受講中に制作したデザインの変遷をご紹介します。
まずは、カリキュラムの中でクライアントからヒアリングを行います。
ヒアリングした内容をもとに、どんなデザインにするか考えてみましたが、最初はなかなかしっくりこないなーと思っていました。
同期の受講生に意見を聞くメンバーシェアで、
「なんだか真面目な感じで銀行のWebサイトみたい」
「フォントのせい?」
「写真のせい?」
「そのボタンって、あんまり”押せる”感がないよね」
等々、色々な指摘をもらい、一緒に考え、ブラッシュアップさせていきました。
サポーターや講師の皆さんにも何度も相談して、その都度的確なアドバイスをいただきました。
特に講師フィードバックでは、細かく丁寧なフィードバックをしていただけます。
言語化がとても上手なので、ここを変更した方がいい理由や意図、サンプルとして作ってくださるデザインの意図を丁寧に説明してくれて、納得感を持って話を聞くことができました。
直接的な答えではなく、デザインを制作する上での考え方や視点を示してくれるので、自分で考えてデザインに活かす力がついたように思います。
カリキュラムでは、ファーストビュー・トップページ・下層ページと段階を踏んでデザインを進めていき、各段階ごとに受講生同士・サポーター・講師とフィードバックをいただく機会が設けられていました。
自分でデザインを作っていて迷ったり行き詰まったりした時にも、相談できる人がいてくれるという安心感があったので、途中で諦めることなく最後まで完成させることができたと思います。
初めての”仕事”としてのWebサイトデザイン
SLashを修了して間もなく、思いがけない機会をいただきました。
SLashの運営をしており制作事業も展開している株式会社CRANKSから、Webサイト制作の依頼のお話をいただいたのです。
SLashで学んだことをすぐに実践の場で活かすことができるなんて、夢のようでした。もちろん、実務経験などない私にとっては不安もありましたが、せっかくいただいたチャンスを前向きに捉え、挑戦することに決めました。
私の担当は、下層ページの一部のデザインでした。
すでにトップページデザインは決定しており、トップページにトンマナ(トーン&マナー/デザインの雰囲気や統一感)を合わせてそれぞれの下層ページをデザインする、という内容でした。
初めてのWebサイトデザインの仕事ということで、本件ではディレクターを務めるSLash講師のあしざわさんからフィードバックをいただき、何度も試行錯誤を繰り返しながらデザインを進めていきました。
作業を進める中で悩むことも多かったのですが、学んだことを活かしながら、デザインを形にしていくプロセスはとてもやりがいがありました。
実際に公開されたサイトを見たときには、喜びと共に「自分がデザインしたものが本当にWebサイトになってる……!」という少し不思議な気持ちもありました。
まだスキルが十分ではなく、サポートをいただく場面も多いにもかかわらず、こうした機会をいただけたことは本当にありがたいことです。
実は現在も、CRANKSよりご依頼いただいてまた別案件のサイト制作に参画させていただいています。自分の成長を期待して任せていただいたことがとても嬉しく、今後もその期待に応えられるよう努力してスキルアップしていきたいと思っています。
【評価された5つのポイント】SLashという環境を最大限活かす!
さて、話をSLashの受講期間に戻そうと思います。
SLashで学んだ半年間を振り返ってみると、ただカリキュラムを進めるだけでなく、どんな姿勢で取り組むのか、ということが大切だったと感じます。
私は受講するにあたって、カリキュラムは自分のペースで無理なく進めながらも、せっかくSLashという環境に入ったのだからできる限り活用していこう!という気持ちを持っていました。
特に、運営の皆さんから評価していただいたポイントが以下にあげる4つです。
①カリキュラムをコンスタントに進めていく意識
SLashのカリキュラムは、受け身になりがちな講義スタイルは少なく、自分で取り組んで進めていく形式が多かったのですが、私は「無理なく、でも着実に」という意識を持って取り組んでいました。
個人的な事情として、子どもがまだ小さくいつ体調を崩すかわからない、というリスクもあったので、できる時にできるだけ進めておこう、という気持ちもありました。結果的に受講期間中に子どもたちが大きく体調を崩すことはなく、学習に集中して取り組む時間を確保できたのは幸運でもありました。
この「コンスタントに進める姿勢」や「作業スピードの安定感」が、信頼感につながったという評価をしていただけました。
②カリキュラム以外の学習にも積極的に挑戦する
SLashでは、カリキュラムとして設定されている項目の他に、隔週でワークショップが開催されたり、Illustratorのスキルアップ課題やバナー制作課題なども提供されていました。
私はせっかくスクールに入ったのだから、できるだけ色々なことに挑戦したいと思っていたので、そういったワークショップや課題にも積極的に取り組むようにしていました。
これらの課題に対しても講師からフィードバックをいただけたので、質問をすることもできたのはもちろん、その学びをその後のカリキュラムでのデザイン制作に活かせることも多くあり、とてもためになりました。
こういったカリキュラム以外のイベントや課題にも積極的に参加する姿勢を、講師をはじめとした運営の方に評価していただきました。
それに加え、積極性や信頼感が伝わったことで、修了後にはお仕事の依頼をいただくきっかけにもつながったともお話ししていただきました。
③学んだことを次のステップに活かす意識
私はワークショップやフィードバックの時に、ノートにメモをとっていました。一度聞いただけではすぐ忘れてしまうという自覚があるので、講師のアドバイスや気づいたポイントなどは、振り返ることができるようにメモするようにしていました。
これについて同期の受講生から、
「ワークショップの時、メモとってるでしょ?すごいね!」
と言われたことがありました。
自分としては、忘れっぽさを補うための策としてメモを取っていたので、すごいと言われたことに驚いたくらいでした。しかし結果として、学んだことをメモして振り返ることで理解を深めることができ、その後の制作にも活かすことができていたのかもしれないな、と思います。
また、一度された指摘は次の場面に活かすことも意識しました。
「ここはこうした方がいいよ」というフィードバックをもらったら、それをしっかり復習し、次に同じような場面に出会ったら指摘された内容を意識して取り組むよう心がけていました。
最後に受け取った成績表の中で、「アウトプットの品質の高さ」「同様の指摘を繰り返しされないよう意識している」という項目を高評価いただいていました。小さな学びの積み重ねを大切にしていたことで、最終的にはアウトプットの質が向上し、それが評価に繋がったのかなと感じます。
④コミュニティでの交流と信頼関係の構築
SLashでは、「SLashラウンジ」というSLashメンバーが自由に使えるバーチャルコミュニケーション空間が提供されています。
デザインカリキュラムのメンバーシェアの場として使用されるほか、アクセスしている全員がもくもくと個々の作業をしていることもあり、カリキュラムとは関係のない雑談の場として使われることもあり、オンラインスクールであるSLashにおいてコミュニケーションの場としてとても大切な場所になっています。
ラウンジでの交流を通して、SLashに関わるメンバーそれぞれの人となりを知ることができましたし、それに伴って信頼関係が築かれていったという実感があります。
また、毎月東京のコワーキングスペースにてオフラインでの勉強会が開催されていたり、時には卒業生なども含めたSLashメンバー全体を対象としたイベントが開催されることもあります。
私はイベントに参加することが単純に楽しみだったので、家族にも協力してもらって、毎回参加していました。
オフラインイベントに参加することで、講師や他の受講生と直接顔を合わせる機会が増えました。実際に会って話すことで、より親密なコミュニケーションをとることができ、自然と信頼関係を深めることができたように感じます。
私は、オンライン・オフライン問わず、交流の場にはできるだけ参加したいと思っていたのですが、それは「学びを深めたい」、そして「楽しい」という気持ちからでした。
運営の方から「いつも積極的に参加してくれて嬉しい」と言っていただき、それが信頼につながるとも評価していただけたのは、正直とてもありがたかったです。
特別、信頼されたいという意識を持っていたわけではなく、自然に取り組んでいたことが結果として良い方向に繋がったのだと感じています。
⑤十分な作業時間の確保
私の場合、家族の協力もあり、生活の中で十分な学習時間を確保することができていたと思います。
十分な時間があることで、カリキュラムの各課題やそれに関連した部分の学習にじっくり取り組むことができました。その結果、基礎をしっかり固めつつ、さらに理解を深めていくこともできたと感じます。
前述した①や②のような取り組みが可能だったのも、学習に十分な時間をあてられる状態だったからとも言えます。
また、受講中の”学習時間”は、仕事の場面になったときには”稼働時間”になる、と考えられます。
運営の方によると、仕事の発注者からすると「スキルや人間性などがすごく良かったとしても、物理的に時間を確保するのが難しそうな方には実はなかなかお願いしづらい」そうです。
私の場合、受講中の様子に加えて、普段の生活リズムを総合的に見ていただき、稼働時間を安定的に十分確保できる状態だったことが、修了後に仕事を依頼していただいた理由のひとつだったと伺いました。
おわりに
半年間のSLash受講を振り返ると、学びと挑戦の連続でした。
ほとんど未経験から飛び込んだ私にとっては、難しいと感じる場面ももちろん多かったですが、それ以上に新しいことを吸収し成長を実感できたことが、喜びや楽しさに繋がっていました。
まだまだ学ぶべきことはたくさんありますが、SLashで学んだことを土台に、さらにスキルを磨き、より多くの人に価値を提供できるクリエイターを目指していきたいです!
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