白日夢(はくじつむ)
白日夢は白昼夢(はくちゅうむ)とも呼ばれ、日中、目覚めている状態で、現実で起きているかのような空想や想像を夢のように映像として見る非現実的な体験、または、そのような非現実的な幻想にふけっている状態を表す言葉で、願望を空想する事が多いと言われています。英語では、デイドリーム(daydream)
午後2時00分。梅雨の合間とは思えないほどの晴天、めまいがするような暑さです。
昨日の朝食時、左上の奥歯に違和感がありました。知覚過敏に似たような、ピリッ!とする痛みです。強く噛み締めると痛みが走ります。痛み自体はたいした事ないのですが、下で触ってみると、なんとなく歯の表面がザラついた感じがしました。イヤな予感・・・
イヤな予感は早速昼食時にやってきました。
食べてる最中に、? と思って例の歯を舌で触ってみると・・・
詰め物が外れたか、それとも欠けてしまったか、いずれにせよ異常が発生しました。痛みは無かったので、そのまま食事を続けました。不思議なのは、異常発生の歯に、食べた物も詰まらない事です。
1ヶ月前なら仕事も暇だったので、じっくりと治療行けたものの、なんで忙しくなり始めた今なのか?タイミングの悪いとはこの事です。
何しても大事になる前に治療する事にしました。
一番暑い午後2時を狙って、涼みがてら歯医者へ行きました。
診察台に横になり、治療が始まるのを待ちます。
エアコンで冷やされた心地良い空気の流れを感じていると、自然と眠気が襲ってきます。
気持良いのは今だけ、治療が始まるとこの心地よさは吹っ飛び、大脳の中心に突き刺さるような痛みとの闘いが始まるのです。
診察台の周りでは、カチャカチャとアシスタントの女性歯科衛生士が、あわただしく治療器具をそろえ、診察室を早足で歩き廻っています。
そんな彼女の事を見ていたら、ふと、昔観た映画「白日夢」を思い出しました。
『白日夢』(はくじつむ)は、谷崎潤一郎の戯曲。全4幕から成る。歯科の治療を受けに来た青年が同じ患者の美しい令嬢を見るうち、麻酔の昏睡の中で白日夢を見る物語。1926年(大正15年)、雑誌『中央公論』9月号に掲載された[1]。
1922年(大正11年)発表の戯曲『白孤の湯』と『白日夢』を元に書いたヌードショーのレヴュー『白日夢』は、1959年(昭和34年)2月から5月まで、谷崎のお気に入り女優・春川ますみ出演で日劇ミュージックホールで上演された[2]。
『白日夢』の翻案作品はこれまで4度の映画化があり、最初の1964年(昭和39年)版は映画化の際に、監督・武智鉄二の脚本が掲載された雑誌『シナリオ』に、谷崎が「『白日夢』の映画化に寄せて」という一文を贈っている。この映画は警視庁が映倫にカットを要請し、猥褻映画として有名になった。1981年(昭和56年)版は佐藤慶と愛染恭子による本番が話題となった。
私が観たのは太文字部分の佐藤慶さんと愛染恭子さんのバージョンで、太字に書いてあるように、すごく話題になりました。今ではAVなんて普通ですが、当時はいかにして裏バージョン(ノーカット)を見るか?に男性は躍起になっていた記憶があります。佐藤慶さんは、その時はすでに普通の俳優として有名でしたが、「へぇー、佐藤慶はこんなのにも出るんだー」とちょっと驚きでした。
1979年に公開になった、松田優作さん主演の蘇る金狼に松田さんが勤める会社の社長役で佐藤さんが出演していました。佐藤さんはその2年後にはこんなん事やってたんですね。
しかし、考えてみると、意外な人がこの手の映画に出ていたり、かつて昭和の時代に繁栄した日活ロマンポルノに出ていた、今では有名な俳優はたくさんいます。現在息子2人も俳優になった柄本明さん(Mr.ジレンマン)。ジレンマンは他にもベンガルさんや東京乾電池のメンツが出てました。
美保純さん、渡鬼の東てる美さん、奈美悦子さん、五月みどりさん、高橋恵子さん、春やす子さん、白川和子さん、宮下順子さん、岡(五十嵐)まゆみさん、寺島まゆみさん、伊佐山ひろ子さん、ウルトラセブンのアンヌ隊員役のひし美ゆり子さん・・・他大勢います。日活映画に出る事がひとつのステータスだったのでしょうか?