Slalom、NVIDIAとパートナーシップを締結し、AIを活用した事業設計やプロダクト開発を通じて顧客の変革支援を強化
2023年6月30日 - Slalomは、NVIDIAのパートナープログラム「NVIDIA Partner Network(以下NPN)」におけるService Delivery Partner – Cloud Services(以下SDP-CSプログラム)の認定を受け、同社とのパートナーシップを締結したことを発表しました。同時に、NPNのNVIDIA Technologiesコンピテンシーを取得しています。
企業と伴走するSlalom流のSDP役割とは?
NVIDIA社はNPNにおいて、複数のパートナータイプを用意し、パートナーエコシステムを成長させています。その中において、SDP-CSプログラムは、コンサルティングおよびテクノロジーを主力分野の強みとして、企業がこれまで培ったビジネスを変革するための革新的なソリューションを提供できるパートナーを対象としています。本パートナーシップにより、SlalomはNVIDIAのプラットフォーム、ソフトウェア、テクノロジーに早期かつ広範囲にアクセスできるようになり、Slalomのお客様はビジネス変革の推進にあたりNVIDIAテクノロジーをより迅速に活用できるようになります。
企業DXにおけるクラウドとモダンテクノロジーを利活用したビジネス変革が進む中で、NVIDIA社も急速にクラウド領域への投資を行っており、昨今の生成AI登場の中で最も注目を集めた企業の1つがNVIDIA社です。半導体メーカーであり、GPUを提供している企業イメージが強いですが、最近ではAI開発及び本番環境を構築するプラットフォーム「NVIDIA AI Enterprise」、メタバースアプリケーションの構築・運用が可能な「NVIDIA Omniverse」、開発からシミュレーション、デプロイに至るまで、ロボティクスの高速化と機能強化する「NVIDIA ISSAC」など、様々な産業のイノベーションを加速させるテクノロジーを提供しています。
そのような中で、クラウドやテクノロジーはあるが、それらをどのようにビジネスに活用すべきか?どこからスタートすべきか?開発をやり切る体制がない、若しくは、エンジニアリングチームの内製化は可能か?など、実は初動サポートや伴走サポートがぽっこり空白な状態です。それをお客様と伴走しながらリードすることがSDPの役割だと考えています。Slalom内のクリエイティブスタジオであるSlalom Build Presidentは、今回のSDPへの認定に関して以下のように述べています。
SlalomがNVIDIA文脈において注力する8つの領域
SlalomとNVIDIAが膝を突き合わせて、どの領域が相互に協業可能性があるか話し合った結果、2023年6月時点で以下8つを選定しました。Slalomは、クラウドとNVIDIAテクノロジーを活用することで「Intelligent Products」の提供をしていきます。
CLOUD + NVIDIA:NVIDIAはクラウドに対応しています。NVIDIA AIとOmniverseは、AWS。Azure, GCPの利用が可能です。NVIDIAのAIスーパーコンピューティング・プラットフォーム(DGX Cloud)も、AzureとGoogle Cloudで利用可です。これら3つのクラウドプラットフォームにおけるSlalomの専門知識は、NVIDIA+Slalomのパートナーシップと顧客の成功のための差別化要因です。
ARTIFICIAL INTELLIGENCE & MACHINE LEARNING:NVIDIA GPUは、ディープラーニング、自然言語処理、コンピュータビジョンなどのAIモデルのトレーニングと推論を高速化します。
DATA ANALYTICS & BUSINESS INTELLIGENCE:NVIDIAのテクノロジーは、ビッグデータに対するリアルタイムのデータ処理、可視化、分析を可能にし、インサイトに基づいた意思決定を迅速に行えるよう支援します。
VISUALIZATION & DIGITAL TWIN:NVIDIA Omniverseは、バーチャル・コラボレーションおよびシミュレーション・プラットフォームであり、AIを活用した物理シミュレーションや合成データ・シミュレーションを含むさまざまな3Dツール、アプリケーション、ワークフローを使用して、複数のユーザーによるリアルタイムのバーチャル環境の作成、シミュレーション、相互作用を可能にします。
AI WORKFLOWS / AI FACTORIES / GENERATIVE AI:Riva(インテリジェント音声アシスタント)、cuOpt(ロジスティクスとルート最適化)、Monai(AI加速医療イメージング)のようなNVIDIAのAI製品に加えて、NeMo(テキスト)、Picasso(ビジュアルコンテンツ)、BioNeMo(生物学)のようなエンタープライズ対応の生成AIサービスにより、私たちはお客様が価値実現までの時間を短縮できるよう支援します。
EDGE COMPUTE / INTERNET OF THINGS:NVIDIA Jetsonテクノロジーは、IoTデバイスのための低レイテンシのエッジコンピューティングを可能にし、データとソースを処理し、集中型クラウドリソースの必要性を低減します。
AUTONOMOUS MACHINES AND ROBOTICS:NVIDIAのプラットフォームは、ロボット工学、ドローン、自動運転車のための自律機械学習モデルをクラウドサービス上で開発・展開するために活用できます。
ACCELERATED ETL FOR DATA ENGINEERING:NVIDIA RAPIDS for Apache Sparkは、AIおよびデータサイエンスのワークロードにおいて、エネルギー効率の高いGPU、強化されたパフォーマンス、およびコスト削減を活用する組織を支援します。
ビジネス検証とプロダクト構想を行うWorkshopからスタート
Slalomではビジネス検証やプロダクト構想にフォーカスしたWorkshop(数時間〜1日程度)をご提供しています。
このWorkshopでは、皆さんがどのような課題やミッションがあり、なぜビジネス変革を加速させるプロダクト(サービス)を目指しているのか?可能性のある方向性は?など、整理を始めるWorkshopです。そして、短期・中期的に取り組むべき点、具体的なNext Stepを整理・合意していく事を目的にします。
その先には、クラウドサービスを活用し、データ、AI/機械学習、デザイン、そしてNVIDIAテクノロジーを組み合わせた、事業設計から高度なプロダクト開発までをお客様にご提供していきます。また、必要に応じて、アジャイルエンジニアリングチーム作りの支援も行います。
Workshopにご関心がある方は、メール(sale-jp@slalom.com)もしくは各メンバーのLinkedInを通してお問合せください。
参考リンク
本記事の内容をまとめたスライドです(DLも可能です)。
Slalom-NVIDIA: Press Release
Slalom Build - NVIDIA
Slalom Build EngineerによるNVIDIA Instant NGP記事