生産背景を教えてほしい|SLACKの靴モノ語り#3
ご覧いただきありがとうございます。
SLACK FOOTWEAR PR 倉永です。
SLACKの靴モノ語り#3は生産背景のお話です。
■SLACKの靴モノ語り(くつものがたり)
このシリーズはSLACKの運営チームが語りたいことや、自慢したい事、ファンの方にお伝えしたいことなどを自由に書き連ねる回です。
#1と#2もご覧になってくださいね。
■SLACKをもっと好きになれる!生産背景の話
|生産拠点は中国?
今回は最近よく聞かれる弊社スニーカーの生産背景についてお話します。
SLACK FOOTWEARの生産地メインは中国です。香港やマカオに近い地域にある工場で生産しています。
皆さん中国製と聞くと良いイメージを持たないかもしれません。しかし私達は全くそう思っていません。
|中国のすごいところ3選
・靴の材料が世界一揃っている
巨大な材料市場があります。革靴からスポーツシューズまであらゆる材料が揃っています。自分の知る範囲ですが、有名なイタリア製のスニーカーや日本製の革靴などでも中国からソールを仕入れていることはよくあります。
・工場の設備が整っている
例えば日本では数社しか保有していないと言われている「加硫窯」はそこかしこの工場に置いてあります。Evaソールの成形機など最新の設備も揃っています。工場の規模も大きく生産能力が本当に高いです。
”加硫窯”
・まさに世界の工場
もちろん安い靴を作っている工場もありますが、高級な靴を生産している工場も当然あります。大きな声では言えませんが、SLACK FOOTWEARの工場では「アメリカの人気ストリートブランド」、「日本を代表するラグジュアリーブランド」、「世界的アウトドアブランド」のスニーカーなどが生産されています。
確かにコミュニケーションが取れず失敗する例も多くあると聞きますが、弊社には現地で動いてくれる優秀なエージェントがいます。靴の生産という点では中国は突き抜けていると弊社では考えています。
|どんな製法なの?
SLACK FOOTWEAR現行モデルではヴァルカナイズ製法を採用しています。
ヴァルカナイズ製法とはいわゆるコンバースやヴァンズ、日本でもムースターやスピングルムーブなどが得意としている伝統的なスニーカーの製法です。加硫製法とも呼ばれています。ヴァルカナイズでしか表現出来ない形状です。
ヴァルカナイズスニーカーの原型が生まれてから100年経ちますが、当時と見た目、手順も驚くほど変わらないと言われています。SLACK FOOTWEARはアウトソールにスポーツシューズ発想の意匠を組み込む、インソールに2層式EVAフォームを採用し取り外し可能にするなど新たなアプローチを加え一線を画す履き心地を実現しました。
細かい話ですが、SLACKのソール内側のエグれ加減はかなりこだわりました。ヴァルカナイズでしか表現出来ない形状です。
|一番苦労した事
生産能力の高い工場ではあるのですが、発足当初は感覚のすり合わせはが非常に大変でした。
細かい仕様の変更や、素材の選定などが伝えたい事とは別の表現で伝わってしまい、作りたいものが予定通りにいかない事も。一つのことを伝えるのに逐一時間がかかってしまい、サンプルが展示会に間に合わないなんてこともありました。
しかし今は、日本の市場や感覚も理解しているエージェントに日々助けられています。そのエージェントの協力もあり現在のSLACK FOOTWEARが生産されています。
|日本国内での検品
そして日本企業による第三者検品も非常に重要と考えています。
いわゆるスニーカーベンチャーな会社ですが、多くの方の協力を得て万全な生産を進められています。
SLACK FOOTWEARではさらに多くの人の足元に貢献できるよう、新たに環境への配慮も考慮した生産背景も常に模索しています。
★SLACK FOOTWEAR
革靴のテクニックと現代的な機能素材を融合し、新たなデザインを模索する、東京発のスニーカーブランド。革靴ブランドとスポーツメーカーの両ステージで経験を積んだ、デザイナーの技術とノウハウを踏襲した、制作へのこだわり。手工業と機械工業の工程や構造をブレンドし、これまでにない履き心地と着まわし力を備えたハイブリットな一足を提案する。