見出し画像

【ボカロ】夏空と彗。 作者が徹底解説!

24年5月現在Ancoholにてフラグシップとなっている
夏空と彗。

https://youtu.be/zC2Tom13tYs?si=0o3zilDVdhXxGBKJ

今回はガジェットレビューから一風変わって作詞者が夏空と彗。に込めたストーリーを全てお話します。
それでは行きましょう!

全体的なストーリー解説

ありふれた「天才への嫉妬」です。
天才ギタリストのAが率いるバンド「Summer Daze」
それに加入しているBが主人公。

Aがあまりにも上手すぎて、ちいさなバンドだった「Summer Daze」は全国で名が知れ渡るレベルへと成長したが、部全体のレベルに追いつけなくなったキーボード担当のBは退部を決意し、ボカロPの道を歩もうとするがAに引き止められ…。

これから詳しく解説していきます。
AはIAパート、Bはミクパートです。

詳しい解説

Aあぁ、今日は青く染まってた
どうあろうと音滲む
B憧憬 どこまでも続く気がした
もう、奏を描いている

A「No」なんて言われたことないのに
そう、手と手が引き留める
Bあぁ、繋いだ音 絡まる詞(コトバ)
「こうありたい」なんて云う

1Aメロ

始まりです。
もう、奏を描いている。の部分は退部を決意し自分の目標に向かうBの姿です。
それは妄想でもあり、新たな奏(ボカロP活動)を描いているのでもあります。
それをAに伝えるが「嫌だ」と言い、手を握り引き止められる
言葉が絡まり、夏の瞬間が動き始めていく

Aすれ違って
B解けなくて
ABそんな二人だけが残る
A未来はまだ 
B「意味を」なら
AB夏に解けていくような

1Bメロ

2人の思惑はすれ違い、徐々に距離が離れ解けていこうとする。
それでもAは諦めきれず、何度でも引き止めるが
Bは明確な道を示している。 

A想いは重なり 遠く離れていく
A好きなまま それだけが一つ
A僕らを引き留める(Bそれだけの)
B音色が頭に 酷く残っている、
B歪んだ空。
B脆く淡い心情だけ、残っている。

1サビ

互いの思考が重なり合い、そのせいで2人は遠く離れようとしている
どちらも両者が大切な人であるため、引き止められている
Aの奏でる音色はBにとっては嫉妬の原因になるもので、脆く淡くなった情熱だけが夏空に残っている。

Aあぁ、あの日の繋がりだってさ
A雲のようほつれている
A君は 独りじゃ何も出来ないのに
A空想を並べている
Bあぁ、あなたの背中を見てた
Bどうしてもズレていく
Bだって、才能の欠片もないから
Bあなただけ主人公のままで

1A

Aが「君はひとりじゃ何も出来ないのに…」と嘘を吐き、2人の関係が悪化する
Bも対抗し、「才能の欠けらも無いからあなただけ主人公のまま」と、本音を漏らしてしまう
早口パートで互いに口喧嘩になる

Bあなたを見てた
B遠く空想な
B大人になったあなたの音だ
Aどうして君の夢は
A僕を離れて
A一人ぼっちになろうとするの
Bそれでも僕は
B音楽が好きだ
B大人になんかなれやしないけど
A君を願っていた
Aあの夏を覚えていた
A僕はそこでやっと気づいた

Cメロ

Aの完璧すぎる音色は「大人になったあなたの音」で、到底たどりつけない空想だから辞めたいと言う
BはどうしてもAとバンドがやりたくて引き留めようとするが、漏れるのは嘘ばっかり
「それでも僕は音楽が好きだ。大人になんかなれやしないけど」
これには「あなたの意見もすごくよく分かるが、やはり才能がないから続けるのは無理」と「ボカロPとして活動をしたい」の2つの意味が込められている
そしてAは夏に約束した「いくら離れても僕らはずっと一緒だ」という言葉を思い出し、ようやくBを認めることが出来た

MVではAがBに向けた言葉とBがAに向けた言葉が交錯し合う
カギカッコが付いてるものはセリフで、それは主張だから言ってる人側に配置されている

ピアノソローギターソロは、2人の言い合いを表し、落ちサビへの空白でそれらが止んで完結へ向かうことを表す

A想いが微かに 遠く離れていく
B二人だけの鼓動がそっと 手を触れている
A君の願いが ひどく残っている
Aあの夏へ
B飛んでいった
A空を舞って
AB紡いでいた

落ちサビ

想いが微かに、遠く離れていくのを感じる
君の願いがひどく残っていて、Aにとって辛い選択だが、あの夏の約束を思い出し、Bを元気づけて送り出すことにする

 A君が描いていた 遠く理想像は
Aいつまでも夏を奏で約束した
A「きっとまた逢えるよね」
B 想いは双子の流れた光のように
Bあの空を埋めつくした。
Bそれだけで僕らまた出逢える気がした

ラスサビ

Bが描く理想像は、あの夏に交わした約束であり、「いつかまた逢おう」と言う
ふたご座流星群のように、想いが溢れている。それだけがAとBが夏空の下で立っている証拠であり、いつかまた逢うための鍵となり得る

ABあぁ、いつまでも夏空よ
ABそれはきっと僕らの道標
Aあぁ、やっと認めれたような
A僕らは描いて往く
Bあぁ、きっとまだ ミライへの切符 握って

ラスサビ

夏空に立っているAとB。この夏は今後の道標になり、何がしたいかを明確に決めることが出来た。
AはBを認め、笑顔でBを送り出す。
そして2人は、いつかまた一緒に音楽を創ろうと約束する

タイトルの意味

夏空はMVの通り真昼の青空だが、彗(彗星)は夜空
いつか時が経ち、夏空は夕暮れから夜空に変わり、夏空と彗がもう一度出逢う時が来るようになればいいね!という約束。
夏空と彗。の「。」は、実際にそう喋ったかのようなタイトルにするため。

疲れた!!!!!!!

深夜から何やってんだろ(自我)
はい。気を取り直して、どうでしたでしょうか?
お気軽に感想など下さい。とても励みになります。
個人的に最高傑作の歌詞なので、色んな人に伝わればいいと思っています。

それでは、この辺で終わりたいと思います
ここまでの購読ありがとうございました!

いいなと思ったら応援しよう!