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「私、間違った」
ついに、ついに主人公を捨てたバカ女、満優と再会する。
「本当に、ごめんなさい」
今更ねえ。何言ってんだか。
「私、間違った」
「そうだな」
「間違ってみたかったんだ。私はこれまで多分一度も、間違った、っていう経験をしたことがなかったから。一番大きいところで、一番大事なところで、思いっきり間違えてみたかったみたい」
「間違わなければよかった。失ったものが、大きすぎる。……間違ってみなければ、私はその大きさすら、きっと永遠にわからなかった」
そーだよね。
彼女もこんな気持ちになってくれていたらいいな。無理か。笑
んで、ちゃんとしっかりやり直さない、この物語が俺は好きだ。
「……わかった時には、でももう、間に合わないんだよね」
「そうだな」
満優も俺も、動かない。
「私は間違って、廉次は変わっちゃって、二度と元には戻らないんだよね」
「そうだな」
そりゃそーだ。スッキリ!!
「廉次、ごめんね。本当に好きだった。ずっと大好きだった。なのに酷いことをしてしまったこと、傷つけたこと、すごく後悔してる。時間が巻き戻せたらいいのにって思ってる」
こういうこと言うって。。。バカじゃん。。。
「間違ってよかったって、満優がいつか思ってくれることを願ってる」
「そんな日はこない」
「くるよ。くるって、俺は信じてる」
心から願う。この人の星がまた生き返って、これまでのどの時よりも、もっともっともっと強く、美しく輝きますように。俺はそれを見ることはできないけれど、でも、どうか、そうなりますように。
俺もこんなふうに願える日が来るといいな。
今はまだ憎しみとかが湧いてきちゃうから。
そして朔と再開してハッピーエンド。
これは今の俺が読むべき話だった。
なんと素敵な物語だったんだろう。。。
出会えてよかった。ありがとう!!
本当に傑作だと思いました。
アツい!!!