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それじゃ、ただのお荷物よ。
バイトのずる休みぐらい私はする。健吾に会いたいもの。それぐらい、平気でする。
こんな考えを持っている私に、母が言う。
『確かに健吾くんは責任ある仕事をしてる。だからこそ、あなたも社会に責任がとれる人間にならないといけないの。健吾くんのパートナーとしてこの先も共に歩むつもりなら、健吾くんを待ってるだけじゃだめ。それじゃ、ただのお荷物よ。健吾くんは優しいから、どこへでもあなたを迎えに来て、そしてどこへでも連れて行ってくれる。あなたがただ待っている人間でいる限り、健吾君はあなたに縛り付けられ続ける。あなたにはちゃんと、自分の足で、自分で選んだ道を、進んでいく力があるのよ。それを忘れないでほしいの』
これは本当に名言だと思った!
自分にいつか娘ができて、こんな甘えた子だったら言ってあげたい。
自分がもし甘えてたらもちろん言っておきたいね。
相手を縛り続けてたらいけない。しっかり歩いて行かないと。もちろん大切な人は大切にしながらね。
一人で歩く力があるってのと人を大切にしないってのは矛盾しなくて、共存できるよね。どっちも頑張ろう!
やっぱいいなあこの作家さん!お気に入りです。