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応えろ生きてる星
「……小さい頃ね。私、地面に落ちてる石って、全部死んだ星だと思ってた」
トンデモ理論、でましたー!
でも、なんとなくその気持ちわかるかも!
ぽいよね!
「いいでしょ。だからね、生き返らせてあげなきゃ、って子供ながらの謎の使命感で、時々石を拾っては力いっぱい真上に放り投げてた」
こんな子供、超かわいいじゃん。
応援しちゃうよ俺なら!笑
「それ以来、実家では『失敗作』呼ばわりよ。いまだにずーっとね。でも信じて、そうやって無数に投げた石のうちいくつかは帰ってこなかった」
おお!!なんと!!
帰ってこなかった、つまり生き返った星があると!!
いーじゃない。俺、信じるよ〜!
主人公のことを助ける、と言っている朔に対して、主人公はこんなことを考える。
朔には、俺が死んだ星のように見えるのだろうか。朔は俺を生き返らせるために、空に放り投げてみたいのだろうか。
そして俺が君の脳天の真上に、帰ってくることなどないと。そう思っているのだろうか。
自分、生き返れるのかな、なんて主人公は思ってるのかな、と感じたけど。次の一言でやられてしまった。
俺には君も死んだ星、その残骸のブラックホールに見えるのだが。
面白い。主人公から見ると、朔はいろんな石(死んだ星)を投げてきたけど、大半は帰ってきてる、つまり生き返すのに失敗してると。
まるで死んだ星を生き返さない、また酷い目に遭うんじゃないかって主人公は思ってるわけね。
そりゃそーだわ。会って間もない謎の女。
わけわからんもん。
この死んだ星を必死に投げて生き返そうとする、そんな姿が浮かぶね。面白い表現だな〜。
俺の死んだ星。いろいろあるなぁ。
必死に投げなきゃって思ったり。思わなかったり。