![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/146933355/rectangle_large_type_2_b77df8e5b7273dcb0923f0d44616aa0e.png?width=1200)
MIND BREW ~ SKYUSのグローバル教育プログラムから生まれるコーヒーブレイク・インサイト ~
夏の暑さを感じる日が増えてきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
SKYUSでは今後、提供している様々なプログラムでの「気づき」や「つぶやき」を皆様にシェアしていきたいと思います。
題して " MIND BREW "
コーヒーを淹れるように、SKYUSのグローバル教育事業やプログラムから垣間見るシーンや、それらを通して感じたこと・考えたことを “抽出” し、皆さまのマインドにほんの少しのエッセンスを注げたらという気持ちでお届けしていきます。
お昼休みのひと時などに、ぜひご覧になってください。
~パジュ英語村国際交流キャンプでの一コマ~
SKYUSでは、毎年夏休みと春休みに小中学生対象の国際交流キャンプを実施しています。今年の夏休みには約150名の子どもたちがキャンプに参加する予定となっており、現地では受入の準備を着々と進めています。
前回の春休みキャンプに、一人のおとなしそうな中学生の男の子が参加していました。
私たちともあまり目を合わせず、常にうつむき気味だったので、引率スタッフもとても気になっていました。日本では学校に通うことがあまり出来ていないと聞いていました。そんな彼が、せっかく韓国まで来てくれたので、少しでも来て良かったと思ってもらいたい!でもあまり構いすぎるのも良くなさそう… な雰囲気。そこで、我々スタッフはとにかくキャンプ中に顔を合わせる度に、声をかけていこう!という話しました。朝の「おはよう!!」昼食の時に「授業はどうだった?」 夜には「今日は頑張ったね!!」と目を見ては、それぞれのスタッフが声をかけていきました。
時には「授業に出るのが辛い」と教室を出ることもありました。しかしながらたった数日のキャンプです。我々も教室も戻ることは強制はせず、でも「あとたった数日の滞在!気分が落ち着いたら、また教室に戻ってみる?」と前向きな言葉を紡ぎ出しながら向き合います。
![](https://assets.st-note.com/img/1720158636528-jnMuNeEtwc.png?width=1200)
するとキャンプ中盤ごろから少しずつ変化が出てきました。
最初は「辛い…」と教室を出ていたのが、「少しだけ休憩をします」と教室を出て、気持ちが落ち着くと自分で教室に戻るようになっていきました。
最後の授業後の夕食時に…
「今日の授業はどうだった?」と声をかけると、
「楽しかったです。」と思いがけない一言が!その言葉を聞き、支えてきたスタッフたちは「よく頑張ったな〜!」「よかったね!」とそれぞれが彼に声をかけていきます。そんな言葉をかける度に、彼の顔が少し綻び、顔が上がってきた?!と変化を感じる嬉しい瞬間でした。
最終日の朝。
パジュ英語村を離れるときに… 彼の方から私たちに、「ありがとうございました。」と目を見て、深々とお辞儀をしてバスに乗っていきました。
その一言のお礼だけで、私たちの心がとても温まり、誰もが「日本に帰ってもきっと頑張れる!頑張れる力があるはず!」と心でエールを送っていました。
日本では自分を曝け出すことができない、そしてたくさんのしがらみを抱えている子どもたちもいるかもしれません。海外キャンプでは、子どもたちなりに小さな挑戦を重ねながら、たくさんの変化をしていく様子を間近で見ることができます。私たち大人はその挑戦をそっと見守るだけでも、子どもたちに安心できる場を与えられるのではないかと感じたできごとでした。