見出し画像

「居るのはつらいよ」を読んだ話

自分は本当に未熟者だったから、
児童養護施設(実習)での凪の時間、放課後児童クラブ(バイト)での凪の時間、不登校児が通う施設(実習)での凪の時間、そういうものに耐えられなかった。ただ「いる」ことに意義を見出せなかった。

反対に、ファミレスでのバイトや本屋さんでのバイトは、仕事を「する」ことがあって、とても充実していた(ように思えた)。日々、新しいことを覚えて、できることが増えて、そういう自分の成長が楽しかった。何かをしている気にさせてくれた。もちろん、忙しなくオーダーが鳴るので凪の時間なんてものはなかった。

そして、福祉とは距離を置いて(逃走して)一般企業に就職して、俗にいう生産的な日々を送っているつもりになっていた。現在、社会人生活(逃走生活)2年目になる。

ただ、大学時代に福祉という世界に一瞬でも踏み込んでしまった私にとって、学生時代に過ごした様々な凪の時間の意義をもう一度考えるきっかけとして、この本をとても面白く読めた。また、凪の時間から逃げてしまった私にとって痛いところを突いてくるなぁ、とも思った。

2023/06/05追記
大学院を卒業した専門職でさえ「いる」ことに耐えられなかった。
当日大学生だった私が耐えられないのも無理はないと思った。
叫んでいいんだ!居るのはつらいよ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?