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V6さんの思い出と貰った希望と

V6は解散したというより、永遠のアイドルになったのだ、と思いました。

これは、V6さんをずっと「外から」見てきたジャニオタの個人的な回顧録です。

★★★★★★

1.V6さんと私

2.斗真担から見たV6さん

3.ジャス民から見たV6さん

4.V6grooveを見て

★★★★★★



1.V6さんと私

私が生まれて初めて生で見たジャニーズはV6さんでした。

☆☆☆☆☆☆

V6さんがデビューした時、私は小学生でした。
物心ついた時からアイドル好きでジャニーズもチェックしていた私は、当然デビュー時から知っていました。

私が小学生〜中学生にかけて、カミセンのメンバーの誰かが連ドラに出る度に、周りの子の間でそのメンバーへのブーム期間が訪れました。クラスでカミセンメンバーのドラマの話が出たり、友達の家で録画したドラマの鑑賞会が行われたり、「MYOJO」を見ながら公園で喋ったり。
ジャニーズは好きだけどまだ雑誌を買ったりテレビを録画したりするほどではなかった私ですが、周りの影響もあって、カミセンメンバーの出演作はよく見ていました。

私の母はその時々で流行っている曲のCDを買うのが趣味で、V6さんのCDも「本気がいっぱい」「愛なんだ」「WAになっておどろう」等を買っていたので、母に借りて聴いていました。

「学校へ行こう」ももちろん毎週のように見ていました。

そんな訳で、私の生活の周りにはV6さんが溢れていました。ただ、そんな真っ只中に、私は生田斗真に出会ってしまったため、中学生の時に担当は斗真さんになり、V6さんはあくまでも「好きなアイドル」として、ファンクラブに入るでもなく、担当を名乗るわけでもなく見てきました。

☆☆☆☆☆☆

何故私の「生ジャニーズデビュー」がV6さんになったのかと言うと、母が偶然、行きつけのデパートにあるチケットぴあで一般発売されていたコンサートチケットを見つけて、買ってきたからです。

当時、高校生だった私は、勉強と部活の両立を推進する自称進学系高校に在籍しており、休日も毎日学校に行くような生活をしていました。
そのため、なかなかジャニーズの現場に足を運ぶことができませんでした。

その辺を見かねてだったのか分かりませんが、母が不意に買ってきたチケットのお陰で、私はV6さんのコンサートで現場デビューを果たすことになったのです。

☆☆☆☆☆☆

私の現場デビューは、コンサートグッズを買いそびれて、手ぶらでの参加でした。コンサートグッズが外で売られてるなんて知らなかった。てっきり会場内で売られているものだと……。次からはちゃんと会場外でグッズを買うようになりました。

マリンメッセ福岡のスタンド席、後方だったので、決して良い席ではありませんでした。

それでも、初めて見たV6さんのコンサートは、本当に素敵なものでした!

記憶が曖昧ですので、間違って覚えているかもしれませんが……。
一見シンプルなセットが、滑り台のようになったり、2段のセットになったり、次々と形を変える造りに驚き。
動き回るV6さんのパワーのカッコ良さに惚れ。
坂本くんとイノッチの安定の歌声にも惚れ。
当時はまだコンサート中に上半身裸になることが多かったので、坂本さんの「ザ・男性」という体つきに「大人の男性」を感じてドキッとして。
テレビ以上に喋るイノッチと健くんに圧倒され、ボソッと要所要所で面白いことを言う長野くんや剛くん、岡田くんにクスッと笑わされ。
テレビ以上に素敵なV6のメンバーの魅力とパフォーマンスを沢山見せていただきました。

コンサートのセトリの中心になったアルバム「seVen」を未入手のままコンサートに参加していたのですが、コンサート参加数日後に学校の近くのCDショップへ行ってアルバムを購入し、家でパフォーマンスを思い出しながら何度も聴きました。

☆☆☆☆☆☆

V6さんを生で観る機会はその後ありませんでしたが。

大学に入学して実家を離れた頃に聴いた「ありがとうのうた」が身に沁みたり、「グッデイ!!」にハマって友達の前でカラオケで歌いながら踊ったり。「あさイチ」で頑張るイノッチを見たり、子どもが生まれてからテレビで聴いた「太陽と月のこどもたち」の歌に感動したり。紅白歌合戦初出場やイノッチ初司会の時は本当に嬉しかったですし。25周年コンサートの配信も拝見しました。私の子どもは、今年の発表会で「WAになっておどろう」を踊りました

私の生活の傍らに、V6さんはずっと存在していました。



2.斗真担から見たV6さん

斗真担として見たV6さんは、本当にありがたい存在でした。

斗真さんがてれび戦士の頃、大河ドラマ「毛利元就」の番宣で生放送に剛くんがゲスト出演してくれたことがあり、冒頭で「三本の矢」のパロディーをやった斗真さんが本当に可愛かったし、そこにツッコミながら入っていった剛くんもかっこよかったのを覚えています。

斗真さんがV6さんのバックで踊っているのも何度も見かけました。

ドラマ「ネバーランド」で健くんと、映画「人間失格」で剛くんと、大河ドラマ「軍師官兵衛」で岡田くんと共演していて、どの作品でもカミセンメンバーは素敵でした。
岡田くんは度々「斗真ちゃんは可愛い」と言ってくれて嬉しいです(笑)

V6さんについて、今でも覚えてる斗真担として感謝したいことが。
斗真さんが舞台中心で頑張っていて、なかなかテレビでも名前を出してもらえなかった頃、Mステで過去映像を見る企画で、V6さんの過去VTRに、目立つ位置でダンスを踊る斗真さんが映っていました。それを見ていたワイプのV6さんが、「斗真だー!」とニコニコしながら名前を出してくださったのです。とてもフラットに斗真さんに接してくださってるんだろうなぁというのが分かって、本当に嬉しかったです。


3.ジャス民から見たV6さん

2019年にジャニーズWESTに沼落ちしてジャス民になってから見るV6さんは、まさに「理想」でした。

ジャス民になってすぐにSNSで見かけたジャス民さんの中に、V6との掛け持ちの方を結構お見かけしました。言われてみれば、V6とWESTは最年長と最年少の年齢差が大きい(V6は10歳、WESTは9歳)等、共通点が結構あるんだなと思いました。

「V6groove」を見て、更にV6とWESTとの共通点を感じたのですが、それはまた後で。

コロナ禍に入り、おうち時間を充実して過ごせるようにとジャニーズに関しても色んな公式動画がアップされるようになった頃、V6との掛け持ちジャス民さんから、YouTubeにアップされたV6の「The ONES」コンをオススメしていただきました。流星くんが後に演出の参考にしたコンサートだからということで、高校生の時以来、V6のコンサートを全編見させていただきました。

15年以上振りに見たV6さんのコンサートは、良い意味で肩の力が抜けた、大人のコンサートでした。
シンプルな造りのセットからどんどん変化していくところは変わらず、でも新たな演出が加わり(流星くんも参考にしたGo Pro使ったやつとか)、パフォーマンスから大人の落ち着いた魅力が溢れていました。特に「太陽と月のこどもたち」等、自分たちよりも下の世代へのエールや温かさを感じさせる楽曲もあり、一般的に"アイドル"に求められる恋愛的要素や友達要素以外の、大人のアイドルだからこその"親的要素“を感じる場面もありました。

26年間、メンバーが誰1人欠けることなく、個人のライフステージが変わったメンバーがいても、「大人のアイドル」としての魅力を放ち続ける。メンバー1人1人の個性や好きを大事にして、1人のタレントさんとしても自立していて、でもグループとしても不思議とまとまっている。
ジャニーズWESTに「なるべく1分でも1秒でも、7人でいてほしい」という理想をどうしても抱えてしまう自分には、V6さんのアイドルとしての確立の仕方は、お手本のように感じます。


4.V6grooveを見て

V6さんの解散の一報を聞いた時から、もし最後のライブが配信されるなら、必ず見ようと思っていました。

最後のV6さんのコンサート。開演前の客席の映像を見ながら、有観客でできて本当に良かった、と思いました。本当なら「V6!」とコールされるはずなのに、声を出さずに手拍子で真摯に気持ちを伝えるその姿に、胸が締めつけられる思いでした。温かい感謝のメッセージが書かれたうちわ、メンバーカラーに塗られたと思われるカラフルなネイル。それは、自分がWESTの沼に落ちてから「コンサートに行く時は青いネイル塗ろうかな。青い服着ようかな」と思ったり、配信ライブのためにうちわを送ってほしいと言われて「どんなメッセージを送ろうかな?」と悩んだり。自分が新たに踏み入れた楽しみの世界が、V6ファンの皆さんにとっては一区切り来てしまうんだ、と考えると、何とも言えない気持ちになりました。

V6さんの最後のコンサート。1曲目が「雨」だった時点で、「ああ、これはもう、V6さんにしかできないコンサートだ」と思いました。YouTubeで「雨」の狂気的なMV(全力で褒めてます)を見ていたので、これを1曲目に持ってくるV6さんの潔さ、そして1曲目に持ってきても圧倒した魅力を放つ凄さに、完敗しました。

カッコイイ曲、シングル曲で馴染みある曲など、どれも素晴らしかったのですが、個人的に印象に残ったのが「グッドラックベイビー」からの「素敵な夜」でした。
バチバチにカッコいいカミセン曲の後、ほっこり現れたトニセンさんが歌う「グッドラックベイビー」。歌詞から、トニセンさんから見てお子さん世代に歌っているようにも聴こえるし、カミセンの3人へのエールのようにも聴こえるし。温かくて素敵な歌でした。
そしてそこから6人揃っての「素敵な夜」。おそらくほぼアドリブの動きをしながらパフォーマンスしていましたが、バチバチにカッコイイ曲も多かった中で、素が垣間見えるような6人の姿にまたもほっこりしました。

あとは「家族」。歌番組でも聴いていましたが、このコンサートでのパフォーマンスがまたとても印象に残ったし、このコンサートで見たからこそ、「家族」という曲を出した意味を理解することに近づけた気がしました。「家族」という表現は、まさにV6が示したアイドルの形だと思いました。アイドルへの解釈は「恋愛的投影」であったり、「理想の投影」であったり、人それぞれあると思うのですが、V6さんは、まるで家族のようにそっと誰かに寄り添う存在でいたいアイドルだったのかな、と。そしてそこに、「誰かに寄り添えるアイドルでいたい」ジャニーズWESTとの共通点を感じました。

最後まで、なるべくいつも通りで、笑っていたV6さん。感謝の言葉を目を潤ませながら、言葉でというよりも、パフォーマンスで、姿勢で、演出で、沢山の手段で伝えてくださっているのが分かりました。その姿もまた、いつもファンに笑っていてほしいと前向きな姿を見せようとする、そして年々表現力を増していくWESTさんと重なりました。

1人1人の挨拶、唯一事務所を卒業する剛くんが「惜しまれながら解散するのは間違っていなかった」と言い切ってくれたことに潔さを感じ、50歳のアイドル坂本くんがキラキラした顔で「新たな夢を持ちました。またこの景色を見たいです!」と言った、その輝きに眩しさを感じ。アイドルとかそういうことを抜きにして、何て素敵な大人なのだろうと思いました。

6人が深々とお辞儀をしてステージを去った後、スクリーンに映った、6人が手を握り合い、字幕で伝えられたメッセージ。
「笑っていてね」「でも無理はしないでね」「マスクはしてね」……。温かさ、優しさ、ユーモアさ。
最後に6人の直筆の署名が、おそらくそのメンバーの手の上に出てきて。「視聴ありがとうございました」という字幕と共にしばらくずっとその画面に映っているのを、消えるまで眺めていました。

V6は解散しました。でも、とても大切な何かを心に残してくれた気がしました。その「何か」を言葉で説明するのは、今はとても難しいし、もしかしたらまだ本質的なことは分かっていないのかもしれません。

でも、V6の解散について1つ希望を覚えたのは、「解散する」ということが、必ずしもバラバラになるということではないのかもしれない、ということ。
物理的には別々かもしれませんが、「V6」いうアイドルや、その関係性は決して失われるものではないということ。

永遠なんてない。でも、その永遠が終わる時が来ても、終わらせ方によっては、それは「永遠」にキラキラしたものとして閉じ込めておけるかもしれない。

多分今感じてることの本当の意味を知るのは、ずっとずっと後のことだと思います。


V6さん、26年間の活動、本当にお疲れ様でした。
私たちの生活のあらゆる場所で、元気をくれて、寄り添ってくださって、ありがとうございました。

これからも、V6から元気を貰って生きていきます。皆様のこれからのご活躍を、楽しみにしています!!


※トップの画像は、V6さんのラストコンサートを見届けたら食べようと思って買ったピノです。美味しかったです。ごちそうさまでした。

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