はじめまして。
先日、友人に勧められてこのサイトを知りました。
私は今、フリーライターとして「クライアントから依頼を請けて文章を書く」というお仕事をしています。
そんな私にも、夢がありました。
「歌を唄って、沢山の人の心を動かしたい」
沢山歌を作りました。
「一人でも良い、誰かの心に寄り添える歌を」
でも、その夢は叶いませんでした。
まだ叶っていない、と言った方が正しいのかも知れませんが、私は唄う事を辞めました。
私には、障害があります。
私をパッと見ても、気付く人は少ないです。
「性同一性障害」
聞いた事くらいはあると思いますが、心と体の性が一致しない障害です。
つまり、私の体は女ですが、心は女ではないのです。
私の場合はちょっと特殊で、男でも女でもない、Xという性になります。
でも私は今まで、自分は男だと思い生きてきました。
実生活も、男として過ごしていました。もちろん、音楽活動も。
元々、トランスジェンダーですから、LGBTに偏見なんてありません。
自分自身もバイだと思っていました。
性別で人を好きになる訳じゃない、人として人を好きになるんだ、と。
だから、男性に憧れとはちょっと違う感情を抱いた事もあります。
でも、男性と性行為をするのは抵抗がありました。
24歳の時、お金に困って体を売りました。
気持ち悪くて、吐き気がして、ただただ痛くて苦しいだけの行為でした。
二度とやるもんか、その時はそう思いましたが、結局、お金に困る度に繰り返しました。
今年の2月。私の運命を変える出会いがありました。
いつものように、出会い系で募集をかけ、知り合ったのがHさん(仮名)です。
Hさんは、露出デート(私が際どいミニスカートを履いて、街を歩くだけ)を楽しむだけで、一切体は求めてきませんでした。
まぁ、そういう趣味の人がいてもおかしくないか。そう思っていました。
ある日、HさんからLINEがきて、「付き合おう」と言われました。
最初はお断りしたのですが、何度か告白されて私も嬉しかったのでしょう。
男性に告白されるなんて経験、今までした事がなかったのですから。
4月10日。私とHさんは付き合う事になりました。
でも、私は男として暮らしていましたし、E(仮名)という彼女もいました。
Hさんには、嘘をついていた、という事になります。私の中では、本気になる気はなかったのです。
それから数日、私とHさんはLINEのやり取りを頻繁にするようになりました。
そして私は、Eにフラれました。理由を聞くと。
「あんなに嬉しそうにLINEしてるの見たら、誰だって身を引くよ。Hさんに本気になってみたら?案外うまくいくかもよ」
私はいつの間にか、Hさんを好きになっていたようです。
自分でも気づいていなかったので、Eに言われて目から鱗でした。
そうして、私とHさんの真剣交際が始まります。
まず、Hさんについていた嘘を明かし、性同一性障害である事を告白しました。
正直、怖かったです。どういう反応をされるんだろう…、不安でいっぱいでした。
Hさんは言いました。
「LGBTに偏見はないよ」
ホッとしました。でも、次の言葉が、私の人生を大きく変えたのです。
「でも、俺は男と付き合う気はない。俺と続けたいなら女になれ」
その一言で決心しました。もう一度、女として頑張ってみよう、と。
私は、中学生の時、まだ性同一性障害という言葉を知らなかったため、「女らしくしなきゃ」と、女の子を頑張っていた時期があります。
それは高校2年の夏まで続き、限界に近付いた頃、ドラマ「金八先生」の再放送で性同一性障害を知りました。
私は、「なるほど、私はこれなんだ」と、心がすっと軽くなった気持ちになりました。
それから、私は男として生きる!と決めたのです。
学生時代の決意を忘れたわけではありません。
でも、女扱いされてちやほやされるのも、心が躍っていたのです。
男として張り詰めて生活するのに疲れていたのかもしれません。
その時、私は男でも女でもなく、男でもあり女でもあるんだ、と悟ったのです。ことのつまりがXだった、という事です。
Hさんとは今も交際が続いています。
とても大事にしてくれているし、感謝してもしきれないくらいです。
長々と語ってしまいましたが、これが私です。
人として最低だな、と思う事も素直に書いてみました。
こんな私に、人の心に響く歌が作れるのか分かりません。
でも、私が歌に救われたように、私も歌で誰かを救いたい…なんておこがましいですが、思うのです。
だから、このサイトで発信してみようかな…と思ったのです。
機材などが揃っているわけではないので、まだ投稿できないのですが、近々挑戦してみようと思います。
理想は、ボーカロイドに唄って貰って、それを投稿する形。
でも、まだボーカロイド持ってないので、入手して使いこなすところから始める事になりそうです。
もしくは、唄い手さんを募って、唄って戴く…とか。
しばらくは、ブログのような、コラムのような…文章を書き殴っていこうかな。
文章を書くのも、歌を作るのも、同じくらい好きなもので。
では、今日はここまで。
こんな駄文を、長々と読んで戴き、誠に有難うございました。
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