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【CTOインタビュー/プロダクト開発本部を徹底解剖】自ら行動するプロフェッショナルであれ。スカイマティクスのエンジニアに大切なこと

スカイマティクスが目指しているのは、リモートセンシングであらゆる業界のDXを支援すること。

ドローンや360度カメラ、スマートフォンなど様々なデバイスで撮影された画像を、地理空間と時系列情報に紐づけて管理し、独自のアルゴリズムを用いて高度な処理解析ができる「時空間解析プラットフォーム」をベースに、複数のプロダクトを提供しています。

今回は、お客様視点で“ものづくり”にとことん向き合うプロダクト開発本部の裏側に迫ります。

最先端の技術を、どのようにお客様にとって使いやすい形に実装しているのか。そして、技術力を磨き続ける会社のカルチャーをどのように作り上げているのか。

創業期からスカイマティクスを技術面で支え、拡大するエンジニア組織をリードしてきたCTOの倉本泰隆に話を聞きました。

0→1から1→10へ。会社のフェーズ移行に伴い日々進化する開発体制

——プロダクト開発本部の構成について教えてください。

プロダクト開発本部は「R&D」と「プロダクト開発」の2つのグループで構成されています。

当社のリモートセンシングサービスは、AIを含む高度な画像処理解析技術とあらゆるデータを地理空間に紐づけて管理・分析するGISを組み合わせている点に特徴があります。

このうち、AI・画像処理・三次元計算など、サービスの基礎となる要素技術を研究して、製品に組み込まれる解析プログラムの開発を担うのが「R&Dグループ」。R&Dグループで開発された解析プログラムを『くみき』や『いろは』をはじめとする当社のクラウドサービスとして“使える形”に実装するのが「プロダクト開発グループ」です。

プロダクト開発本部には年齢層や国籍も多様なメンバーが在籍していて、そのバックグラウンドも個性豊かなのが特徴です。例えば建設業界向けの情報システムを作っていた人もいれば、航空機のエンジンを設計開発していた人もいます。

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——スカイマティクスでは複数のプロダクトを提供していますが、担当はどのように分かれているのでしょうか?

創業からしばらくはプロダクトごとの専門チームは置かずに、プロダクト横断型で開発を行っていました。その後、2021年頃からはプロダクト別に専任のエンジニアを置いています。

プロダクトのステージや対象とする業界の市場動向などを考え『くみき』『くみきスコープ』『いろはMapper』に注力する方針を定めたことがきっかけとなりました。

市場やお客様のニーズを見極め、注力プロダクトにリソースを集中させたほうが、改良のPDCAサイクルをより高速に回せます。スカイマティクスの事業は、今まさに0→1から1→10を目指すフェーズに切り替わっていると言えるでしょう。

——フェーズに応じて、開発体制も進化しているんですね。そのほか、開発工程におけるスカイマティクスならではのこだわりはありますか?

一般的なプロダクト開発においては、オープンソースを活用するだけでまかなえるケースも多いと思います。しかし、スカイマティクスでは「ここを変えたほうが絶対にお客様に喜んでもらえる」と考えられる場合、どんなに骨が折れても自分たちでオープンソースに手を入れて、アルゴリズムから作り直しています。

また「こういうものを作ってほしい」という要望をいただいた際には、最適な機能追加や改善へとつなげられるように、エンジニアもディスカッション段階から深く関わります。お客様へのヒアリングに同席したり、現場に足を運ぶ機会も多いんですよ。

お客様にとって使いやすく、かつ事業の成功につながるサービスを作るためのこだわりならば、どんどん突き詰められるのがスカイマティクスの開発環境です。

「信頼」と「ストレッチ目標の設定」で、全員が成長し続ける組織に


——倉本さんが開発メンバーとのコミュニケーションにおいて大切にしていることは何でしょうか?

エンジニアを信頼して任せるようにしています。これは、実は過去の失敗から来ていまして……あるメンバーと1on1で話したときに「細かく管理されるよりも、信頼して任せてもらえた方がもっとパフォーマンスを発揮できると思う」と言われたことがあったんです。

それまでは、進捗をこまめにフォローすることがメンバーのためにもなると思っていました。ですが、確かに「大きな裁量が与えられているからこそ、能力を発揮できる」場面も多いはず。

メンバーからの指摘を素直に受け止めて、それ以来、細かなプロセスについては干渉しないマネジメントスタイルに切り替えました。みんなに伸び伸びとクリエイティブに働いてほしいと思っています。

——メンバーの特性を活かしたマネジメントを行っているのですね。

大前提として、仕事を任せる際の適切なタスクアサインも重要です。そのときに大切にしているのが、本人にとってストレッチした目標を設定すること。

少し背伸びしないと手が届かないくらいの課題に夢中になって向き合ううちに、メンバーたちはどんどん成長していってくれるんです。

代表の渡邉もよく言っているのが「人は、やりたいことをやっているときが一番パフォーマンスが発揮される」ということ。メンバーの志向はもちろん、得意なことや今後の希望もしっかりと把握して、どのタスクにアサインするかを決めています。

——実際に、メンバーの希望が反映されたエピソードを聞かせてください。

以前、あるWebエンジニアのメンバーから「プロダクトのあり方そのものを考えるような、よりビジネス視点も求められるポジションに挑戦したい」と申し出がありました。

ちょうど会社としてもそのプロダクトを磨き込む必要があると考えていたので、技術面に秀でているそのメンバーにぴったりのポジションだと、プロダクト開発をリードするポジションを任せることにしたんです。

そのメンバーは目覚ましい成長を遂げました。最初はチームメンバーをリードすることに慣れない様子もありましたが、周囲をうまく巻き込みながらチームを運営していけるようになったんです。

信じて機会を与えると、メンバーはぐんぐん成長していくのだと、改めて実感した出来事でした。今後も、本人のキャリアプランに応じて、会社の中で実現できるものはどんどん機会を提供していきたいと考えています。

「いいプロダクトを作る」ことに全身全霊を注ぎたい人に最適な環境

——スカイマティクスが「ものづくり」において大切にしている価値観を教えてください。

全社の行動指針として掲げている5つのバリューはプロダクト開発本部でも常に大切にしています。

この中で、特に開発組織として重要視している2つのバリューについてお話しましょう。

一つは「オーナーであれ。プロであれ。」
たとえば、開発方針がある程度決まったタイミングであっても、もっと良くなるアイデアが浮かんだら「こうしたらいいのでは」と、発信できる人であってほしいと思っています。

「もう決まったことだから仕方がない」と声を上げずにいるのは、お客様に喜ばれるものづくりを目指すプロフェッショナルとして、ふさわしくない行動だと考えています。

もう一つのバリューは「即行動、即改善。成否より成長。」
当社のプロダクトはMVP開発をベースに、まずは小さく試してみるようにしています。

「これは世の中の役に立つかもしれない」と仮説を立て、まずはプロトタイプを作り、ユーザーにフィードバックをもらう。反応が良ければ機能を足していって、プロダクトマーケットフィット(PMF)を目指す。期待する結果に達さなければ、市場の動向を見ながらクローズも検討する。

たとえ失敗しても、また違うアプローチでやり直せば問題ありません。いかにこうしたPDCAを早く回せるかが大切なんです。

また、最新の技術を気軽に取り入れて、どんどん試してみるのもスカイマティクスらしさです。新しいライブラリなどが公開されるとすぐに「いますぐ使ってみようよ」と盛り上がったり、エンジニアメンバーが自発的に勉強会を企画したりする風景もよく目にします。

——バリューが、ものづくりの姿勢にも色濃く反映されているんですね。

その通りです。事業会社として、スタートアップとして、成長していくためには常にバリューを体現し、全員で走り続ける姿勢が必要不可欠だと考えています。

私たち経営層からは見えない、現場だからこそ気づける課題もたくさん存在するはず。だからこそ、ためらわずに問題提起や提案をしてもらいたいと考えています。会社全体をより良くしていくプロセスそのものも、メンバー全員で楽しんでいきたいですね。

——スカイマティクスのエンジニアとして、どんな方に仲間に加わってほしいですか?

「リモートセンシングで新しい社会を創る」というミッションに共感し「いいプロダクトを作ることに全身全霊を注ぎたい」と思ってくださる方と一緒に働きたいです。

独自性の高いプロダクトを手がけているので、新たな技術に触れる機会も多いです。リモートセンシングをはじめ、画像解析やAI、GISなど最先端の技術に関心が高い人はもちろん、未知への挑戦にも好奇心をもって取り組める人なら、必ず楽しんでいただけると思います。

共に、世の中を変えるチャレンジをしていけたら嬉しいです!

取材協力:CASTER BIZ recruiting

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