♪月下

昨今、祝福ムードとそうでもないムードが混在する世の中。

色んな恋愛があって色んな家庭があることはいつの世も同じだと思う。

けれど、どうしても消化できないこともあると思っていて、やり場のない気持ちとか。
今現在私もそことどう向き合おうかと、日々考えあぐねているところです。
大好きだった場所が見えなくなってしまい、パズルのピースがバラバラに崩れたかのように、呼吸することも苦しくて。
とりあえず、心の平穏のためにもそこから少し距離を置くことにしました。

大好きな場所から離れるのはとても寂しく心もとないけど、今の自分にはそれが得策な気がしました。
決して嫌いになったわけではないし、嫌いになれるはずがないと分かっているので、風まかせという魔法に力を借りてみようと思います。

で、脱線しましたがオリジナル曲の話。
「月下美人」という花からインスピレーションを受けて作った曲。
一晩だけ咲かせるという儚き可憐な花だそうで、実際に目にしたことはないんですが、すごく物語を感じたのがきっかけ。
数年前に１番だけ作っていて、しばらく放置。そしてふと思い出して２番を作って完成したのはつい数週間前のこと。

冒頭に話したことと特別な繋がりはないんですが、この曲のテーマは叶わない恋。手の届かない相手に恋する蝶の話。昼顔のようなドロドロとしたイメージではなく、許されない恋でもないということだけは伝えておきます。

よければ聴いていってください✩



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「月下」

どこかで聞いた歌をまぜて　消えない風を作ったよ
新しい旅立ちの時　この手を握る愛を探していた
痛みを切りさいて　綺麗な蝶が飛んだ
話せない　誰にも話せない
それでも空を舞う　君を追いかけた

鮮やかに揺れる花　君と踊りたくて
幻でもいいなんて言ったけど　このままじゃ飛べないよ
側にいて　ここに

どこかで聞いた嘘を並べ　理想の世界を作ったよ
懐かしいあの人の顔　今もちゃんと思い出せるの
さよならの一言は　綺麗な言葉に思う
胸に残ったあの痛みなら　とっくに涙に消えた
君は知らない

鮮やかに差す光　君と歌いたくて
幻は魔法よりも　頼りなく冷たくて　眠れないよ
忘れられない　今も

月明かりの下は誰の許しも得ない
導かれるように咲く花が　二人の綾瀬

鮮やかに揺れる花　君と踊りたくて
幻でもいいなんて言ったけど　本当はね

形のない愛ならば　記憶の中でもいい
幻や魔法だって今はもう手放して　自由に舞う
花は閉じて　朝が来る