何でか、この場面が好きである。第9回
「ここは天国かい?」「いや、アイオワだよ」
明石家さんまが大好きな映画としても有名な1本。ちなみに僕もさんまと同じ「蟹座のB型」。テレビで機関銃の様に喋りまくる彼を見るたびに、酔って映画の話を熱っぽく語る自分と重ねてしまう。
いや、下手すると酔ってなくてもだ。仕事の話をしていたはずが、いつの間にか平成ライダーの話になっていて、気付けば「13人の仮面ライダーが殺し合うんですよ! 凄くないですか!?」と龍騎のことを半泣きで語っていたこともあった。しかも初対面の人に、だ。
ズレた、かなりズレた。ではネタバレします、今回は確実に。なのでここから先は観てない方はご注意を。
≪アーチー・グラハム≫
野球経験者で野球好き。尚且つ既に父親が他界。さらには父親との関係が上手くいっていなかった男性。
現在の自分が、この全ての条件に当てはまる。
ネットで多くの方のレビューを見たが、圧倒的に最後の「父とのキャッチボールのシーン」を印象的だと語っている。自分は全く別のシーンに感銘を受けていたのだが、父が死んで初めて、改めて観てみた。もしかしたら見方が変わったかもしれないと思って。
正直に書くと、僕はキャッチボールのシーンにはそれほど感動しなかった。
感動するのは毎回同じ。アーチー・グラハムが最後にとる行動に、だ。
主人公の娘が高い所から落ちて、それを彼が救うのだが、この決断が本当に愛に満ちているというか、魂を揺さぶられる。
毎回、画面が見えなくなるほど泣いてしまう。
なので自分はココ。キャッチボールでは無く、圧倒的にこの場面に胸を締め付けられるのだ。理由は良く分からないが…