最先端テクノロジーと芸術の融合:大阪・関西万博「ミャクミャク」を描くドローンショーの魅力
大阪・関西万博のドローンショーが人気を集める理由
2023年5月14日、
大阪市内で開催された関西万博のPRイベントで、
多種多様な表現が可能なドローンショーが大きな注目を集めました。
阪神高速道路の曲線が織りなすリングの中心に公式キャラクター「ミャクミャク」が描かれ、
見物人から歓声が上がりました。
精密な位置情報をプログラミングされた約500機のドローンが「くるぞ、万博。」の文字や「ミャクミャク」を描くことで、幻想的な世界を演出しました。
急速に進化するドローン技術が創る新たなエンターテインメント
ドローンショーの魅力は、
衛星によるGPSや高精度な位置情報を把握できる「リアルタイム・キネマティック(RTK)」技術にあります。
これにより、
機体同士がぶつからないように精密にコントロールされ、
音楽や色彩と組み合わせて光の物語を生み出します。
テクノロジーと芸術が織りなすこの新しいエンターテインメントは、
見る人々に夢のような体験を提供します。
平安神宮でのドローンショー「宝塚記念ドローンショー in 平安神宮」
2023年6月13日、
京都市左京区の平安神宮で行われたドローンショーでは、
応天門をバックにカラフルなドローンが舞い、
古都の夜空を彩りました。
疾走する競争馬や花火などが現れ、
観客を魅了しました。
このショーを演出したのは「ドローンショー・ジャパン」(金沢市)で、
国内でのドローンショー実施数の約8割を手掛けています。
ドローンショー・ジャパンの挑戦と国産ショー専用機「ユニカ」
「ドローンショー・ジャパン」の代表、
山本雄貴さん(41)は「目で見ている夜空に空想上のキャラクターなど非現実的なものが現れる。
そんな世界観を体験できるのが魅力」と語ります。
同社は、
2024年夏から国産のショー専用機「ユニカ」を開発・活用しています。
開発担当の門前龍汰さん(28)は
「初めて空を飛んだときは夢を見ているかのようだった」と振り返ります。
海外製であれば機体の買い替えが必要ですが、
自社製の「ユニカ」は部品を取り換えることで進化を続けられるのが特徴です。
日本発のエンターテインメントとしての未来
山本さんは「技術は自分の世界をどんどん面白く、わくわく楽しいものにしてくれる。日本発の世界に誇れるエンターテインメントにしたい」
と未来を見据えています。
最先端のテクノロジーと芸術、
そして人の思いが織りなす新たなエンターテインメントは、
これからも進化を続け、
夜の空と人々の心をいっそう華やかにすることでしょう。
参考記事
動画