新型物流ドローン「JP2」が描く未来: 日本郵便とACSLの共同開発による配送テスト成功
2024年3月、
日本郵便株式会社と株式会社ACSL(Advanced Civilian Spacecraft Laboratories)が共同開発した物流専用の新型ドローン「JP2」を用いた配送テストが兵庫県豊岡市で報道公開されました。
このテストは、
補助者なしでの目視外飛行(レベル3.5)を行い、
ドローン配送の新たな可能性を探るものです。
ACSLは2021年6月に日本郵便および日本郵政キャピタルと資本業務提携契約を締結し、
物流専用ドローンの開発に着手。
この提携は、
物流業界におけるイノベーションの推進と、
配送効率の向上を目指すものです。
「JP2」は従来モデル「PF2」に比べ、ペイロード(搭載可能な荷物の重量)と航続距離が大幅に向上しています。
荷物の搭載と切離しを簡易化し、
実際の物流オペレーションに即した設計が施されており、
社会受容性を考慮したデザインと、
レベル4飛行(有人地帯上空での補助者なし目視外飛行)を目指した第一種型式認証の取得を想定した仕様が特徴です。
ACSLは、
2024年4月以降に「JP2」の第一種型式認証申請を行う予定で、
日本郵便と共に、
ドローンによる配送の実用化に向けた取り組みを進めています。
「JP2」の最大離陸重量は24.9kg、
ペイロードは4.5kg(100サイズ程度)、
最大飛行距離は約35kmと、
現行使用機「PF2」と比較して大幅なスペックアップを遂げています。
これにより、
より広範囲での配送が可能となり、
物流業界に革命をもたらすことが期待されます。
この新型物流ドローン「JP2」の開発とテスト実施は、
物流業界における効率化とサービス向上に貢献する重要な一歩となります。
今後の展開に注目が集まっています。