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Xデザイン学校|Refrection #05 調査データの分析と価値分析

Xデザイン学校の講義も早いもので5回目(9/14 sat 12:00-17:00)。しれっと折り返しを迎えている。
前回の講義でUXリサーチを学んだ上で、チームで決めたVisionに沿って、インタビュー計画を立て、ユーザーヒアリングを進めてきていた。
今回は、ヒアリングで収集したファクトを整理していく分析手法や価値分析についての学びだった。

デザインとリサーチ

近年では、予め課題などが特定されているケースは少なく、リサーチとデザインを順番に進めるのではなく、探索的にリサーチを行いながらデザインを進める必要が出てきている。
探索型リサーチの場合は、多様な調査や多様な分析手法を試み、その結果から見えるGAPから様々なインサイトを見つけられると良さそう。

分析手法について

調査で得られたファクトの分析手法についての紹介があった。

分析手法

ざっと紹介のあった手法は以下(名称のみのものも含む)手法の細部は、書籍やインターネットを参照されたい。

  • 統計的分析手法

    • 単純集計、クロス集計、多変量解析などの定量データ分析

    • 所謂、統計的手法

  • 構造化分析手法

    • KJ法、カードソート法、ワークモデル分析

    • 上位下位関係分析、KA法

    • マップ化(CJMなど)

文化の階層レベル

重要だと思ったのは、リサーチによって得られたものから、見えないもの(ユーザーの価値)に迫っていく際の考え方だった。

ユーザーヒアリングでは、ヒアリング対象者の目に見える物や体験の層の情報が、対象者の目線でしか出てこない。
その背後には、その対象者が意識している価値観があり、さらにその背後の無意識下に基本的な仮定(当たり前、信念、認知、美意識など)が存在する。

ヒアリングによって得られたファクトは、前述の構造を持った中から発せられた言葉であることを認識した上で、情報の分析を進めていくことが大事だと感じた。また、これはリサーチを行う際にも重要なことだと思う。

一番難しいのは、「"価値観"の抽象度をどこに設定すると、対象としたいユーザーに刺さるのか?」だろう。具体と抽象を行き来しながら磨いていく必要があるところだけど、何度やっても難しさを感じる。
次回の講義で、ユーザー価値から導出するアイディエーションの部分にも触れられるようなので、そこでまた学びを深めていきたい。

イノベーションの源泉

今回一番印象に残ったのはこの部分かもしれない。

今までの講義で、ビジネスモデルやビジョン定義を進めてきた。
直近2回でユーザー体験にフォーカスした講義やリサーチを進めてきたわけだが、大事なのはこれらを整理して、並べたときに現れる矛盾を安易に融合しないことだとのこと。

融合しやすい安易な答えは、時には論理的で整合が取れているように見えるやもしれない。
矛盾があることを残して、そのGAPを解消するアイデアを発想することこそ、意味のイノベーションに繋がる

その意味で、ビジョン、ビジネスモデル、ユーザー体験は同時に考えないこと!
なんか、身に覚えがあって、失敗したことがある気がするな・・・笑

おわりに

毎回の講義で個人やグループでワークする時間のほうが大半なんだけれど、あっという間に時間が過ぎていってしまう。

サービスデザインのアイデア出しが今回始まってきており、今まで検討を進めてきていたビジョンやビジネスモデルと融合させながら、磨いていくのが楽しみな一方で、当初構想していたビジネスモデルとは全然違うものになりそうな気もしている。いや、気ではなく、ほぼそうなる?
いずれにしても、今まで検討した内容のGAPも見えるフェーズに入ってきつつあり、これからがより楽しみになってきた。

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