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Xデザイン学校|Refrection #01 ブートキャンプ

Xデザイン学校の初回の講義(5/18 sat 10:00〜17:00)が開催された。
みっちりと多くの情報に触れ頭が飽和状態感は否めないが、今回特に印象に残った学びを3つ、記録しておきたい。
(沢山あるけど、ダラダラ書きがちなので、しばらくは3つルールを課してみる。)

ソーシャル・イノベーション

イタリアのデザイン学者 Ezio Manziniが提唱した、4つのデザイン能力について
https://diamond.jp/articles/-/314396?page=2

従来のデザインは専門家が問題解決を図る目的で進められることが多かった(上記リンクの4象限のうち、左上)。これからは意味を為すデザイン、非専門家のデザインの軸を加えた4つの象限を巡り、今までとは異なる創造性を発揮する必要がある点に触れられていた。
異なる専門性の掛け合わせや、多様な視点を有機的に組み合わせ、新たな意味創りができる能力の必要性を感じる。

3つのエクスペリエンスデザイン

3つのエクスペリエンスデザインとして、UX (CX)、EX (Employee Experience)、SX (Social Experience)があり、相互に影響し合っている。
サービス・ドミナント・ロジックでの価値交換が主となったビジネスでは特に、3つのデザインの観点で多面的に捉え、社会に価値をもたらす一連のプロセスをなめらかに繋ぐサービスを創ることが、継続的な価値提供に繋がるのだろうと理解した。

SXの事例として紹介のあったブルネロ・クチネリの話は印象的で、"人間主義的経営"というビジョン・パーパスをコアに、ユーザー、企業、社会の三方よしを実現するためのストーリーは美しさを感じると共に、組織の文化やあり方を明文化することの重要性を改めて認識した。
https://amzn.asia/d/7Wkix8W

デザイン思考とアート思考

デザイン思考

デザイン思考の型が果たした役割を認めつつも、型偏重になっていることへの警鐘が印象的だった。
特に、"共感"の視点が抜けがち、薄くなりがちであり、デザイナー目線だけでなく、ユーザー目線も含めた多視点で考えることが重要で、ユーザーの状況を踏まえ自分事化して考えられているかの点でまだまだ多くのやれることがあると感じた。

アート思考

実現したい世界・パーパスを内発的に描くアート思考の考え方は、サービスデザインにおけるアウトサイド・イン、インサイド・アウトの考え方を聞くことで、よりその重みを感じた。
ユーザー視点のリクエストに答えるアウトサイド・インは重要だが、それだけで良いのか。どうしたいのか、なんの価値を創造・提供したいのかのインサイド・アウトが無いと、自身の(企業の/プロダクトの)存在意義が薄れる。
そういった意味で、「何をもたらしたいのか」のビジョン・パーパスを描くことが重要だと感じた。

会社のビジョンやパーパスを変えることは容易ではない場合も多いので、まずは自分たちの活動・プロジェクトのビジョンやパーパスを定義することから始める。
エフェクチュエーションの姿勢で、身近なところから行動を起こし、新たな動きに広げていくことが大切だと感じる。

おわりに

今回は講義がメインだったが、今後はグループでのリサーチやワークが増えていきそう。最後には、テーマに沿ったサービスデザインの成果をチームごとに作成し、企業に対してプレゼンするそうだ。

多様な専門性を持った受講生が集まっている場であり、まさに今回の講義で学んだ多様性を掛け合わせる土壌が既にある。上手く耕して、意味のある創造性を発揮できるような学びの場にしていきたい。

#Xデザイン学校 , #Xデザイン学校2024年マスターコース

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