ビットコインの価格変動の裏側で何が起きているのか?(OIやBUY SELL Volumeの丁寧な解説)
改訂履歴:
*2021/05/31 改訂1:
「価格はどうして動くのか?」の章の内容を修正・追記しました。
一部文章の構成や表現等を見直しました。
仮想通貨界隈で話題になっているOIや出来高について丁寧に解説してみました。
※このnoteは予告なく内容をアップデートすることがあります。
ローソク足に何時間も張り付いて見ていると、なんとなく数分後の価格の予想ができてるんじゃないかって錯覚してきて、実弾を投入してみたら途端に予想とまったく逆に動き出してしまう。実はまぐれで予想があたっていただけなのに、調子に乗ってきたときにロットを上げたらロスカットを食らって積み上げきた利益をふっとばしてしまう。こんなことをしないようにするために、価格変動のメカニズムをより理解できればと思ってnoteにまとめました。
基本的に価格が上がるのか下がるのかを100%の精度で予測するのは不可能ですが、価格変動のメカニズムについて理解を深めることで60%とか70%のレベルに高めていくことは可能だと思います。
このnoteは、価格が今後上がるのか下がるのかの予測精度を60%や70%に近づけるために最低限必要な知識を身につけるということを目標にしてまとめたつもりです。こんな人にお薦めです。
・価格チャートを見ていて、価格が急変動するとついイナゴしてしまう。
・チャート以外の情報を使ってトレードをしたい
・価格変動のメカニズムについて詳しく考えたい
・OIやVolumeについて理解を深めたい。
考察が不十分なところもあると思いますので、ご意見等あればぜひコメントお願いします。
価格はどうして動くのか?
まず、価格がどうして動くのか、そのメカニズムをしっかりと理解するために、価格が変動している要因について考えてみたいと思います。
・指値注文と成行注文
まず、基本的な話になりますが、ビットコインの売買の際に売買の注文をしますが、注文には成行注文と指値注文の2種類があります。
・成行注文
*買い注文
*売り注文
・指値注文
*買い注文
*売り注文
このうち価格を動かす要因となる注文は「成行注文」です。成行注文が入る時にビットコインの価格が変動します。(ただし、板が極端に厚い時など状況によっては変動しないこともあります。)
逆にどんなに大きな指値注文をしても価格は全く動きません。あくまでも成行注文が出された時に、板の指値注文が消化(約定)された際に価格が動きます。
例えば、以下のような板(気配値)の状態の時について考えます。現在価格は5,419,557円です。この現在価格は最後に売買取引が成立した価格のことです。
この状況で成行の買い注文をすると、現在価格の一つ上に表示されている価格(5,422,448円)で出されている売りの指値注文とマッチングして売買が成立(約定)します。これによって、現在価格は5,419,557円から約定した価格の5,422,448円に上昇します。
この状態で、どれだけ指値注文をしたとしても、板に注文が追加されるだけですので、価格は全く変動しないわけです。あくまでも、成行注文が入ったことがトリガーとなって価格は変動します。
価格が上がるのか下がるのかを予想するということは、すなわち、どのくらいの成行の買い注文か売り注文が出されるのかを予想するのとほぼ同じことになります。(厳密には、板にどれくらい量の指値が入っているのかによって、価格の動く幅が変わることも考慮する必要があります)
成行売買だけが価格を動かすという前提を理解しないと、この先を読んでも話がかみ合わないと思うので、まずはここをしっかりと理解する必要があります。
価格上昇局面における価格変動のメカニズムについて考える
それでは、一つの例として価格が上昇し始めた時に、その裏側ではどのようなことが起きているのかを考えてみたいと思います。
ちょっと絵が汚くて申し訳ないのですが、価格の上昇局面ではざっくり三つの局面に分類できるかと思います。実際は①と②の局面を何回か繰り返して③の局面を迎えることが多いと思います。
①価格が急に上がり始めた
節目をブレイクしたり、大口の買い等をきっかけに価格が上がり始めた。
②価格の上昇が鈍くなってヨコヨコになってきた
いわゆる上昇局面の押し目と言われるところです。BTCではたいした押し目も無く急騰するケースが多いように思います。
③いままでの上昇とは雰囲気が変わり結構大きく落ち始めたいわゆる天井と言われる場面ですが、特にBTC(というか暗号資産全般)の場合は、②の押し目の局面との見分けが難しいと思います。
ざっくりと分類すると、こんな感じでしょうか。
それでは、それぞれの場面の裏側でどのようなアクションがあって、結果としてどのように価格が変動しているのかを考えてみたいと思います。
①「価格が急に上がり始めた」時に考えられる状況
<ロンガーの想定アクション>
・上がっていく価格について行こうとして新規の成行買いをぶつけていく(いわゆるイナゴ)
・押し目を拾おうとして現在価格の下に新規の買い指値を置く
・利確のために現在価格の上(反転しそうなところのちょっと下)に決済の売り指値を置く
<ショーターの想定アクション>
・トレンドブレイクと判断して損切り目的で決済の成行買い
・反転を見越して現在価格の上(反転しそうなところのちょっと下)に逆張り目的で新規の売り指値を置く
厳密には他のアクションもあると思いますが、支配的になるのはだいたい上記のようなアクションかと思います。
ここで注目したいのは成行では売りがないということです。(実際には成行で売っている人もいるはずですが、この場面では成行で売るという合理的な理由があまりみあたりません。)
また、現在価格の少し下で買い指値を置きたいという傾向が出てくるので買い板が厚くなって価格が下がりにくくなります(買い支えられている)。ロングの利確やショートの新規ポジ建てのために売り指値を置くという動きも出てくると思いますが、上昇局面の最初のほうでは現在価格よりだいぶ上の方に売り指値を置くことになるので、現在価格のすぐ上の売り板はあまり厚くならないので、どんどん価格が上昇していくことになります。
いままでレンジ相場だったところから上昇トレンドに入った局面では、上記のようなメカニズムで価格が急上昇していくことになり、当面は価格が上がり続けることになります。この局面で安易な逆張りが危険だというのが理解できると思います。
②「価格の上昇が鈍くなってヨコヨコになってきた」時に考えらる状況
<ロンガーの想定アクション>
・押し目を拾おうとして現在価格の下に新規の指値買いを置く
・利確のための決済の成行売り
・ちょっと上での利確を狙って現在価格のちょと上に決済の指値売りを置く
・少し上がり始めた価格を見て慌てて新規の成行買いでついていく
<ショーターの想定アクション>
・そろそろ反転すると思って現在価格のちょっと上に新規の指値売りを置く
・下がり始めた価格を見て、新規の成行売りでついて行く
・損切りできないでいたところに絶好のタイミングだと思って、損切りのために決済の成行買い
この局面でも、厳密には他のアクションもあると思いますが、支配的になるのはだいたい上記のようなアクションだと思います。
ここで注目したいのは①の時と違って、成行では売りと買いの両方のアクションがあるということです。
また、押し目を拾おうとするロンガーの指値買いや、そろそろ利確しようと考えているロンガーの指し値売り、そしてそろそろ反転するんじゃないかと思っているショーターの指値売りや成行売りなど、①の局面に比べると複雑な動きが行われているのがわかります。
この時点ではしばらく調整した後に再び価格が上昇していくのか、もしくはここを天井にして反転して下がっていくのかを判断するのは非常に難しいので、市場参加者も価格の上下に一喜一憂してしまうので相場も不安定になります。
これがいわゆる押し目と言われている局面での価格変動の予測が難し理由だと思っています(複雑でいろいろなケースが考えられるので予想が難しい)。ロングかショートに関わらずここで大きなポジションを持つのはリスクが伴うのが理解できると思います。
③「いままでの上昇とは雰囲気が変わり結構大きく落ち始めた」時に考えられる状況
<ロンガーの想定アクション>
・利確のために現在価格のちょっと上に決済の売り指値を置く
・天井をつけたとみて利確のために決済の成行売り
・天井をつけたとみて損切りのために決済の成行売り
・これは押し目だと思って現在価格の下に新規の指値買いを置く
<ショーターの想定アクション>
・相場が反転したとみて新規の成行売り
・押し目で売ろうとして現在価格の上に新規の指値売りを置く
・我慢していたけどさすがに耐えられなくなって損切りのために決済の成行買い
くどいようですが、この局面においても厳密には他のアクションもあると思います。でも、支配的になるのはだいたい上記のようなアクションだと思います。③はいわゆる天井と言われる局面になりますが、②の押し目の局面と一見する価格変動の様子が似ているので、どちらなのかを判断するのは難しいところです。
ここで注目したいのは②の時と違って、成行では売りが多くなってきてるというところです。だいぶ上昇が続いてきたのでロンガーも警戒し始めるので、成行で買うのは怖くなってきているというのも背景にあると思います。
また、ここまで我慢してきたけれどもさすがに耐えきれなくなってロスカットを食らってしまうというショーターも出てくる頃です。そうすると、損切りの成行買いが出ますが、さすがにこのへんが天井だろう、もしくは一旦反転するだとうろ思っているロンガーが利確の売り指値を現在価格の少し上に置き始めていますので、売り板が厚くなっていて価格があまり上がりません。警戒しているロンガーも成行買いでついてこないので上値が重くなります。
そうすると、これはやはり天井なのではないかという雰囲気が広がってきてロングポジションを成行売りで利確し始めたりという動きが出てきます。さらに押し目を拾おうというロンガーもいなくなってきますので、現在価格のすぐ下あたりの買い板が薄くなっているので、一気に価格が下がり始めます。
上記の理由で、天井と思われる付近では価格が下がり始めると、一気に下がっていくことが多いので、あわてて成行売りでついていってしまいがちですが、実は天井ではなく押し目だったみたいで、ショートを持った途端にまた反発して上昇を始めるという場面も多々あるのではと思います。少なくとも僕はそんな状況になんどもはまってしまい損失を被ったことがたくさんあります。
やはり、いわゆる天井と言われる局面で難しいのは天井なのか押し目なのかをどのように判断するかという点だと思います。
価格変動要因となるアクションを追跡するための指標
かなりざっくりですが、価格の上昇局面において相場の裏側でどのようなアクションが起こっているのかをだいぶイメージできたと思います。
一応それらしく論理的に説明ができているとは思うのですが、ただ後付けで解説をしているだけには変わりありません。後付けであればいくらでも簡単に説明がつくものですが、実際に現在進行形で動いている相場に対して、今が①の上昇局面か、②の押し目の局面か、③の天井を過ぎて下落トレンドに入っている局面なのかを、ここまでで説明してきた考え方だけで判断するのは相当に難しいと思います。(できないと思います)
・新規の成行売買か?決済での成行売買か?
もし、価格が上昇しているときに、それが決済の成行買いなのか、それとも新規の成行買いなのか、他方、価格が下落しているときに、それが決済の成行売りなのか、それとも新規の成行売りなのかということがわかれば、①~③のどの局面なのかもう少し判断がしやすくなると思います。
前の章では、それぞれの局面でのロンガーやショーターの想定アクションを整理していましたが、すべてのアクションに「決済」か「新規」かを書いていたのは、そのような理由がありました。
株や為替では、価格変動が新規にポジションが作られたことによるのか、ポジションが決済されたことによるのかを知る方法がないと思いますが、BTCなどの暗号資産取引であればこのような情報を得ることができます。
これらを予測するための指標がいくつかあるので紹介します。
・未決済建玉(OI: Open Interest)
・精算(Liquidations)
・出来高(Volume)
この3つの指標を見ることでほとんどの局面での価格変動メカニズムをおおよそ解明することができます。
未決済建玉(OI: Open Interest)
OI (Open Interest) は、現時点でアクティブなポジションがどのくらいあるのかを示す指標になります。OIの増減を見れば、価格の変動が新規ポジションによる値動きなのか、ポジションの決済による値動きなのかをある程度予測することができます。
・未決済建玉とは
OI(未決済建玉)が増加しているということは、新規に構築されたポジションが増えているということを示しています。ここで注意しないといけないのが、ロングポジションとショートポジションは常に同数であるということです。(どうしてなのかは後ほど説明したいと思います)
例えば、価格が上がっているときにOIが上昇していれば、価格が上昇しながらポジションが増えていることになりますので、そのときに執行されている成行買いは新規の買いの可能性が高いということになります。ただ、可能性が高いというだけで、必ずしも成行買いの全てが新規の買いであるわけではないので注意が必要です。(これも後で説明したいと思います)
・OIの増減が意味すること
成行買いが起きているということは、その裏で同時に売り指値が食われていることになります。この売り指値が新規でショートをメイクするために置かれた売り指値だった場合は、ショートポジションも増えることになります。つまり、ロングもショートもポジションが増えるのでOIが上昇します。
しかし、この売り指値が利確か損切り目的でロングポジションを解消するための指値だった場合には、この分のロングポジションは減ることになります。そうするとポジションの増減が相殺されることになりOIに変化は生じません。
ちょっと難しいのですが、現在価格のすぐ上の売り板のほとんど全てが新規でショートポジションをメイクするための売り指値だった場合、成行買いの半分がショートカバー(損切りか利益確定のポジションクローズ)のための成行買いだったとしても、残りの半分は新規にロングポジションをメイクするための成行買いということになるので、結果としてOIは増加します。
ですので、価格が上がっていてOIが増加していたとしても、必ず成行買いの全てが新規のロングだというわけでもありませんので、そこは注意が必要です。(そのときの出来高を見ると、もう少し精度良く判断することができますが、これは後ほど詳しく触れたいと思います)
一方で、食われていった売り指値がロングポジションの利確または損切りのためだった場合には、ロングポジションが減ることになりますので、成行買いで増えたロングポジションと相殺されてOIは変動しません。
若干複雑なので、この場面で想定される売買のアクションを少し整理してみます。
<この場面で想定される成行買いの種類>
①新規にロングポジションをメイクするための成行買い → OIは増加
②ショートを損切りするための成行買い → OIは減少
※厳密にはショートを利確するための成行買いもありますが、いずれも上昇局面でショートポジションを解消することには変わりませんので、この局面では②と同じと考えても差し支えないと思います。
<この場面で想定される成行買いに食われた売り指値の種類>
③新規にショートポジションをメイクするための売り指値 → OIは増加
④ロングポジションをクローズ(決済)するための売り指値 → OIは減少
価格が上昇する際に考えられる成行買いと売り指値の売買は、上記の①~④の組み合わせ(①③、①④、②③、②④の4通り)になります。
どのような組み合わせになって価格が動いているのかは、限られた情報から読み解く必要がありますが、出来高を見ることでもう少し考察を深めることができます。
・OIの増減から価格変動の裏で起きているアクションを読み取る
価格が上昇している場合には、OIが増加しているとき、横横のとき、そして減少してるときと様々なケースがあります。
価格が上昇していて、OIが増加している場合には、その時の成行買いは新規の買いの可能性が高いということになりますが、一方で、必ず成行買いの全てが新規の買いだというわけではありません。
この時の成行買いには、ショートカバー(損切りまたは利確のためのポジションクローズ)の成行買いも混じっている可能性があります。成行買いされたときに食われた売り指値がショートポジションをメイク(新規)するためだった場合には、OIは相殺されて変動しません。
また、食われた売り指値がロングポジションをクローズ(決済)するためだった場合には、OIは減少することになります。
精算(Liquidations)
誰でも1度は強制ロスカットを食らったことがあると思いますが、暗号資産のトレードでは強制ロスカット(精算)がいつどれくらい出たかを知ることができます。(強制ロスカットを食らった直後の憔悴感というか喪失感はなんとも言えないものがあります。。。)
OIだけでは、前項でも触れたとおり、ポジションの動向を100%確実に読み解くことは困難です。
一方、ロスカット(精算)が出た時には反対方向の成行売買が発生しているので、Liquidationsの指標を見ればロスカットに伴って発生した成行売買の数量を確実に把握することができます。
・精算が発生したとき何が起こっているのか
だいたい精算が起こるのはハイレバで勝負をかけている時だと思います。例えば急な下落の局面で損切りをするタイミングを逃してしまい、どこかで反発するだとうとずっと耐えていたのが耐えられなくなって強制ロスカットという状況が多いと思います。(ぼくもよくやりました。だいたい強制ロスカットを食らった直後に反転することが多いので、憔悴感と喪失感が倍増します。。。泣)
また、精算が出ると言うことは、不本意な成行売買が発生することになり、これに成行売買が中長期的に続くというのはあまり考えられません。
売買出来高(Buying Selling Volume)
一般的に価格の変動が出来高を伴うものかどうかは重要だと言われていますが、売買出来高(Buying Selling Volume)を見ることで価格変動のメカニズムをより正確に分析することができます。
・売買出来高(Buying Selling Volume)と出来高(Volume)
ある一定の期間中にどれくらいの売買が成立したかという指標が出来高(Volume)です。出来高(Volume)はどれだけの売買が成立したかを示す指標ですが、ビットコインなどの暗号資産の場合は、売買出来高(Buying Selling Volume)で成立した売買が成行売りによるものか、成行買いによるものかも見ることができます。
例えば、1分間の出来高が10BTCだったとして、出来高(Volume)では1分間に売買が成立したのが10BTCで、買いが多かったのか売りが多かったのだけ知ることができます。
一方で、売買出来高(Buying Selling Volume)であれば、売買が成立した10BTCのうち、例えば、3BTCが成行買いによるもので、7BTCが成行売りによるのであるというところまで知ることができます。
価格変動のメカニズムを解明するためには、売買出来高を使ったほうがもう少し深く分析ができますので、こちらを参照します。
・売買出来高から読みとれるもの
例えば、OIが増加しながら価格が上昇している場合について考えてみます。
このときは、OIが増加していますので、新規にロングポジションを構築するための成行買いが多く、それに食われている売り指値は新規にショートポジション構築するための指値が多いことになります。それ以外の組み合わせはOIは変動しないか減少してしまいますので。
ここで、買いの出来高(BUY Volume)が多い場合と少ない場合の違いについて考えてみます。理解しやすくするためにこのときの売りの出来高(SELL Volume)はゼロだったとします。
<買いの出来高が少ない場合>
買いの出来高が少ないというのは、成行買いが少ないということになります。成行買いが少ないのにOIがそれなりに増加しているということは、成行買いの多くが新規のロングポジション構築のために執行されたということになります。
<買いの出来高が多い場合>
少ない場合の逆に考えれば良いだけですが、買いの出来高が多いということは、成行買いが多いということになります。成行買いが多いということは、新規のロングポジション構築のための成行買い以外に、ショートカバーのための成行買いがそれなりに混じっている可能性が高いです。
このようにして、価格の変動とOIの増減の状況に、売買出来高を組み合わせて考えることで、価格変動の裏でどのような売買アクションがなされているのかを、より精度良く予測できるようになります。
これらの指標が見られるトレーディングツール
このnoteで紹介した3つの指標を見るためのルーツを紹介します。無料で利用可能なものもありますので、登録していない方は登録してみると良いと思います。
・BTC情報アラート
すでにフォローされている方も多いと思いますが、@btc_tainokoさんによる「BTC情報アート」は定期的に主要取引所のOIをツイートで提供してくれてます。リアルタイム性は薄れますが、直近の推移から読み取れるものは多いので、有効なツールの一つだと思います。
・Coinalyze
広告有りの無料プランで各取引所のOIがリアルタイムで確認できます。対応している取引所も多く、比較的機能もシンプルで使い易いと思います。(ぼくはメインでこれを使っています)
・TradingLite
OIに加えてヒートマップも表示できます。各取引所の板の厚みや動きを見ながらトレードができるので、トレードの精度を高めるのにオススメのサービスです。
それでは、ここまでの基礎知識をフル活用して、実際のチャートを例にして読み解いてみたいと思います。ここまで説明した考え方をベースにすれば、価格変動のメカニズムを大分解明できると思います。
恐れ入りますが、これ以降は有料記事とさせてください。結構な時間と労力を割いてまとめましたので、ここまで読んでいただいて少しでもお役にたてているようでしたら、10文字1円程度の投げ銭と思って購入していただけると大変嬉しいです。
■ 有料記事の目次 ■
それぞれの指標を組み合わせて価格変動要因を予測する
①価格が急に上がり始めた
②価格の上昇が鈍くなってヨコヨコになってきた
③いままでの上昇とは雰囲気が変わり結構大きく落ち始めた
それぞれの指標を組み合わせて価格変動要因を予測する
それでは、ここまでで整理してきた内容を踏まえて、具体例をあげて考えて行きたいと思います。実際のチャートを使って考えた方がイメージしやすいと思いますので、ここでは実際のチャートを使いながら考えていきたいと思います。
・価格が上昇していてOIが増加している場合
価格が上昇していて、OIが上昇している時について考えてみたいと思います。以下のチャートを例に考えていきたいと思います。
ここから先は
¥ 980
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?