【つぶやき】令和の新しい繫がり〜音声ＳＮＳという存在〜

　突然だけど、私は歌うのが好きだ。ただしカラオケにちゃんと行くのは苦手という、めんどくさい人だったりする。

　だってカラオケってリア充が行くイメージじゃん。みんなでわいわいなんて空気、陰キャが吸ったら死ぬ。しかも歌を聞かれる。上手いとか下手とか思われる。死ぬ。それは無理。私は歌を歌いたいのであって、聞かれたいわけではない。なので強いてカラオケ屋に行くとしたら、１人がいいな。これなら怖くない。

　そんな私はドライブも好きなので、一番最高なのは郊外を飛ばしながら大声で１人カラオケすることだ。これなら「歌うだけ」が叶うし、気持ちいい。最高。ただ、お金がかかる。ガソリン代がかかる。悲しい。私には小さい子供もいるし、なかなか１人でカラオケという願望が叶わない。

　そんな昨今、ついに私は思い立った。

　歌が歌いたいならカラオケアプリを落とせばいいじゃない。

　こんだけ多種多様なアプリがある令和なら、無料で楽しめる奴くらいありそうじゃん。ナイスアイデア。探そ。

　ということで今日無料カラオケアプリを探してたら、あった。無料でものすごい歌えるアプリ。楽しい。しかも採点も出来る。最高。で、採点のタイミングに癖があるのがまた面白い。

　なるほど、歌詞とバーの「表示」に音声を合わせるとずれるんだな。きちんと伴奏を聞いて、気持ち早めに発声するとピタリに揃う。かと言って逸りすぎるとこれまたずれる。なかなかコツがいる。練習しがいがある。

　のはいいんだけど、なんと。カラオケアプリって歌って採点したら終わるんじゃなくて、その場で録音して公開することが出来るらしい（ものによるけど。私が落としたものはその機能がついてた）。わぁ、なるほど、そうなのか……すごいなアプリ……すごいなスマホ……。なんでも出来る。

　てことは歌自慢なら、これを録音／公開して素人にお披露目して楽しめるわけだ。それはつまり……絵描きにとってのピクシブだし、字書きにとってのなろうなわけだ。すごい世界を知った。なるほどね、じゃあ私はこの世界を１ミリも知らないけど、既に有名な歌い手とかも居ちゃうわけだ。

　歌い手といえば、主戦場はニコニコとかユーチューブなんだと思ってた。生配信とかね。リア充寄りのユーザーが使ってるイメージだった。でもこれらはどっちもサイトだもんな、そうかアプリがあれば、もっと身近にもっとすごいことが出来るんだな。

　色々調べてたら、音声中心ＳＮＳという存在に行き着いた。え、カラオケ歌ってその場で録音、公開するだけに飽き足らず、今時って素人がラジオ配信出来るし、音声コンテンツを投稿したり出来るのね。ほう……音声だけを楽しむＳＮＳ…………。すごいなぁ。声劇投稿……声優志望はこんなとこでアピールすることも出来るんだね。

　そういえば世の中にはＶTuberとか、ライバーなんて存在もありますけど。少なくとも私は素人ラジオとか素人音声コンテンツなんて世界知らなかった。ネット小説で話題になるのはまだ上２つくらいだもんな。絵や小説を書くのが好きで音声聞くのも好きってタイプの人は少ないのかもしれない。だからあるいはこれからは、歌姫（ネット活動のみ）ってのも出てくるのかもな。

　いや、ニコニコの歌い手とか昔から居るけど。ＶTuberからオリジナル楽曲で世間に飛び出す人もいるけど。ＳＮＳで完結する歌手ってのは、斬新な気がするな。それはこう、歌い手界におけるツイッター（たくさんのユーザーがいる）というものがあれば。それだけで有名人になれたりするんかな。

　いやぁ、世の中にはまだまだ私の知らない世界がある。そういや「ｂｏｋｅｔｅ（ネタとボケをやりとりするＳＮＳ）（お笑い好きな人が出入りしている）」も旦那が居なかったら知らなかったろうしな。令和って本当になんでもあるんだなぁ。